▼第3試合 バンタム級キックボクシング 3分3R
×鈴木宙樹(クロスポイント吉祥寺)
[判定1-2]
○ファリヤ・アミプール(イラン)
鈴木は右ストレートに必殺の威力を秘めたホープとして、2019年6月に11戦無敗のままREBELS-BLACK 60kg級王座に就いた。8月には元WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者・琢磨も初回TKOに破り、2020年2月にはピラオ・サンタナに判定勝ちして初防衛に成功。弟の鈴木千裕と共に“倒し屋兄弟”として注目を集めるも、13勝(8KO)無敗の戦績を残してボクシングに転向。2021年12月にプロデビュー戦を行って初回KO勝ちを収めたが、10月にキックボクシングに復帰。西岡蓮太に判定で敗れ、プロ初黒星を喫した。12月にはモンダムを2Rに3度ダウンさせてのKO勝ちで再起を飾っている。
対するアミニプールはタイガームエタイ所属で、11勝無敗の戦績を誇る。試合はボクシンググローブ着用のキックボクシングルール。
1R、アミニプールの左ミドルに右ローを返していく鈴木。ワンツーからも右ロー。アミニプールは強烈な右ボディストレート、サウスポーになると左ストレートからの左ボディ、左ボディとアグレッシブにパンチで攻める。右ミドルと左右ストレートで前へ出るアミニプールに鈴木は左インローで対抗。アミニプールが左ボディ、鈴木はすぐに左フックを2度返す。サウスポーになるアミニプールは左ミドル、右フック。
2R、鈴木は右の三日月蹴りで前へ出ると左ボディも打つ。下がるアミニプールを追っていく鈴木にアミニプールは右フックを返すが鈴木がすぐに左フックを打ち返す。鈴木は左の三日月も蹴り、下がるアミニプールを追い詰める。しかし、アミニプールも蹴りとワンツーで反撃。左ボディストレートも。強打を叩きつけるアミニプールに鈴木の左フックが決まる。思い切りフックを振り合う両者。
3Rはアミニプールが前へ出てボディから顔面へのコンビネーション。離れた距離から左右ミドル、ボディへのストレートも打つ。鈴木は右の三日月と左ボディ。鈴木がボディでアミニプールをコーナーへ詰めるが、左フックを返してくる。さらにヒザ蹴り。攻撃を繰り出すのはアミニプールだ。前へ出る鈴木だが先手を取られて後手に回る。鈴木が左ボディもアミニプールは左フックから右フック。前に出る鈴木を迎え撃つアミニプール。
判定は2-1でアミニプールが競り勝った。ABEMA中継の解説を務めた弟の鈴木千裕は「練習するしかない。やり返そうぜ」と兄へメッセージを送った。