MMA
インタビュー

【Bellator】ヒョードルと戦うベイダー「過去のベルトを獲ることはできないし、彼は自分のキャリアをケージに持ち込むことはできない。“その夜、どちらが有利か”だけだ」

2023/02/03 14:02
 2023年2月5日(日本時間)、『Bellator 290: Bader vs. Fedor 2』(U-NEXT生配信)で、いよいよ“最後の皇帝”エメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア)が引退試合を迎える。  ラストエンペラーを迎え撃つのは、現Bellator世界ヘビー級王者のライアン・ベイダー(米国)。ヒョードルとは2019年1月に「ヘビー級ワールドGP決勝戦」で戦い、左フックでダウンを奪ってのパウンドで、35秒 KO勝ちしている。  2022年1月にはヒョードル門下生のワレンティン・モルダフスキーにも判定勝ち、5月の前戦では元UFCのシーク・コンゴも下し、2度目の王座防衛に成功している。  会見でベイダーは、ヒョードル戦のプランを問われ、「自分の力を発揮して、ベルトを巻いて帰る。それが計画だ」と語った。 王者ベイダー「この1カ月で何人か引退するのを見たが、私にはやるべきことがある」 ──今回の試合でヒョードルにばかり話題がいくことにフラストレーションを感じていませんか。 「いや、この試合に向けてヒョードルのことばかりが話題になっていることに不満はないんだ。彼はそれに値する。ヒョードルはこのスポーツのレジェンドであり、私は彼を尊敬しているし、彼がこのスポーツのためにしてきたことを尊敬している。彼は良い人間だ。誤解しないでほしい。ヒョードルの最後の試合を見るとき、私も同じように応援していただろう。私はそういうことが好きなんだ。レジェンドたちが頂点に立つのを見るのがね。  この1カ月で何人か引退するのを見た。しかし一方で、私にはやるべきことがある。私の仕事は、ベルトを保持し、試合に勝って、次に進むことだ。何があろうと対戦相手に対するリスペクトはある」 ──2019年1月に、ヒョードルに1R KO勝ちしたことはどのように影響していますか。 「最初の試合は35秒だった パンチ1発だった。大したことはない。今回は全く新しい戦いだ。毎試合、25分間戦うつもりで、相手はこれまでで最高の選手だと思って臨んでいる。前の試合が早く終わったからといって休むこともない。あの試合を今回の試合に持ち込むことはできないんだ。彼のクイックネスなど、少しは理解できたよ。でも、まったく新しい試合だから、前戦が35秒というのはあまり意味がないんだ」 ──今回の大会がCBSで放送されることをどのように感じていますか。 「CBSで放送されることは、この試合を受ける大きな要因になった。ヒョードルとの試合はいつだってビッグファイトなんだ。彼の伝説の一部となり、彼が私の伝説の一部となることを誇りに思う。私はヘビー級グランプリやこういったビッグファイトのような機会を求めてこの団体に来た。ヒョードルとの試合を断るのは難しい。  当初は彼の最後の試合になるとは思っていなかったが、だんだん楽しみになってきて、ついにペンを握ったとき、私はすべてを賭けた。CBSで放送されるのが待ち遠しいよ。長い間待っていたんだ。伝説の選手と再び戦えることに興奮している」 ──この試合がタイトルマッチになったことについては? 「Bellatorでは、グランプリの2試合以外、ほぼ全ての試合でタイトルを賭けて戦ってきた。あのケージに入るのは毎回同じだ。“ヤツはあそこに行って、お前を倒したいと思っている。俺が倒して、あいつが戻ってきて、もっとリベンジしたいって思っても問題ない。それが何だ? とにかくあそこへ行き、激しく向かってくるんだ”。  我々はトップの中のトップで戦っている。ベルトのために戦っているんだろう? これ以上、何もない。一歩踏み出すたびに、それを実感している。だから、頭を下げて自分の仕事をするだけだ。巷のストーリーは私に全く影響を与えない。2月4日に会場に来て、投げ合い、そして何が起ころうとも、それは起こることだ。僕は過去のベルトを取ることはできないし、彼は自分のキャリアをあのケージに持ち込むことはできない。“その夜、どちらが有利か”だけだ。  ヒョードルとの最初の試合から4年経っているが、1年半前のことのように感じる。デジャヴのような感覚を覚えるが、精神的には同じようにアプローチしている。ハッピーな経験だったことは良かったと思うし、それを再現したい。でも、新しい戦いだから、冷静にならなきゃいけない。今回の試合に向けて素晴らしいキャンプを過ごした。自分の力を発揮して、ベルトを巻いて帰る。それが計画だ」
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