キックボクシング
レポート

【新日本キック】重森陽太が判定負けでラジャ王座獲得ならず、髙橋亨汰は元ルンピニーランカーをヒジで切り裂きTKOで王座獲得

2023/02/20 18:02

▼第10試合 WKBA日本バンタム級王座決定戦 3分5R
〇志賀将大(エスジム)
判定3-0 ※50-46×2、50-45
×No-Ri-(ワイルドシーサーコザ)
※志賀が王座に就く。

 NJKFバンタム級王者で、13勝(4KO)3敗2分の戦績を持つ志賀と、沖縄出身、15勝(2KO)11敗1分のNo-Ri-で争われるWKBA日本バンタム級タイトルマッチ。

 本来は王者である佐野佑馬が志賀を挑戦者に行う予定だったが、佐野がケガによる欠場に伴いベルトを返上。王座決定戦が行われることとなった。


 1R、ローの蹴り合いから志賀が右ミドルがヒット。No-Ri-は志賀のミドルに左フックを合わせに行く。ワンツー、ハイキックを出すNo-Ri-に対し志賀はミドルと首相撲で組み立てる。


 2R、バックキック、バックハンドブローやスーパーマンパンチなどトリッキーな攻撃を見せるNo-Ri-に対し志賀は変わらずミドル中心、左、右と両方で蹴り、近づいては首相撲。


 3Rから志賀が首相撲で攻勢に出る。組み付かれると背を向けて逃げようとするNo-Ri-を捕まえたまま、背後からボディへヒザ、そして頭を下げさせて頭部へもヒザを放っていく。


 4Rになると志賀は徹底して首相撲で攻めていく。毎回背を向けてしまうNo-Ri-へヒザの連打を浴びせる。No-Ri-はブレイクとなると左右のフックや飛びヒザも見せるが組まれると逃げるしかない。


 5R、逆転を狙って前に出るNo-Ri-は思い切りワンツーを振っていくが、志賀は離れてはミドル、近づいては首相撲で追撃を許さない。終盤は足払いのようなローキックでNo-Ri-をコカし志賀が優位のまま試合を終えた。判定はジャッジ2者が50-46、1者が50-45と大差で志賀に軍配。盤石の試合運びで、NJKF王者でもある志賀が2本目のベルトを手に入れた。

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