海人がRISEミドル級王者イ・ソンヒョンに挑戦、両者は再戦となる
2023年3月26日(日)東京・有明アリーナ『Cygames presents RISE ELDORADO 2023』の対戦カード発表記者会見が、2月15日(水)都内にて行われた。
RISEミドル級(-70kg)タイトルマッチ3分5R無制限延長Rで、王者イ・ソンヒョン(韓国/RAON)が挑戦者に同級1位の海人(TEAM F.O.D)を迎えて初防衛戦を行う。
“コリアンモンスター“ソンヒョンは日本ではRISEで活躍、世界を股にかけて試合をするトップファイターで、戦績は66勝(16KO)9敗2分。ブアカーオ・バンチャメーク、佐藤嘉洋とも対戦経験があり、RISE三階級制覇の裕樹、シュートボクシング世界王者の鈴木博昭、HOOST CUP王者の麻原将平など国内トップファイターを次々と撃破。2019年7月には松倉信太郎と第4代RISEミドル級王座決定戦を争いベルトを奪取。2021年11月には北アイルランドで試合を行いWKN世界ウェルター級王座も獲得している。2022年8月に約3年ぶりの来日を果たし、緑川創と引き分けた。
シュートボクシング(以下SB)の絶対的エースの海人は2014年2月にデビュー。2017年11月にトーナメントを制してSB日本スーパーライト級王座を獲得し、2018年11月にはS-cup2018 -65kg世界トーナメント優勝。その活躍はSB内だけに留まらず、2016年以降はRISE、RIZIN、KNOCK OUTで全勝。2022年6月の『THE MATCH 2022』ではK-1 WORLD GPウェルター級王者・野杁正明を延長R判定3-0で破り国内頂上決戦を制すると、8月のRISEではvs.日本人無敗を誇ったサモ・ペティにも延長戦の末に勝利。9月のSBではケンダル・カラクァートにも判定勝ち、12月にはGLORY世界ライト級1位ストーヤン・コプリヴレンスキーに判定2-1ながら辛勝。今年2月11日には緑川創との再戦をKOで制したばかりで現在16連勝中。戦績は50勝(22KO)6敗1無効試合。
両者は2019年9月にシュートボクシングで対戦しており、接戦の末に海人が判定勝ちしている。
会見に出席した海人は「ソンヒョンと前回はSBで戦ったんですが、その時からRISEルールで戦いたいと思っていたのでその時がやっと来たと思っています。ソンヒョンもそうだと思いますが、自分の方が圧倒的に強くなっているのでそれを結果で見せたいと思います」と、RISEルールでの再戦は自分も望むところで圧倒的に勝つと宣言。
2月11日に試合をしたばかりで短いスパンでの出場となるが「問題ないです。怪我もないので。詰めて試合をしたいタイプなので準備万端です。身体の状態によりますが、出来るのであればどんどん試合をして世界に挑んでいきたいので、詰めて出来るなら試合をしていきたい」とどんどん試合をしていきたいとする。
緑川との試合はヒジありルールだったが「どちらかというとヒジなしルールに慣れている部分があって。ヒジありは最初ちょっと違和感があったので、こっちのルールの方が慣れているので問題ないです」と、ルールの違いにもすぐアジャスト出来るとした。
RISEのタイトルが懸かることには「ソンヒョンが持ち続けていたベルトなので。僕自身ベルトが欲しいタイプではないけれど、RISEのベルトを自分が持って価値を上げたいし、RISEも背負って世界で戦っていきたい。形として持っていきたいと思います」とRISEを背負う意味でも獲りたいとし、防衛戦に関しては「そこは難しいです。正直日本人選手とやることは緑川選手が最後なのかなと思っていて。でもベルトを獲れば防衛戦というのはあることなので、その時の状況で決めていければと思います」と日本人選手にはもう興味がないが状況次第だとする。
ソンヒョンとは「勝ちたいというより勝ちます。前回は判定だったのでそこはしっかり倒して白黒はっきりつけたいと思う」と完全決着をつけたいとし、「緑川選手との試合を見たけれど、試合間隔が開いていたので、自分とやった時の方がスピードもあったし戦いやすそうに戦っていたと思います。でもそれは試合間隔が開いたからだと思っていますが、緑川戦で感覚を取り戻したと思うので、そこは強くなったソンヒョンと出来るなら嬉しい」と油断はない。
「世界を視野に入れて、ソンヒョンも世界レベルの選手だと思っているので、世界の一戦だと思って自分は戦います」とモチベーションも高いと答えた。
【写真】2019年9月のシュートボクシングでの初対戦
今後に関しては「世界戦ですね。ずっと言っているので、必ずソンヒョンに勝ってベルトを持ってGLORYに乗り込みたい」と、GLORY本体に乗り込んでいきたいと意気込んだ。
伊藤隆RISE代表は「本当は3月11日のGLORYでタイトルマッチになる予定でした。いろいろ都合があって流れてしまったので、今回急遽RISE参戦が決まりました。夏までには原口健飛と海人をGLORYにさせたい。GLORYからはナンバーシリーズに出てもらいたいと聞いています」と、GLORYの世界タイトルマッチが実現する方向性であることを明かした。
また、ソンヒョンからは「3月26日に海人選手と防衛戦をすることになりました。ぜひ、リベンジとタイトル防衛を成功できるよう応援してください」とのメッセージVTRが寄せられた。
<決定対戦カード>※これで全試合決定
▼RISEミドル級(-70kg)タイトルマッチ 3分5R無制限延長R
イ・ソンヒョン(韓国/RAON/王者)
海人(TEAM F.O.D/挑戦者・同級1位)
▼Super Fight!-53.5kg契約 3分3R延長1R
大﨑一貴(OISHI GYM/RISEスーパーフライ級王者)
ハビエル・セシ―リオ(スペイン/ELITE GYM)
▼Super Fight!-54kg契約 3分3R延長1R
田丸 辰(TRY HARD GYM/RISEフライ級王者)
風音(TEAM TEPPEN/RISEスーパーフライ級1位)
▼Super Fight!-47.5kg契約 3分3R延長1R
宮﨑小雪(TRY HARD GYM/RISE QUEENアトム級王者)
ビョン・ボギョン(韓国/MUYEMARU)
▼ミドル級(-70kg)3分3R延長1R
憂也(魁塾/RISEミドル級6位)
モトヤスック(治政館/WMOインターナショナルスーパーウェルター級王者)
▼オープニングファイト バンタム級(-55kg)3分3R
京介(TOP DAIAMOND/スーパーフライ級7位)
彪司(TEAM TEPPEN/スーパーフライ級10位)
▼オープニングファイト -56kg契約 3分3R
モンタナ・アーツ(オランダ/TEAM AERTS)
きたりこ(FASCINATE FIGHT TEAM)