MMA
インタビュー

【DEEP JEWELS】青野ひかる「リングも体重も私の方が有利」×ケイト・ロータス「中学校以来の49kgだけどベスト、ただ横田さんが…」=今夜決戦

2023/02/18 15:02
 2023年2月18日(土)18時30分から東京・新宿 FACEで『skyticket PresentsDEEP JEWELS 40』が開催される。  その第7試合でRIZINで女子スーパーアトム級にあたる49k契約(5分2R)で対戦する青野ひかる(FIGHT LYNX)とケイト・ロータス(KING GYM KOBE)に計量後、インタビューを行った。  計量で48.80kgの青野は、壇上で「今回から所属がFIGHT LYNXになりました。自分が持っている実力の全てを出し切って勝ちに行こうと思います」とコメント。  ケイトはさらにアンダーの48.75kgでパスし、「まずはしっかりとリカバリーをして、万全な状態で青野選手に挑みたいと思います」と語った。  レスリングベースの青野は、2013年東日本学生女子選手権48kg級優勝、2014年全日本社会人レスリング選手権大会48kg級優勝などの実績を持つ。  2021年3月にDEEP JEWELSアトム級(47.6㎏)GPに出場し、1回戦で佐藤絵実に判定勝ち。続く準決勝で強豪にっせーにも1R 腕十字で一本勝ちし、決勝進出を決めたが、決勝で大島沙緒里に判定負けで王座戴冠ならず。2022年3月大会では須田萌里にも腕十字で一本負けで2連敗中。  約11カ月ぶりの再起戦に向け、青野は「なかなか自分の対戦相手がいない、と言われていて試合が出来なかったので、やっと試合が出来て嬉しいという気持ちが大きいです」と笑顔を見せる。  この連敗では、武器のレリングを活かし、実力者相手に攻め込みながらも際で形勢を逆転されることが続いた。 「自分の得意な部分は分かっているので、今回は苦手な部分を重点的に取り組んできました。自分が負けるときは、相手にポジションを譲ったり、際(きわ)で油断したりするときしかないのが明確なので、不利な体勢からの練習をひたすらやってきました」と、課題に取り組んだきたという。  対戦相手のケイトは空手の型出身だが、ケージ際で組んで投げてペースを掴むグラップラーの面が強い。 「柔道ベースなので結構、投げも得意な印象ですが、その対策は全部してあります」と語る、レスリング出身の青野は、今回がリングでの戦いになることについても、「私はリングの方が得意なんです。リングで負けたことはそんなにない。距離を詰めることも出来ますし、リングに苦手意識は無く、今回はリングで良かったという面が多いです」と、新宿FACEのリングでの戦いに自信を見せた。  ケイトは徐々に階級を下げての今回の49kg契約試合となるが、青野にとっては、JEWELSのアトム級の47.6kgからスーパーアトム級の49kgは今回が最後になるかもしれないという。 「実はこの試合後は階級を上げようと思っています。柔術の試合に出たときにも感じたのですが、上の階級の方がより力が出せるということ。相手は大きくなっても力で戦えるなという実感があります。49kgでもいいお話があれば考えますが、DEEP JEWELSではもうアトムには落とさないかなと思っています。ストロー級(52.2kg)とか50kg以上で戦うつもりです」  その意味では、上から落としてくるケイトとの試合は、MMAで階級上と戦う試金石ともなる。 「ケイト選手は体重落としてきて力が出ていないと感じます。だから49kgは私の方が有利だと思っています」 [nextpage] ケイト「伊澤星花さんとのスパーよりキツいことは無い」  対するケイト・ロータスは、計量でかつてないシェイプぶりを披露した。 「40kg台は中学生ぶり。キツいかキツくないかで言ったらキツかったのが本音ですね。でも計量前日までご飯もちょっと食べながら調整が出来ました。顔や身体は痩せてますが、『落ちない、どうしよう』というのが無いので、いまも体調やメンタルも良いです」と、シャープな頬で49kg契約の計量後に明かす。  ケイトは、2020年12月のプロデビューから2021年12月までの1年で4試合を2勝2敗。2022年は3試合を戦い、1勝2敗。フライ級から2022年5月にストロー級(52.2kg)に下げての初戦で長野美香にギロチンチョークで一本負け後、7月にARAMIに判定負けで2連敗。9月に50kg以下契約で竹林愛留戦と対戦し、スプリット判定で白星を掴んでいる。 「K-Clanの練習をしていると太る暇が無いので、ナチュラルで53kgくらい。49-50kgで戦えるのはベストだと感じています。前回50kgに落としてフィジカルとかに問題が無いことを感じました。これまでフライ級で力負けしているのか・していなのか、と感じながらやっていて、横田(一則・K-Clan)さんから『体格のこともあるから落とせるのなら落とした方がいい』と言われてました。それで50kgで戦って、この体重でいいのかな、もう1kg落とせると考えました」  50kgでの勝利を経て、スーパーアトム級を適正階級とできるか。3勝4敗のケイトに対し、青野は、8勝6敗と倍のキャリアを持つ。 「やっぱりレスリングがすごく強い選手ですが、青野選手が攻めれているターンでは強いけど、逆に上を取られたり、スタミナが切れそうなときにあまり行っている印象が無い。キツい試合になると思うけど、お互いの根性の見せどころになるんじゃないかなと思っています」と、タフな試合のなかで上回るのは自分だとした。 「朝練習がある日も毎回出て走って、夜のスパーリングも伊澤星花さんがつきあってくれるので、そのスパーよりキツいことはまあ、無いやろなと思ってますね。だいぶしごいてもらいました」と、現RIZINスーパーアトム級&DEEP JEWELSストロー級王者とのスパーリングが力になっているという。  その伊澤と横田代表がセコンドの予定だが、ひとつ懸念点があるという。 「星花さんと横田さんがいないと試合に出たくないレベルですが、横田さんが『BreakingDownがあるからセコンドにつけない』と言ったことがあって……」と、先に伊澤の名前を挙げながらも、横田代表もセコンドに必要だと語る。 「でも、『そうなったらSNSにグチ書きまくりますよ』と言ってあるんで(笑)、ちゃんとついてくれると思います」と笑顔を見せたケイト。果たして横田代表は自身の計量をパスし、本業のコーチ業であるケイトのセコンドに姿を現せるかも注目のスーパーアトム級戦だ。本日の試合の模様はSPWNおよびニコニコ生放送でもPPV配信される。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント