▼メインイベント(第11試合)WKBA世界62kg王座決定戦 3分5R延長1R
〇髙橋亨汰(伊原道場本部/新日本ライト級王者)
TKO 2R 0分39秒 ※ヒジによるカット
×ラット(タイ/シッムンチャイジム/元ルンピニースタジアム認定フェザー級6位)
※髙橋が新王座に就く。
髙橋は極真空手出身で、兄は極真会館第12回全世界空手道選手権大会4位の高橋佑汰。2015年10月にキックボクシングデビューし、多彩な蹴り技で2019年7月に日本ライト級王座に就いた。2020年9月にNJKFライト級2位・野津良太に初回TKO勝ち、10月にはベテランの健太を判定2-0で破る金星、2021年4月にWBCムエタイ日本スーパーフェザー級王者・山浦俊一に判定勝ち、6月と10月はTENKAICHIスーパーライト級歴代王者にそれぞれKO勝ちと、他団体の王者・ランカーを撃破している。2022年5月には1月に無効試合となっていた古村匡平との再戦で勝利し、7月にもポッシブルKをTKO撃破。10月には吉田凛汰朗をKOで沈めており、ひとつの引き分けを挟んで16連勝中。戦績は28勝(14KO)3敗2分1無効試合。
対するラットは元ルンピニーフェザー級6位で71戦51勝20敗。39歳のかなりのベテランながら2022年10月には木下竜輔を相手にヒジで切り裂いてTKO勝利を収めている。
1R、強い右ローはラット。髙橋も強い左ミドルを返すと、軸足を刈るような左ローでラットを転倒させる。サウスポーの髙橋は左ミドル、左ストレートで攻め込んでいくと、前手を伸ばして距離を取ろうとするラットの中へ入り込み左アッパーでダウンを奪う、ふらつきながら立ったラットだが、再開となるとパンチを振って勝負に出る。するとラットのフックが当たり髙橋の腰がガクンと落ちる。ラウンド採点は三者とも10-8で髙橋
2R、逆転を狙って前に出るラットに髙橋も呼応し、序盤から激しい打ち合いとなる。思い切りワンツー、ヒジを振ってくるラットだが髙橋も打ち返し、距離が詰まったところで左の縦ヒジを叩き込むとこれでラットが2度目のダウン。何とか立ち上がるも頭部からおびただしい出血がありドクターチェック。続行は不可能となり、髙橋が見事なTKO勝利でベルトを手にした。