前田総合プロデューサーの大会総評「異種格闘技に新時代到来の兆し」
●キックボクシング、ムエタイ、空手の3競技は極めてハイレベル
「特に申込者数が多かったキックボクシング、ムエタイルールの試合はジュニアの選手層の厚さ、技術レベルの高さが印象的でした。空手ルールの試合では、普通ではあまり見られないような空手の流派同士・ジム同士が戦い、凌ぎを削る姿がこれまでになく新鮮でしたね。今日は次のチャンピオン候補を見つける思いで観ていましたが、負けた選手の中も原石の予感をさせる選手が何人もいて収穫の多い大会でした。勝った選手も負けた選手も今後ぜひ競技を続けて欲しいです」
●「1分間高速ミドルキック連打チャレンジ」では会場が一体に
【写真】前田憲作代表も自らチャレンジ
「スペシャルゲストにお声をかけた以上はと自分もエントリーしましたが(苦笑)、リングで挑戦する選手の立場を久しぶりに味わい、とても懐かしい気持ちになれました。久しぶり過ぎて蹴っている最中は相当苦しみましたが、会場が一体となって応援し拍手を送ってくれたのでどうにかやり抜くことができました。会場中の皆さんがリングに上がるひとりひとり選手に注目をし、応援してくれたことも素晴らしかったです。大会テーマである『他者を敬う心を養う』時間であったと思います。今後ますます多くの方にこの競技の面白さを知ってもらうべく頑張ります」
●完全新競技「マーシャルアーツ」では異種格闘技・新時代到来の手ごたえあり
「マーシャルアーツは、勝敗や優劣にのみ目を向けるのではなく、世界中のあらゆる立ち技武道にスポットを当て『こんな面白い立ち技がある』、『こんな見たこともない華麗な技が存在している』ことを、たくさんの方々に知ってもらいたいと始めました。今回は様々な武道の達人たちの協力を経て、思い描いていたイメージ通りのマッチメイクを実現できたことが最大の喜びでした。
カポエイラの選手は独特なリズムとステップを使った回転技、テコンドーは打点の高い変則的な蹴り技、少林寺拳法はノーモーションの突き技からの蹴りで強さを発揮し、どの試合も一進一退の攻防で会場を沸かせていました。有効打によるポイント形式にして、スピーディな試合展開を維持しながらも曖昧なジャッジを無くしたことで勝敗が分かりやすいと好評でした。次回こそ参戦と手を挙げる流派も出てきましたし、未知なる可能性を秘めたマーシャルアーツにますます注目していただきたいです」
●観る人すべてに勇気を与えた「ジェントルマンファイト」
「夜の部では入場曲やラウンドガールなどプロ同様の演出を用意し、37歳以上の大人ファイターたちが拳を交える大会『ジェントルマンファイト』を開催しました。参加者全員が昭和生まれのせいかテクニックを精神力で跳ね返す熱い試合が多くみられ、観る側の胸を打つ好試合が連発しました。同世代の皆さんだけでなく、応援していた若者たちもきっと大きく勇気づけられたと思います。これからも次世代のお手本として活躍していただきたいです」
●次回は6月11日開催
「今日は都内あちこちのイベント会場で老舗・新興・プロ・アマ問わず様々な大会が実施されていた日でした。そんな選択肢の多い日にわざわざ『XSTREAM1』を戦いのステージに選んでくださった選手、関係者の皆様に、心からお礼を申し上げたいです。XSTREAM1 の物語は次回6月11日の第2回大会へと続き、アマチュアチャンピオンを決める大会やプロ興行も見据えています。ぜひこれからも皆様に奮って参加していただきたいです」