▼第5試合 バンタム級ムエタイ 3分3R
×フェラーリ・フェアテックス(タイ)
【KO 2R 2分30秒】
○ファビオ・レイス(ブラジル)
イタリアの高級車メーカーの名をリングネームにしたフェラーリは2016年頃からラジャダムナン&ルンピニーの両スタジアムで活躍。2018年に7チャンネルスタジアム認定ライト級王者となり、2019年にはアマチュアムエタイ世界選手権のIFMAにて-63.5kg級で銅メダルを獲得。2019年3月のルンピニースタジアム認定スーパーライト級タイトルマッチではクラップダムに敗れて獲得に失敗。
2021年にはタイのスポーツ・ライターズ・アソシエーションが選定するファイター・オブ・ザ・イヤーに輝いた。これまでムアンタイ、ヨードレックペット、リッテワダから勝利を収めている。ONEには2022年9月に初出場し、ハン・ズーハオに判定で圧勝した。その後の試合でも勝利し、現在 3連勝中。戦績は132勝30敗4分。
1R、ローの蹴り合いから互いに右ストレートを伸ばすが当たらない。前に出るレイスがパンチを繰り出すと、それをかわしながら蹴るフェラーリ。巧みなボディワークでパンチをかわすフェラーリは組むとヒザをボディへ突き刺す。左右フックで前に出るレイスにヒジを振り下ろすフェラーリは、ラウンド終了間際に印象点を稼ぐためか飛びヒザ蹴りをボディへ放つ。
2R、フェラーリは左右ハイキックでレイスを脅かす。レイスはワンツーで入り込もうとするがすぐに蹴られる。右ロー、左ミドルを蹴ってヒジも打つフェラーリにレイスの右フックがヒットしてフェラーリが一瞬倒れる。すぐに立ち上がるフェラーリに猛然と左右フックで攻め込むレイス。フェラーリは後退しながらも蹴りを放つ。それでもレイスの猛攻は止まず、顔面とボディへ強打を打ち込んでいき、コーナーに詰まったフェラーリが右ミドルを蹴ろうとしたところへ左フックを命中。
糸の切れたマリオネットのように倒れるフェラーリ。レフェリーは途中でカウントを止め、レイスのKO勝ちを宣した。フェラーリはしばらく立ち上がれないほどのダメージを負った。