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2023年1月18日、UFCのダナ・ホワイト代表が主催する『パワースラップリーグ』が、米ワーナー・ブラザース・ディスカバリー・ネットワークスが運営するTBSチャンネルで放送された(UFC Fight Pass配信)。メキシコでの家族旅行中に、ダナ代表が夫婦喧嘩で妻を平手打ちする動画が拡散されたため、予定より1週間遅れての公開となった。
もともとスラップファイトは、東欧を中心に行われており、そこにダナ代表らが、新たに競技として手を加え、『パワースラップリーグ』として展開したもの。
The power of Chris Thomas is 𝐍𝐄𝐗𝐓 𝐋𝐄𝐕𝐄𝐋 💥 #PowerSlap pic.twitter.com/WImMp8Y5Bd
— Power Slap Official (@powerslapleague) January 20, 2023
互いに平手打ちで勝敗を競う『パワースラップ』の主なルールは以下の通り。MMAに準ずる階級分けで、男性と女性の2部門で行われる。
各試合はコイントスでどちらが先にスラップ(平手打ち)またはディフェンス(防御をせずに踏ん張る)を選択できるかを決定。
3Rから最大5Rのスラップファイトで、各ラウンドで、両選手は相手の顔面に一発のオープンハンドの打撃を与える機会があり、また、相手の打撃を受ける義務がある。倒された選手は、レフェリーから10カウントが数えられ、その間に立ち上がり、試合続行が可能であることを証明しなければならない。その準備と回復には30秒が与えられる。
.@StefonDiggs with the #PowerSlap commentary 🖐️ pic.twitter.com/KPcAcrmLnj
— Power Slap Official (@powerslapleague) January 19, 2023
打つ側は足を平行にして床につけたままにして立つ必要があり、レフェリーにどちらの手を使用して、ウォームアップを何回行うかを伝え、何回目で当てるかを宣告する。受ける側は肩を直角にし、あごを上げ、手を後ろにしてスティックやタオルを持って待たなければならない。
勝敗は「KO、TKO、判定」に決定。3Rを過ぎると「10点マストシステム」の判定が採用され、ラウンドの勝者が10点、相手が9点以下であることを基本とし、判定基準は、打撃の有効性と、打たれた側の反応と回復時間によって採点する。
エンターテイメントとしてのスラップファイトの残虐性が議論されるなか、UFCチーフビジネスオフィサーのハンター・キャンベルは、『パワースラップリーグ』がMMAと同様の医療チェックのもと、階級別にマッチメークが行われるとし、マウスガードと耳栓着用で、反則の規制なども厳しく実施されることを説明した。今回のルールは、米国ネバダ州のアスレチックコミッションが承認したものだという。