MMA
ニュース

【MMA】会見全文=7団体合同「JMMAルーキーズカップ」始動! 修斗・DEEP・GLADIATOR・GRACHAN・NEXUS・WARDOG・格闘DREAMERSが参加

2023/02/08 12:02
 2023年3月19日(日)、千葉県・幕張メッセ国際展示場8ホールにて『2023年第1回 JMMA Rookies Cup』の開催が決定。2月7日、都内にて7団体の代表が出席した会見で概要が発表された。  今回の会見には、大会主催者で、GRACHAN実行委員会代表である岩崎ヒロユキ氏をはじめ、修斗からサステインの坂本一弘代表、DEEP&DEEP JEWELSの佐伯繁代表、GLADIATORの櫻井雄一郎会長、WARDOG-CAGE FIGHTの柿原勇気代表、格闘DREAMERSの高谷裕之総監督が出席。Fighting NEXUSの山田峻平代表は所用により欠席もコメントを寄せた。なお当初、出席予定だったPANCRASEは今回の参加は見送っている。 「JMMA Rookies Cup」は、日本のプロMMA各団体の協力のもと、「各プロモーションが推薦する3戦以下の選手」、または「プロデビューから2年以下で各プロモーションを主戦場に3戦以上出場の選手」に参加資格が与えられる新人育成大会。  2023年度は、フライ級(56.7kg+1ポンド※決勝戦のみ56.7㎏以下契約)と、フェザー級(65.8㎏+1ポンド ※決勝戦のみ65.8㎏以下契約)の2階級で8選手によるトーナメントを、3月19日と5月14日と10月8日に「GRACHAN」大会内で予定(※出場選手は後日発表)。1回戦と準決勝は5分2R・延長1R、決勝は5分3Rで行われる。  1回戦と準決勝はジャッジ3名による2Rトータルラウンドの判定。ドローの場合、延長1Rのマスト判定(※公式記録としては2R終了時まで)を行う。決勝戦の5分3Rは各Rのマスト判定となる。  修斗やDEEP等では、すでに新人選手によるトーナメントが行われているが、団体の枠を超えての合同トーナメント開催は日本のMMAでは初となる。  北米のみならずアジア各国のレベルが急速に上がるなか、国内では格闘技ともMMAともいえない大会も増えている。 「強さを求める」日本MMAの各団体が、まずはルーキーレベルから交流し、底上げを図ることで、いずれさらに上の選手のハイレベルな交流が生まれ、競技としての統一機構、コミッションなどにも繋がる可能性を秘めた、今回の「JMMA Rookies Cup」。まずは、3月からの開幕と、出場選手たちに注目だ。  日本MMA史上初となる各代表が揃った会見の全文は以下の通り。 [nextpage] 岩崎ヒロユキ GRACHAN代表「まずは何か一つのことをやることによって、いろんなことを受け継げるんじゃないか」 「純粋な気持ちで、いまの世界に通じる強い日本人選手育成のために、何か皆さんと一緒にできないかと相談させてもらい、佐伯(繁・DEEP代表)さんや坂本(一弘・サステイン代表)さんに背中を押してもらい、このような場を設けさせていただくことになりました。  日本のMMAの文化を先輩方から受け継ぐには、コミュニケーション以上に何か一つのことをやることによって、いろんなことを受け継げるんじゃないかと思いまして、このJMMA Rookies Cupを開催することになりました。  闘病時にもほんとうにお世話になった先輩方も隣りにいて、いろんなアドバイスをいただいて、いまここにいます。そういった感謝の気持ちを込めて隣りに座っていただいています。  今回の企画を考えたいきさつは、自分が2020年3月に新型コロナウイルスに感染し、ICU(集中治療室)に9日入り、2カ月後に退院してからです。僕が死んだらGRACHANは無くなるなと思ったのですが、死んでも何かを残したいと正直に思いました。こうして皆さんが集まり、また新しい一歩を踏み出したことで、何か証が残せるのかなと思いました。  退院後、自分の生き方を考えたときに、先輩方に相談し始めました。