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2023年3月10日(日本時間11日)に開幕する、優勝賞金100万ドル(約1億3千万円)の「Bellatorライト級ワールドグランプリ」(5分5R)のカードが一部変更となった。
5月12日(日本時間13日)にフランス・パリのアコーアリーナで開催されるGP1回戦で、マンスール・バルナウイ(フランス・20勝4敗)と対戦予定だったシドニー・アウトロー(米国)がドーピング検査の結果が陽性だったため、GPを欠場。替わってランキング6位のブレント・プリムス(米国・11勝3敗・37歳)がバルナウイと対戦することが22日、発表された。
▼Bellatorライト級ワールドGP1回戦 5分5R
マンスール・ベルナウイ(フランス)20勝4敗
ブレント・プリムス(米国)6位・11勝3敗
※シドニー・アウトローが欠場
プリムスは2017年6月のマイケル・チャンドラー戦でカーフキックを効かせてチャンドラーの足を破壊。ライト級王座を獲得している。再戦ではチャンドラーのテイクダウン&コントロールに敗れ、王座陥落。その後、2連勝も2021年7月にイスラム・マメドフにスプリット判定負け。2021年10月にベンソン・ヘンダーソンにテイクダウンからバックテイクで判定勝ち。2022年6月の前戦でアレクサンデル・シャブリーに2R TKO負けを喫している。
2019年5月のティム・ワイルド戦ではフットチョークを極めるなど、6つの一本勝ちを誇るブラジリアン柔術黒帯のプリムスだが、今回の対戦相手のバルナウイは20勝中13の一本勝ち(6KO・TKO)というフィニッシャー。鬼のスイープ、バックテイクを誇るバルナウイに対し、プリムスは柔術を防御に活かし、スタンドをキーとしたい1回戦だ。プリムスは勝てば、3月10日に行われるチャンピオンシップ&準々決勝、現王者ウスマン・ヌルマゴメドフvs.ヘンダーソンの勝者と対戦することになる。
2022年10月のミラノ大会で一本勝ちデビューしたRoad FC優勝者バルナウイは唯一、ランキング外からGP参戦を決めた寝技師。4つの黒星のうち3つはUFCファイターで、キャリア初期の20212年に元UFCのケビン・リー、2013年に現UFCライト級王者のイスラム・マカチェフ、2016年に現7位のマテウス・ガムロにいずれも判定負けを喫したが、以降、8連勝中。
KSWを経てROAD FCでキ・ウォンビン、シャミール・ザフロフ、クォン・アソルらにフィニッシュ勝利し、2022年10月にBellatorで2年5カ月ぶりに復帰。アダム・ピッコロティを2R リアネイキドチョークで極めている。
地元パリで戦う、バルナウイはブランクはあったが30歳。本調子を取り戻して、一気に頂点を狙うか。GP優勝候補の一人と言っていいだろう。