空手の蹴り技を巧みに使う森田が、ジョムトーンにプロ初黒星を喫してからの再起戦
2023年3月25日(土)東京・後楽園ホール『Krush.147』の追加4カードが発表された。
▼Krushスーパー・ウェルター級 3分3R延長1R
山崎陽一(KIKUCHI GYM/第3代Bigbangスーパー・ウェルター級王者)
森田奈男樹(エイワスポーツジム/第4回JFKO全日本空手道選手権軽重量級優勝)
山崎は大学で時代にJリーグのセレクションを受けたこともあるサッカーエリートだったが、格闘技の道へ転向。K-1 JAPAN GROUPには2010年10月から参戦し、佐藤嘉洋、中島弘貴、松倉信太郎らと対戦。強靭なフィジカルとパワーが持ち味。2015年7月のK-1初代スーパー・ウェルター級トーナメントでは1回戦でマラット・グレゴリアンに敗れた。2017年9月にはBigbangスーパー・ウェルター級王座を獲得。2018年9月の試合を最後にリングから離れたが、2022年3月に復帰。夜叉猿に敗れるも、10月にはアラン・ソアレスにKO勝ちして復活した。戦績は25勝(14KO)17敗4分。
森田はフルコンタクト空手出身で第4回JFKO全日本選手権軽重量級優勝など数々の実績を持つ。2021年6月のKrushでプロデビューし夜叉猿に判定勝ちすると、11月の2戦目では藤岡裕平に空手仕込みの蹴りを連発し、左ハイキックでKO勝ち。3戦目も藤村大輔を2R46秒、後ろ蹴りでKOして大きなインパクトを残した。4戦目ではイゴール・シウバから内廻し蹴りや後ろ廻し蹴りでダウンを奪って4連続KO勝ちをマークしたが、K-1初出場でジョムトーンにKO負けで初黒星。今回が再起戦となる。戦績は4勝(3KO)1敗。
スーパー・ウェルター級の新旧対決。森田の空手殺法を山崎が受けきれるか、山崎のハードパンチを森田がいかに防ぐかがポイントとなるだろう。
▼Krushライト級 3分3R延長1R
岩﨑悠斗(ARROWS GYM/元J-NETWORKスーパー・ライト級王者、元S-BATTLE KICKライト級王者)
三宅祐弥(Hacker GYM)
岩﨑は高校時代にK-1甲子園に出場し、プロデビュー後はJ-NETWORKスーパー・ライト級王座とS-BATTLE KICKライト級タイトルを獲得。2013年7月からKrushに参戦すると、東本央貴、佐々木大蔵、安保瑠輝也から勝利を収めた。しばらく試合から離れていたが、2022年4月にKPKB(九州プロキックボクシング)に参戦し、ダルビッシュ黒木から復活のKO勝利。同年8月のK-1ではいきなりゴンナパーに挑んだが、TKO負けを喫した。今回が再起戦。戦績は20勝(9KO)5敗2分。
三宅は6勝(3KO)1敗の好戦績をマークしている27歳。K-1 JAPAN GROUPには2021年12月のK-1から参戦し、2連勝後に昇也にKOで敗れるも、その後は2連続KO勝ちと再び勢いに乗っている。
▼プレリミナリーファイト Krushミドル級 3分3R
大石昌輝(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/第7回・第8回・第9回JFKO全日本空手道選手権重量級優勝、KWF国際オープントーナメント世界カラテグランプリ2020 男子85kg未満優勝)
長谷川翔平(team ALL-WIN/第28回・第31回K-1アマチュア チャレンジAクラス +75kg優勝)
プレリミナリーファイトでは、注目の新人がデビュー戦を迎える。フルコンタクト空手界で活躍した大石昌輝だ。大石は4歳で空手を始めジュニア時代から頭角を表し、中学・高校と数々の大会で優勝。2015年から2017年までJKJO全日本一般重量級では3連覇を達成。フルコンタクト空手の統一大会であるJFKO全日本選手権大会でも上位に進出している(同大会には森田も出場していた)。空手時代は内廻し蹴りを得意としており、Krushの試合でも炸裂させることが出来るか。またもフルコンタクト空手界から今後期待される選手の登場となった。対する長谷川もこれがプロデビュー戦。
▼プレリミナリーファイト Krushスーパー・ライト級 3分3R
河北光生(K-1ジム五反田チームキングス/第33回K-1アマチュア チャレンジAクラス -65kg優勝)
大利賢佑(team ALL-WIN) Ori Kensuke/第35回・第46回K-1アマチュア チャレンジAクラス -70kg優勝、第41回K-1アマチュア チャレンジAクラス -65kg優勝)