▼ミドル級 3分3R
〇イワン・ガラス(チリ/同級9位)
判定3-0 ※29-27×3
×ヘナン・アルタミロ(ブラジル/WGP南米同級王者)
チリのGLORYミドル級コンテンダー、イワン・ガラス(58勝 15KO 10敗 1分)が復帰し、ブラジルのKOアーティスト、ヘナン・アルタミロ(61勝 46KO 11敗)を迎え撃つ。この試合は、ガラスが2019年以来のGLORY登場となる。
ガラスは37歳で58勝(15KO)10敗1分の戦績を持つベテラン選手。少年時代はアマチュアボクシングのチリ代表チームに所属、カンフーとアメリカ拳法空手も学んでいたという。2017年12月にGLORY初参戦を果たしてポール・バナシアクに判定勝ちも、2019年2月にジョー・テイラー、同年9月にマット・ベイカーにそれぞれ判定で敗れている。
アルタミロもWGPを主戦場とし、ムエタイスタイルで左右にスイッチしながらミドルキックやヒザ蹴りを蹴るタイプ。
1R、サウスポーのアルタミロは左ミドルを多用、ガラスは両腕ブロックをガッチリと固めて左右フックを返す。左アッパーから左ボディ、そして右ローを蹴るアルタミロ。ガラスは左フックを打つがアルタミロはヒザを突き刺す。ミドルとヒザを上手く使うアルタミロにガラスは右フックの強打。
2R、アルタミロはスイッチしながら左右のミドルを蹴っていき、左右ボディから右フック。ガラスは左ボディ、右ストレートで前へ出る。打ち合いになったところでガラスがアルタミロの左ミドルの直後に右ストレートを打ち抜き、ダウンを奪った。ヒザを蹴るアルタミロを右フックで大きくグラつかせ、さらにバックハンドブローで畳みかけるガラス。反撃するアルタミロにガラスが左フックからの右フックでまたもグラつかせた。
3R、右ローを蹴るアルタミロにガラスが左右フック、アルタミロは右ミドルから右アッパーを突き上げる。そこへガラスが右フック。余裕をもったか、ガラスはカカト落としを繰り出す。ガラスの右フックに大きく仰け反るアルタミロ。左ミドルには右フックを合わせられ、左ローには右ストレートを合わせられてバランスを崩す。ガラスはジャブ、左フックで最後まで優勢に進め、判定勝ちした。
ガラスは「本当にタフな試合だった。勝つことが出来てよかった。皆さんに感謝したい」と話した。