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【Krush】過去最高のダウン発生率91.7%!KO決着は1試合も全12試合中11試合・全18ダウン「Krush=超破壊型打撃格闘技の言葉通りの大会だった」(中村P)

2023/02/26 14:02
【Krush】過去最高のダウン発生率91.7%!KO決着は1試合も全12試合中11試合・全18ダウン「Krush=超破壊型打撃格闘技の言葉通りの大会だった」(中村P)

ダウン量産の大会で、最後はきっちりとKO勝ちしてメインの仕事を果たした王者・池田

 2023年2月25日(土)東京・後楽園ホールで開催された『Krush.146』は、過去に例を見ないダウンの大量発生となった。


 オープニングファイト第1試合からダウンが続き、第2試合と第3試合ではダウンの応酬が繰り広げられた。第7試合で連続ダウン記録はストップしたが、セミファイナルの第9試合でもダウンの応酬となり、メインイベントのKrushバンタム級タイトルマッチで王者・池田幸司(ReBORN経堂)が最後はきっちりとKO勝ちで大会を締めくくった。


 試合後の総括で中村拓己K-1プロデューサーは「今日の大会、KO決着は一つでしたが、プレリミナリーファイト第1試合から本戦第10試合まで全12試合中11試合・全18ダウンがあって、ダウン発生率91.7%はおそらく過去最高の数字だったと思います。Krush=超破壊型打撃格闘技の言葉通りの大会でした」と、“これぞKrush”という大会だったと評する。


「年末から年始のメディアで僕も話していることですが、これまで通り外国人選手が来日して試合できるようになり、K-1にも多くの外国人選手が参戦するようになりました。その結果、いい意味でK-1からKrushに出る選手が増えてきて、Krushの対戦カードが良くなっています。1月・2月・3月のKrushのマッチメイクを見てもそれを感じていて、Krushのカードがクオリティが上がり、Krushでもいい試合・面白い試合が増えています」と、コロナ禍の時よりもKrushのレベルが上がったとする。


 そうなるとKrushからのK-1出場は今後狭き門になりそうか、との質問には「『K'FESTA.6』も日本人対決の方が少なくて、単純に考えてもK-1に出られる日本人の枠が今までの半分くらいになると思うんですよ。そうなるとKrushで戦う選手が増えるので、Krushが活性化すると思います。Krushで鎬を削って、結果を出して『この選手をK-1で見たい』と思わせる選手だけがK-1に出ていく流れになると思います。そうなれば自ずとK-1のレベルも上がるし、Krushもレベルが上がる。相乗効果でK-1・Krushが盛り上がっていくと思います。年が明けてから、本当にKrushでもいいカードを組めているので、2023年はKrushが面白くなる予感があります」と、相乗効果が望めると答えた。


 その中で「今日の大会ではダウンが続出するなか、メインイベントに出てきたバンタム級王者の池田幸司選手がKO防衛して、再びベルトを巻いたのは素晴らしかったです。池田選手は常々“倒すバンタム級”という言葉を口にしていて、それを有言実行しています。試合前のインタビューや入場も含めて貫禄が出てきたと感じますし、リング上でベルトを渡したときの第一声が『今日はKOがゼロだったんで絶対に倒そうと思いました』だったんです。ベルトを防衛した直後に最初に出てきた言葉がそれというのが、彼のチャンピオンとしての成長や器の大きさを感じました。


 K-1でもバンタム級が本格的にスタートし、今日は初代K-1王者の黒田斗真選手が解説席にいて、石井一成選手が『K'FESTA.6』で試合をして、池田選手はKrush王者として防衛戦で内容・結果で存在感を見せてくれたと思います。今日はダウン発生率が高く、最後がKO決着で締まるという意味では、主催者として満足できる大会だったと思います」と、KOで締めくくった王者・池田を絶賛。


 その池田のネクストについては「池田選手は12月にK-1の王座決定トーナメントに出て、今日は防衛戦でした。Krushで次の挑戦者にふさわしい選手がいればそうなるでしょうし、次のK-1の大会スケジュールのなかで外国人選手とやるのもいいと思います。今日の試合を見れば、そういう声が出てもおかしくない勝ち方だったと思います。そういう路線も考えてもいいですよね」と、外国人の対戦相手を用意したいという考えだ。


 今大会でワンステップ上の試合を組みたいと思った選手は誰か、と聞かれた中村Pは「ぱっと浮かぶのは児玉兼慎選手ですね。相手の昇也選手は他団体でベルトを巻いていて、元王者の瓦田脩二選手にも勝っている選手です。児玉選手はまだキャリアが浅くて、チャレンジマッチ的なカードだったんですけど、あれだけいい試合をして結果を出しました。本人がSNSで『この試合を出世試合にする』と書いていたんですけど、まさにそういう試合になったと思います。ライト級は選手層が厚いですし、これから児玉選手はトップ選手とやっていくのもいいと思います。


 あとは健介選手ですね。彼は岡山在住で、岡山から参戦している選手なのですが、毎回試合が面白いし、KO率も高い選手です。彼も児玉選手と同じく次は上のランクの選手とやっても面白いと思います」と、第6試合で昇也(士魂村上塾)からダウンを奪った勝利した児玉兼慎(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)と、第4試合で水津空良(優弥道場)からダウンを奪って勝った健介(Jay's Box)の名をあげた。


 また、唯一のダウンがなかった第7試合の白幡裕星(K-1ジム総本部チームペガサス)vs.吉岡ビギン(team ALL-WIN)にて、白幡のインローが再三ローブローとなって試合がストップし、吉岡にとって厳しい試合になったことについては「今日の試合はローブローのアクシデントがあったうえで結果が出て、お互いの相性もありますし、僕はすぐリマッチじゃなくてもいいかなと思います。白幡選手はKrushデビューだったので、色んな相手とやるのがいいと思いますし、そのなかで再戦する機会もあるでしょう。現時点ではそういう考えです」と、すぐにリマッチを組む考えはないとした。

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