現フェザー級キング・オブ・パンクラシストのISAO(NEVER QUIT)の2度目のBellator参戦が2月14日、BellatorとPANCRASEから発表された。
【写真】2021年5月に中島太一を下し、3度目の王座防衛に成功したISAO。
ISAOは、2017年12月からPANCRASEで6連勝中。2017年12月に元UFCの粕谷優介に判定勝ちすると、2018年4月の松嶋こよみ戦で反則のヒザ蹴りを受けてフェザー級暫定王座を獲得。2019年5月に正規王者のナザレノ・マレガリエに判定勝ちで王座統一を果たすと、2019年10月にカイル・アグォンとの再戦にして2度目の王座防衛戦で判定勝ち。2020年7月にアキラに判定勝ち後、2021年5月の前戦で中島太一に判定勝ちで、3度目の王座防衛に成功していた。
【写真】2015年10月のBellator144でゴイチ・ヤマウチと対戦したISAO。その後、階級を上げているゴイチは2023年3月10日にウェルター級2位のMVPと対戦する。(C)Bellator
Bellator参戦は2度目。1度目は2015年10月にゴイチ・ヤマウチを相手に3R 一本負け後、2016年6月のジャスティン・ローレンス戦で2R TKO負けでリリース。当時は北米の壁に跳ね返されたが、勝ち星を積み上げ、34歳での再挑戦となる。
前戦から1年8カ月、海外参戦を模索してきたが、大晦日のRIZIN×Bellatorでフアン・アーチュレッタのセコンドとして来日したティキ・ゴーセンが、Arsenal Sports Agency代表として、Bellatorのスカウトも務めており、ISAOと同門で現Bellatorファイターの菊入正行とともに指導するなかで、今回のBellator参戦に繋がったようだ。
【写真】大晦日にRIZINに参戦したフアン・アーチュレッタとNEVER QUITで練習。
ISAOはプレスリリースで「北米ビッグプロモーション団体BELLATOR MMAと契約し闘えることをとても光栄に思います。スコット・コーカー代表、関係者の方々に感謝致します。BELLATORとは2度目の契約になりますが、前回は結果及ばずで、いい姿を見せる事ができなかったので、今回は成長した姿を見せて勝ち続けていきます。参戦するからにはBELLATORのチャンピオン目指して頑張っていきます。
自分はキャリアのほとんどをPANCRASEで闘ってきました。2度チャンピオンになれるくらい育てていただき、今回快く送り出してくださったPANCRASEに感謝しています。キング・オブ・パンクラシストとして世界で結果を出しその強さを証明してきます。
最後に、世界トップファイターたちを数多くマネージメントしているArsenal Sports Agencyと契約できとても嬉しいです。自分も世界トップファイターの1人になれるよう最前線で戦ってきます」と意気込みを語っている。
【写真】Arsenal Sports Agency代表のティキ・ゴーセンが持つミットにパンチを打ち込むISAO。
また、スコット・コーカーBellator代表は、「日本での大晦日の対抗戦で成功を収める以前から、私たちは日本のトップクラスの選手との契約を進めており、今回のISAO選手との再契約に繋がりました。ISAO選手は以前一度、BELLATORに所属していた時期以降、パンクラスで王者になる等の活躍を続けており、BELLATORのケージで再び彼が活躍をしてくれる事を心より楽しみにしています。」と期待を寄せた。
【写真】NEVER QUITの同門でBellatorウェルター級ファイターの菊入正行とISAO。
また、ウェルター級王者の菊入に続き、Bellatorに王者を送り込むこととなった福井幸和PANCRASE実行委員会代表は、「30周年を迎える日本MMA老舗団体PANCRASEから世界最高峰のMMA団体BELLATORへ、キング・オブ・パンクラシストであるISAO選手を送り出せることを誇りに思います。ISAO選手がBELLATORへ返り咲く機会を下さったスコット・コーカー代表、そしてチームBELLATORの皆様に心より感謝いたします。また、この素晴らしい機会の為に尽力してくれた、私のアメリカにおけるマネジメントパートナーであるArsenal Sports Agency ティキ・ゴーセン代表にも改めて感謝したいと思います。
ISAO選手は5年間に渡ってPANCRASEフェザー級王者として君臨してきたことから、“難攻不落の絶対王者”と呼ばれ、“日本人MMAフェザー級最強”との呼び声が高い選手です。過去、BELLATOR参戦時には辛酸を舐めましたが、その後もPANCRASEで研鑽を積み、さらに強くなったISAO選手が返り咲くことができたのは、非常に嬉しいことであり、ストーリー性があると感じています。
“再度、世界に挑戦したい”というISAO選手の強い思いを聞いた時、彼こそがPANCRASEの標榜する世界標準というスローガンに相応しい選手であると感じていたので、彼の夢の実現をサポートしようと即決しました。Arsenal Sports Agencyとの共同マネジメント契約第一号はISAO選手ですので、日本MMAの希望となるよう、BELLATORでの活躍に期待しています。
PANCRASE王者からは、直近でBELLATORへ2人目の契約となりましたが、引き続きPANCRASEから海外メジャー団体への挑戦の道筋を作っていきたいと思います。ISAO選手が参戦するBELLATORのライブ配信につきましては、今後の続報にぜひご期待ください」とのコメントを発表している。
現在、Bellatorには堀口恭司(ATT)、渡辺華奈(FIGHTER'S FLOW)、菊入正行(NEVER QUIT)が参戦中で、ISAOは4人目の日本人選手となる。ISAOの次戦はいつ、どの会場となるか。
なお、ISAOが参戦するBellatorの大会は、日本ではU-NEXTでのライブ配信が決定している。
◆Bellatorフェザー級ランキング(※2023年2月14日時点)
王者 パトリシオ・ピットブル・フレイレ(ブラジル)35勝5敗
1位 アダム・ボリッチ(ハンガリー)18勝2敗
2位 AJ・マッキー(米国)20勝1敗
3位 ペドロ・カルヴァーリョ(ポルトガル)13勝6敗
4位 アーロン・ピコ(米国)10勝4敗
5位 ジェレミー・ケネディ(カナダ)18勝3敗(1NC)
6位 マッズ・バーネル(デンマーク)16勝5敗
7位 ジャスティン・ゴンザレス(デンマーク)14勝1敗
8位 ティムール・キズリエフ(ロシア)12勝0敗
9位 ダニエル・ウェイチェル(ドイツ)42勝14敗
10位 ルーカス・ブレナン(米国)7勝0敗