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皇治(TEAM ONE)が『NARIAGARI』(2月5日・176BOX)のオーディションを大阪、東京で行った。大阪では原口健飛、東京では青木真也も審査員として参加するなか、応募者がそれぞれ出場に向けアピールした。
7日の大阪オーディションでは、なぜか春日井“寒天”たけしが「寒天マン」としてマスクを着用して参加。9日の東京オーディションでは、元WPMF日本フライ級&元蹴拳ムエタイフライ級王者の矢島直弥(TSK japan)らも参加した。
春日井は、「初めまして。寒天の町、春日井市からやってきました。寒天マンです」と自己紹介。皇治から「RIZINにも参戦した春日井選手ですよね?」と問われると、「いえ、完全に寒天マンです」ととぼけて場を盛り上げた。
矢島は、2017年の試合で顎の骨折で一度は引退したものの、2022年に5年ぶりに現役復帰。10月16日の「初代KROSS×OVER KICK -53kg王座決定トーナメント決定戦」で、星憂雅(IDEAL GYM)に判定負けで戴冠ならず。2023年1月22日の「Bigbang44」で小寺雄太(谷山ジム)との試合も決定しているが、連戦で『NARIAGARI』に出たいとアピールした。
「もしKOされたら試合は出来ないですね」という青木に、皇治は「自分が売れていない頃からチャンピオンだったし、俺は知っていて、この企画に、団体にぴったりだと思ってた。選考動画で試合を見てみたい、力になりたいと思った」と語っている。果たして矢島はBigbangで勝利し、『NARIAGARI』出場を果たすか。
オーディションで物議を醸したのは、電話ボックス状の狭い空間で殴り合う『NARIAGARI BOX』ファイトだ。
もともと2021年12月にロシアで第1回大会が開催された『Punch Box』の模倣だが、ロシア版はオープンフィンガーグローブ着用で互いに「ボックス」し合う形だったが、『NARIAGARI BOX』ではOFGとボクシンググローブの両方で実施。30秒間を互いに至近距離でひたすら殴り合う光景が繰り広げられた。
レフェリーが中に入れないため危険で、限られたスペースで頭も当たりやすく、攻防も無く、フィジカル、ハンドスピードに長けたものが優勢となる。一方でスペースが無いことで振りかぶりにくく強振は難しいとの意見もある。
皇治はSNSで「パンチが1番伸びない距離で殴り合える空間です。 今のところ一度もKOが出てません。 リングでの素人の闘いが1番危ないです。 しっかり考えてます。 ただ、怪我を恐れたら格闘技はできません。 NARIAGRI、格闘技の応援宜しくお願い致します」と説明。
「あそこでいいファイトをした奴がホンマのリングに上がっていく」と、オーディションのハイライトを演出した皇治は語るが、その意図はどこにあるのか。