新人から始めれば交流しやすいし、そこで選手が何かを残せば、自分たちの団体に戻って作ってもいける。 (今後の継続開催や階級増について)段階を踏みながら皆さんと相談します。今回は3月スタートにしましたけど、(各団体の)アマチュア大会も3月頃からのスタートが多いので、来年は夏以降とか、皆さんと相談しながら作って、毎年開催したいなと思っています」 坂本一弘 修斗・サステイン代表「岩崎さんの情熱が一番大きかった」 「今回、このように日本MMAを根底から上げていくような大会をやられた岩崎さん、並びに関係者の皆さん、ほんとうにありがとうございます。この横に並んでいるメンバーをここに揃えただけでも岩崎さんは大変だったとたいしたもんだなと思います。 (修斗内でも育成大会を行っているなか協力したのは)まずは岩崎さんの情熱ですね。そこに熱力があるかどうか、本気かどうか、そこが一番大きかったです。出場する・しないは選手が決めることなので、まだ確定していないところもありますが、この業界を盛り上げる、という本気の熱量を意気に感じたというところです。  修斗の代表選手はまだ決まっていないですけど、いい選手をこの大会に出させていただき、修斗はやっぱり強いんだなというところを見せていきたいです。 (今後、タイトルにからむような選手や、もう少しキャリアのある選手で交流の可能性は?)協力しません! というのは冗談で(笑)、皆さん一緒でケースバイケースだと思います。そのときの階級、その選手の重要度、どうして行きたいかというのは各団体のビジョンがある思います。ただ、今回は協力しやすい、すごく良いコンセプトだなと思います。(主要選手同士の交流の協力に)すぐに手を挙げられる状況ではないですが、そういう話があれば興味はあるし、それがどういう座組みでやるのか、ということも含めてマスコミからもそういう案が出てくれば、みんなで話し合いましょうということも出来るかもしれないです。0%ではないし、ケースバイケースですが、こういう場があったことで、こういう質問も出て来る。それはすごくいいことだなと思います」 佐伯繁DEEP代表「みんな揃うのかなという緊張感で来ました」 「アンニョンハセヨ(※BLACK COMBATとの対抗戦から帰国)今回、岩崎さんが世界に通用する若手ファイターを作りたい、というコンセプトに関しては、よくみんなが言っている話だと思いますが、何よりこうして日本の各団体のみんなが協力してやることが一番、大きな功績だと思います。今までありえなかったことなので、今日もみんな揃うのかなという緊張感で来ました(笑)。 (育成大会はDEEP内でも行っているが?)こういうことをできるのは岩崎さんしかいないんじゃないですか。僕でも他の人でもできないと思うんですよ。各団体で育成をやっていますけど、小さな話じゃなくて岩崎さんしか出来ないトーナメントなので、参加する意義があると感じました。 (北米のみならず、アジア全体のレベルが上がるなかで、若手の育成が急務と感じてのことか?)ウーン、そこは難しいですね。10年前も同じようなことを言っていたような気もしますし。すごく分かりにくいことでもある。だからこそこういった団体の垣根を越えたことの意味が──これを単にやります、ということだけに終わらず、いろんな部分に広がれば、日本の総合格闘技がいろんな形に変わっていくんじゃないかなと思います。逆に言うと、海外、海外と言われますけど、まずはこの国内でちゃんとやることをやるべきじゃないかなと思います。 (今後、タイトルにからむような選手や、もう少しキャリアのある選手で交流の可能性は?)もう2度とないかもしれないような集まりで、でもこれがほんとうに続くのであれば、その求める範囲のなかでは協力します。ただ、この間もアンニョンハセヨ、で韓国で対抗戦をやってきましたけど、条件とかいろんなものがあると思います。そこはその話のなかで行うんだったら、僕は全然、協力します」 櫻井雄一郎 GLADIATOR会長「ライトの当たりにくい西日本の選手も盛り上がる」 「GLADIATOR代表の櫻井雄一郎です。