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鬼越トマホーク『格闘スクランブル』シーズン1クライマックスへ(前篇)「いつかとんでもない人、呼んじゃう? ガヌーとか」

2023/02/21 17:02
鬼越トマホーク『格闘スクランブル』シーズン1クライマックスへ(前篇)「いつかとんでもない人、呼んじゃう? ガヌーとか」

格闘技愛とコンビ愛溢れる鬼越トマホーク(C)ゴング格闘技/「鬼越トマホークの格闘スクランブル」プロジェクト

“ケンカ芸”で人気のお笑いコンビ「鬼越トマホーク」が、格闘技を愛するゲストから本音と金言を聞き出すトークバラエティ『鬼越トマホークの格闘スクランブル』(AmazonPrimevideo「VパラTVプラス」、U-NEXT配信)が好調だ。

 元柔道家でグラップリングの試合にも出場経験がある坂井良多と、ボクシングジムに通っていた金ちゃんのコンビが、歯に衣着せぬ質問でファイターたちのキャラクターを引き出している。

 これまで青木真也、皇治、平本蓮、YA-MAN、朝倉海、ケンドーコバヤシ&福島善成(ガリットチュウ)、平良達郎、野杁正明の第8話まで公開されており、今後は吉成名高、伊澤星花、玖村兄弟、矢地祐介が登場するという。

 シーズン1の収録を終えたばかりの2人に、格闘技の魅力、制作の裏話などを聞いた。

「金ちゃん、もしガヌーが来たら何質問したい?」「そりゃ、やっぱり──」

──『格闘スクランブル』楽しく拝見させていただきました。坂井さんは『THE MATCH』など解説席なども入られていますが、本当に格闘技愛に溢れていますね。

坂井良多(以下坂井)ありがとうございます。格闘技が好きなんですけど、まだ言語化はうまくいっていないというか……、解説席は緊張してしまって、ケンドーコバヤシさんみたいにはまだまだなれないですね。ケンコバさんの解説のすごさは、やってみると分かります。金ちゃんも野球でコメンテーターやるから分かると思うんだけど。

金ちゃん ボケすぎてもいけないし、笑いがね。でも野球のほうがもうちょっとフランクだよ、多分。試合も長いからもっと喋っていられるし。俺は格闘技の解説で、好きだからこそ緊張してるっていう相方の姿を見るのが好きで(笑)。

坂井 ニューヨークの嶋佐(和也)よりはマシだけどな、俺も。

金ちゃん 嶋佐聞いたことないんだけどヘタなんだ(笑)。

──ええと(苦笑)、『格闘スクランブル』に戻りますが、ファーストシーズン全12回の撮影を終えたところですが、もともとはどんなことをやりたいと思ってスタートしたのでしょうか?

坂井 昔は深夜の地上波で格闘技の番組もありましたけど、今はほぼないですよね。今は格闘家もYouTubeをやったりして、一般層に広まってはいるんですけど、TV番組として構成されているものは今はないなと思って。やっぱりそこですね。そしたらちょうどVパラダイス(以下Vパラ)っていうところからお話があって。全然存じなかったんですけど。

金ちゃん ね(笑)。

坂井 そのVパラという超マニアックな媒体から、“男臭いコンテンツをやりたい”ということで。俺らも『ぜひやりたいです』と、スタートしました。

──制作のクレジットにファイターでもある大井洋一さんの名前があって、ここでもやってるのか、と(笑)。これはマニア心をくすぐるなと感じていました。

坂井 本当にねえ、大井さんって、格闘技界とお笑い界をたぶらかしている、一番の悪人ですからね。小麦粉ぶってますけど、一番、ささやき女将のように両方にいいこと言ってますから。実際作家としても超一流だし、格闘技でも、THE OUTSIDERのチャンピオンですから。格闘バラエティという意味では、大井さんがいてくれるとありがたい。格闘技好き芸人としての意見はそういう感じですね。

金ちゃん この番組は大井さんにいてほしいって話になったんですよ、1回。鬼越トマホークと大井さんでって。ね?

坂井 はい。

金ちゃん「そこまで出るのはちょっと」ってなってね。

坂井 ゲストが朝倉海選手の時に逃げ出した(笑)。2回戦ってやられているからね。

──ゲストの人選はお二人が、というより主に坂井さんかとは思いますが、会いたい方をリクエストしているという感じですか?

坂井 そうですね、スタッフから『誰を呼びたいですか?』と聞かれた際に、『この人はしがらみがあるけど是非呼びたいな……』なんて言うと、結構ここのスタッフさん、アホなんですけど、ギャラとかも一切考えずにどんどん声をかけちゃうんですよね。『いや、そこまで行かなくていいよ!』ってところに。

金ちゃん ありがたいことだろ(苦笑)、番組からしたら。

坂井 ありがたいよ!

金ちゃん 意外に……というか、この番組のスタッフさんが太めのパイプを持っていて。俺なんて素人ですけど、俺でも知っているような選手をバンバン出してくれているので、そういう意味ではライトユーザーも入りやすいんじゃないかと思いますね。

坂井 だからいつかね……いつか、とんでもない人、呼んじゃう?

金ちゃん たとえば誰よ。

坂井 UFCを辞めたフランシス・ガヌーとかに声かけちゃえば。

金ちゃん ん? その人とどういうトークすりゃいいのよ。全部通訳入れてやるの?

坂井 でも、もしかしたら有り得るよ、団体辞めた直後が一番オファーしやすいから。

金ちゃん ああ、そうかもね。エアポケットを狙って。

坂井 金ちゃん、ガヌーに何質問したい? たぶん見たことも聞いたこともない、世界最強の男に。

 うん……まあ、だから、初体験の話じゃない? やっぱり(笑)。聞きたいでしょ?

──(苦笑)そういう内容だと、ハビブ・ヌルマゴメドフは絶対来てくれませんね。

坂井 こまかいルールがありそうですからね。

金ちゃん 危ないの?

坂井 いや、信心深いんだよ。

──この番組は坂井さんがマニアックな話をしている時の、金ちゃんの居心地の悪そうな感じというのも見どころですよね。

金ちゃん トークに全くついていけない時あるんですけど、正直(笑)。第1話はマジで立ち位置が分からなくて、15分くらい、こうやって(じっと)聞いていた時もあったんですけど、だけど今はやっぱり、普通の格闘技ファンでは聞けないところをやるっていうのができてきて。

坂井 人間だからね、格闘家も。

金ちゃん そう、下ネタとか、カネの話とか、下世話な、普段から好きなゴシップ、つまり格闘技じゃない“人間“の方を深掘りするっていう役で。

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