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【ONE】アラゾフがスーパーボンをKO、スーパーレックが苦戦の末、新王者に。緊急参戦の佐藤将光が強打者ジェウォンを下す! マイキーが王座防衛、ンサンが連勝、ロッタン判定勝ち、キック戦で相手変更のスタンプとスーパーガールが激闘、トノンがキムラ極める

2023/01/14 10:01

▼キックボクシング フライ級→キャッチウェイト 3分3R
〇ロッタン・ジットムアンノン(タイ)※体重超過
[判定3-0]

×ジドゥオ・イブ(中国)

 ロッタンがハイドレーション検査を合格するも、体重超過。そのため、キャッチウェイト136.5 LBSにて双方合意。ロッタンの報酬の25%が対戦相手に渡される。

 ロッタンは2018年3月にスアキムを破り日本でも名が知られるようになり、同年6月にRISEに初来日。那須川天心とRISE世界フェザー級王座を争い、延長戦の末に敗れるも那須川を追い詰めて一躍人気選手となった。

 同年9月からONEに参戦し、2019年10月にボルター・ゴンサルベスを破りONEムエタイ世界フライ級王座に就いた。前回2022年11月にはジョセフ・ラシリを判定3-0で退け同王座4度の防衛に成功。


 キックボクシング世界王座との二冠を狙うロッタン。当初はダニエル・プエルタスとの対戦が予定されていたが、プエルタスがコーメインイベントで空位となったONEフライ級キックボクシング世界王座をかけてスーパーレックと戦うことになったため、相手がイブに変更になった。イブはプエルタスに判定2-1で敗れており、今回がONE2戦目のサウスポー。


 1R、さっそく圧をかけて前へ出るロッタンが左フックから顔面とボディへパンチを打っていき、イブはワンツーを打ち返す。ロッタンが右フックのショートから左につなげてさらに右ストレート。イブの左ローがローブローとなって中断。再開後も距離を詰めて右を打ち込んでいくロッタンへイブが右ハイをヒットさせる。これで火が付いたかロッタンが顔面とボディへパンチを打ちながら前進し、右ローに合わせた右フックでダウンを奪う。ロッタンの猛攻にガードを固めて亀になるイブ。意外とクリーンヒットはもらっていないイブだが完全に勢いに押される。


 2Rも前に出て積極的に攻めていくロッタン。左右のボディ、左右フック。イブはハイキックを放つがロッタンは両手を広げて“効いてないよ”。ワンツー、ローで対抗するイブだがロッタンの猛攻は止まらない。サウスポー構えから左ローを連打するロッタン。イブは右目上から激しい流血もロッタンにカウンターを合わせに行く。イブのスイッチに合わせてロッタンもスイッチして対応する。


 3R、前蹴りと右ボディストレートでボディを攻めるロッタンにイブもサウスポーから左ストレートでロッタンを仰け反らせる。ロッタンは飛びヒザ蹴りを繰り出し、ジャブを何度も当てる。そこへイブが左ストレート。行き過ぎるのは棄権と判断したか、ロッタンはジャブを多用してヒッティングを優先。しかし、ボディを打ちに行ったところでイブの左をもらう。ロッタンは下がって被弾を避け、最後はイブが攻勢をかけた。


 試合が終わると両者は笑顔で抱き合い、ロッタンはイブの血をTシャツで拭う。ロッタンはイブの勇敢さを評価したか、試合内容にも満足そうだ。最後は攻め込まれる場面もあったが判定3-0でロッタンの勝利となった。

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