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【Bellator】アウトローが欠場でブレント・プリムスがマンスール・バルナウイと対戦=ライト級ワールドGP

2023/02/22 10:02
 2023年3月10日(日本時間11日)に開幕する、優勝賞金100万ドル(約1億3千万円)の「Bellatorライト級ワールドグランプリ」(5分5R)のカードが一部変更となった。  5月12日(日本時間13日)にフランス・パリのアコーアリーナで開催されるGP1回戦で、マンスール・バルナウイ(フランス・20勝4敗)と対戦予定だったシドニー・アウトロー(米国)がドーピング検査の結果が陽性だったため、GPを欠場。替わってランキング6位のブレント・プリムス(米国・11勝3敗・37歳)がバルナウイと対戦することが22日、発表された。 ▼Bellatorライト級ワールドGP1回戦 5分5Rマンスール・ベルナウイ(フランス)20勝4敗ブレント・プリムス(米国)6位・11勝3敗※シドニー・アウトローが欠場  プリムスは2017年6月のマイケル・チャンドラー戦でカーフキックを効かせてチャンドラーの足を破壊。ライト級王座を獲得している。再戦ではチャンドラーのテイクダウン&コントロールに敗れ、王座陥落。その後、2連勝も2021年7月にイスラム・マメドフにスプリット判定負け。2021年10月にベンソン・ヘンダーソンにテイクダウンからバックテイクで判定勝ち。2022年6月の前戦でアレクサンデル・シャブリーに2R TKO負けを喫している。  2019年5月のティム・ワイルド戦ではフットチョークを極めるなど、6つの一本勝ちを誇るブラジリアン柔術黒帯のプリムスだが、今回の対戦相手のバルナウイは20勝中13の一本勝ち(6KO・TKO)というフィニッシャー。鬼のスイープ、バックテイクを誇るバルナウイに対し、プリムスは柔術を防御に活かし、スタンドをキーとしたい1回戦だ。プリムスは勝てば、3月10日に行われるチャンピオンシップ&準々決勝、現王者ウスマン・ヌルマゴメドフvs.ヘンダーソンの勝者と対戦することになる。  2022年10月のミラノ大会で一本勝ちデビューしたRoad FC優勝者バルナウイは唯一、ランキング外からGP参戦を決めた寝技師。4つの黒星のうち3つはUFCファイターで、キャリア初期の20212年に元UFCのケビン・リー、2013年に現UFCライト級王者のイスラム・マカチェフ、2016年に現7位のマテウス・ガムロにいずれも判定負けを喫したが、以降、8連勝中。  KSWを経てROAD FCでキ・ウォンビン、シャミール・ザフロフ、クォン・アソルらにフィニッシュ勝利し、2022年10月にBellatorで2年5カ月ぶりに復帰。アダム・ピッコロティを2R リアネイキドチョークで極めている。  地元パリで戦う、バルナウイはブランクはあったが30歳。本調子を取り戻して、一気に頂点を狙うか。GP優勝候補の一人と言っていいだろう。 [nextpage] ▼Bellatorライト級ワールドGP1回戦 5分5Rウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)ライト級王者・16勝0敗ベンソン・ヘンダーソン(米国)3位・元UFC世界ライト級王者・30勝11敗  既報通り、3月10日の『Bellator292』の開幕戦に、王者ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア・16勝0敗)が登場。自身の練習場所・AKAがある米国カリフォルニア州サンノゼのSAPセンターで、元UFC世界ライト級王者のベンソン・ヘンダーソン(米国・30勝11敗)を迎え撃つ。  ウスマンは、2023年11月にパトリッキーを判定で下し、Bellator5連勝で新王者となったばかり。  ヘンダーソンは2022年1月にイスラム・マメドフとの熱戦をスプリット判定で勝利。9月の前戦でピーター・クウィリーに3-0の判定勝ちで2連勝をマーク。UFCとのダブルタイトルを狙う。 [nextpage] ▼Bellatorライト級ワールドGP1回戦 5分5Rトフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)2位・RIZINワールドWORLD GP 2019優勝者・20勝4敗アレクサンデル・シャブリー(ロシア)4位・22勝3敗  ウスマンvs.ベンヘンと同じ3月のサンノゼ大会でもうひとつの1回戦を戦うのが、トフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン・20勝4敗)と、アレクサンデル・シャブリー(ロシア・22勝3敗)だ。  ムサエフは、言わずと知れた「RIZINワールドWORLD GP 2019」優勝者。コロナ禍のなか、2021年6月に1年6カ月ぶりに復帰し、ホベルト・サトシ・ソウザに三角絞めで一本負けも、2022年7月の前戦でアウトローを27秒、TKOに下し、鮮烈Bellatorデビューを飾っている。2019年のGP決勝では前Bellator王者のパトリッキー・フレイレを判定で下しており、今回のGPの台風の目となるかもしれない。  しかし、対するシャブリーも難敵だ。ACB、Fight Nights Global等、ロシア主戦場時代から強い圧力と破壊力ある打撃で、右の打撃だけでなくスイッチしての左フック、左ヒザも脅威だ。Bellatorでは2021年12月にボビー・キングを渋い塩漬けにして判定勝ち。2022年6月の前戦では元王者のブレント・プリマスを2R、右ストレートからの左フック、パウンドでTKOに下している。  米国フロリダのキルクリフFCで練習するコーカサスのムサエフと、フロリダATTでも練習するロシア西部のロストフ・ナ・ドヌ出身のシャブリーによる強豪同士の潰し合いで、準決勝に進むのは? [nextpage] ▼Bellatorライト級ワールドGP1回戦 5分5Rパトリッキー・ピットブル・フレイレ(ブラジル)1位・前フェザー級王者・24勝11敗AJ・マッキー(米国)8位・元フェザー級王者・20勝1敗  そのムサエフとシャブリーの勝者と戦うのは、前ライト級王者パトリッキー・ピットブル・フレイレ(ブラジル・24勝11敗)と、前フェザー級王者のAJ・マッキー(米国・20勝1敗)となった。  日時と場所は未定の最後の1回戦。実弟パトリシオが返上したライト級のベルトを、2021年11月の「王座決定戦」でピーター・クウィリーを2R TKOに下して腰に巻き、兄弟王者となったパトリッキーだが、2022年11月のウスマン・ヌルマゴメドフ戦で5R 判定負け。王座陥落している。  対するAJは、2022年4月のフェザー級タイトルマッチでパトリシオとの再戦で接戦も判定負け。2022年10月のスパイク・カーライル戦で、ライト級に転向し、判定勝ち。大晦日のRIZINとの対抗戦でホベルト・サトシ・ソウザにも判定勝ちし、2連勝中だ。  ピットブルブラザーズの弟とは1勝1敗ながら、兄パトリッキーとは初対決。Bellatorライト級3戦目でAJは、いよいよ覚醒するか。パトリッキーとしては、再び王座に返り咲くためには、AJ戦、ムサエフが勝てばRIZIN以来の再戦、そして決勝と茨の道が待っている。  強豪が揃ったライト級ワールドGP。最後にベルトを巻き、優勝賞金100万ドルを獲得するのは、誰か? 日本ではU-NEXTが生配信の予定だ。
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