今回、このような企画を催していただいたGRACHANの岩崎代表、そして各プロモーション代表の方々、お集まりいただいたメディアの皆さまにも心から御礼申し上げます。  今回の『JMMA Rookies Cup』のお話をいただきまして、すごくいい内容だと思いました。総合格闘技の底上げという面でもそうですし、まだ戦績の浅い選手を交流させて、強い選手を育成するというコンセプト──何事も一歩から始まりますから、まさに今日はその日だと思います。年間を通じて選手を交流させ、育成する。そういった形で我々は選手の背中を押していかないといけない。  GLADIATORやWARDOGは西日本の大会で、少しライトの当たりにくい面もありますが、こういう企画をしていただき、各代表の方々と対することで、日本全体のMMAが盛り上がることに繋がるのでは、と心より喜ばしく思っています。これからも業界の発展のために精一杯努力して頑張っていきますので、今後も宜しくお願い致します。 (今後、タイトルにからむような選手や、もう少しキャリアのある選手で交流の可能性は?)もちろん協力させていただけるようにぜひこれからも交流を深めていただきたいです。岩崎さんが蒔いた種に、肥料と水を与え、芽が出ても途中で枯らさないようにして、大木にしないといけない。  MMAの業界は、どうしても多少息苦しさを感じる部分も否めなかったと思います。かといって、何でもナアナアになると無法地帯になってしまうので、プロモーターのトップ同士が舵をとってバランスを取り、継続してやっていけるようにしたいと思います」 柿原勇気 WARDOG CAGE FIGHT代表「自信を持って送り込む選手たちが頑張ってくれる」 「押忍。大阪、WARDOG CAGE FIGHT代表の柿原勇気です。このような場に呼んでいただきありがとうございます。自分たちが自信を持って送り込む選手なので頑張ってくれると思います。 (今後、タイトルにからむような選手や、もう少しキャリアのある選手で交流の可能性は?)全面的に協力します!」 高谷裕之 格闘DREAMERS総監督「2階級制覇を目指す」 「少し前まで戦う側だった自分が、こうして業界の先輩方と一緒に選手を送り込めることをとても光栄に思います。総監督としてしっかり育ててきた自分の選手を送り込みますので、2階級制覇を目指して頑張っていきたいと思います。 (今後、タイトルにからむような選手や、もう少しキャリアのある選手で交流の可能性は?)まだ僕のところはチャンピオンとかそういうレベルではないですが、そういう企画があれば、どんどん選手を送りたいなと思います」 山田峻平 Fighting NEXUS代表「各階級1選手、悩み抜いて推薦した選手が集まるトーナメントにドラマが産まれる」 「こんばんは、Fighting NEXUSの山田です。今回こうしてルーキーズカップトーナメントが開催されることを嬉しく思います。はじめてこのトーナメントの話を聞いたときに何人もの選手が頭に浮かびましたが推薦できるのは各階級1選手ですのでかなり悩みました。他団体の代表の方もそうだと思いますが、悩み抜いて推薦した選手が集まって開催されるトーナメントだからこそたくさんのドラマが産まれるんだと思います。  3大会かけて優勝者が決まるトーナメントだからこそファンの方にもゆっくり時間をかけて楽しんでいただけたらと思います。勝ち抜いていく選手にも途中で敗退してしまった選手にもその後のストーリーを注目していただければもっと格闘技が楽しく見られると思います。Fighting NEXUS推薦選手の応援を宜しくお願いします(笑)」 ▼『2023年第1回 JMMA Rookies Cup』大会スケジュール極×GRACHAN 3月19日(幕張メッセ)GRACHAN61 5月14日(大田区産業プラザPIO)GRACHAN64/15周年記念大会 10月8日(幕張メッセ)
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア