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【UFC】堀江圭功が7.27カナダ大会でUFCデビュー「ここがスタート地点」

2019/07/08 00:07
【UFC】堀江圭功が7.27カナダ大会でUFCデビュー「ここがスタート地点」

7月27日(日本時間7月28日)、カナダ・アルバータ州エドモントンのロジャース・プレイスで開催される「UFC 240: Holloway vs. Edgar」に、堀江圭功(ALLIANCE)が出場することが決定した。フェザー級で地元のハキーム・ダオドゥ(カナダ)と対戦する。

高阪剛代表率いるALLIANCE所属の堀江は、MMA8勝1敗。MMAを始める前は、長崎県佐世保市で剛柔流空手を小2から中3まで学び、高1から高3まで部活動として極真空手部に所属するなど、伝統派とフルコンの両方の空手を経験した。

佐世保のシスイ柔術で寝技の手ほどきも受け、ALLIANCEを紹介されたこともあり、高校卒業後に上京。2016年10月にプロMMAデビューし、6連勝を飾ると「無敗でUFC入り」を目標に掲げるように。しかし、2018年3月に元UFCファイターの田村一聖に2R TKO負け。キャリア初の黒星を喫した。

その後、2018年11月に滝田J太郎を1R TKOに下し再起を飾ると、2019年3月にはONE出場経験もある田中半蔵を1R、右フックでKOに下し、再び連勝をマーク。同年5月下旬から米国のチーム・オーヤマに出稽古を敢行し、帰国後、堀江のもとにUFCから正式オファーが届き、24歳でのオクタゴンデビューとなった。

対戦相手のダオドゥはカルガリー出身の28歳。MMA9勝1敗1分で、UFCですでに2勝1敗、WSOFでは7勝1分と負け無しでUFC入りを決めた。Champion's Creed MMAととともにマイク・ミルズ ムエタイ&キックボクシングにも所属している通り、アマチュアムエタイで42勝(15KO)5敗、プロのキックボクシングで12勝(9KO)無敗の記録を残している。

ダオドゥと堀江はともにオーソドックス構え。リーチのあるダオドゥは左のジャブ、ストレートが長く、蹴りではスピニングバックキックで相手に大きく尻餅を着かせるなど身体能力の高さも誇る。また組みでもスクランブルからの立ち上がり、さらに離れ際の打撃やダーティボクシングも武器とするなど、一般的なキッボクシング出身MMAファイターの綺麗なスタンドとは異なる打撃も得意としている。伝統派空手の動きも武器とする堀江にとっては、いかに鋭い踏み込みをオクタゴンで活かすか。

2018年3月の田村一聖戦の前に、堀江と練習を共にした朝倉海は「若手で一番勢いがある。実力の割に注目度が低い。もっと注目されてもいい」と言い、朝倉未来も「素質もあるしどんどん上に上がっていくと思う。僕の22歳のときより強い」と語るなど、空手時代のサウスポー構えからMMAではオーソドックスに変えてもステップを踏むことが可能で、遠い距離と近い距離、組みと打撃を融合させて戦う堀江の実力を評価している。

「プロになる前から(UFC Fight Passで放送される)PANCRASEで活躍すればUFCに行けるのではないかと思い、プロの試合は全てPANCRASEでさせて頂きました」と語っている堀江。近年は、有望選手にONEやRIZINなど、様々な選択肢が現れるなかで、「19歳でMMAを始めたときに、24歳でUFCに出たいと思い、UFCだけにこだわってやってきた」という堀江が、北米MMAに強いパイプを持つマネジメントの力も得て、信念を貫き通した結果、道は開けた。

24歳というMMAファイターとしての若さ、そして8勝1敗・5KOの決定力をたずさえてオクタゴンに上がる堀江を待つのは、世界の強豪だ。

UFC参戦が正式発表された堀江は自身のSNSで「格闘技始めると決めた17歳の時から夢見てきた舞台に、遂に立つことになりました! ここからが自分の中での最後のスタート地点。ここでチャンピオンになる!」と意気込みを記している。

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