ガジ・ラバダノフ「試合中、両選手を公平に応援してくれたファンに感謝したい」
──対抗戦の先鋒戦で武田光司選手との試合を終えた、率直な感想を伺えますか。
「勝ったという感情が沸いてきて、本当に素晴らしい試合だったと思います」
──打撃がヒットした場面がありましたがなかなか倒し切れなかったことをどのように感じていましたか。
「1Rにちょうど武田選手の顔面にパンチ(右ストレート)がヒットして、これで行けるかと思ったのですけれど、武田選手が非常に強い意志を持ってまた立ち上がり、試合を続けていました。本当に1RでKOを取りたかったですが、最後まで行ってしまいました」
──実際に対峙した武田選手は、戦う前のイメージと違うところはありましたか?
「いえ、そんなに違いはありません。もともと試合前から非常に大変な試合になると予測していました。彼自身とてもフィジカルの強い選手ですので、実際その通りの戦いになったと思います」
──武田選手との接戦を制しましたし、またRIZINに参戦して、ライト級チャンピオンに挑戦する意思がありますか?
「はっきりは分かりませんが、ぜひ来年も戻ってきたいと思います。武田選手は本当に強い選手で、彼との再戦や、また違う選手の戦いなど、また日本に戻ってきてまた試合をしたいという気持ちは強いです」
──来日したハビブ・ヌルマゴメドフさんからはどんなアドバイスを受けていましたか?
「長くサポートしてくれている大きなお兄さんのようなものです。彼がいてくれると支えになる、彼がいることは最大の支援なのです」
──アブドゥルマナップ・ヌルマゴメドフ先生(ジムの創始者ではハビブの父。2020年7月にコロナによる合併症で他界)からの教えで、今日の試合にあたり頭をよぎったようなことはありますか?
「アブドゥルマナップ先生のところでは、若い頃から師事していたわけです。彼は本当に私にたくさんのことを教えてくれました。彼は私の生涯のトレーナーだと思っています。そして今日は、3R目で非常に苦しい戦いだったのですけれども、先生がいつも言っていたこと、『決して最後まで諦めるな。全力を尽くせ』という言葉を思い出して“必ず勝利する”という強い気持ちで戦えました」
──今後の目標、展望を教えてください。
「日本のファンの皆さんには本当に感謝したいと思います、試合中、両選手を公平に応援してくれました。それに加えて自分のプロの人生において、2万人以上(2万5千人)の観客の前で戦うという初めての体験で、とてもエキサイティングな試合でしたし、必ず日本に帰ってきて、日本のファンの皆さんもこの試合を覚えていてくれると思うので、また戻ってきていい試合を見せたいと思います。東京や埼玉のファンの皆さんに感謝します。繰り返しにになりますが、また戻ってきて、ファンの皆さんに素晴らしい試合をしたいと思います。必ずや日本のみなさんのもとに戻りたいと思います。アリガトウ!」
──試合後、武田選手と互いに讃え合って何か言葉をかけていたかと思いますが、どんな言葉を?
「今日、私は試合前から武田選手に対しては非常に尊敬の念を持っていましたし、その気持ちは試合が終わってからも全く変わりません。私たちはお互いに讃えあい、武田選手に『試合をありがとう』と伝えました。これからも武田選手がMMAで成功し、素晴らしいキャリアを積んでいかれることを心から願っています」
(※次の試合後インタビューで隣に控えていた武田からコメント)
武田 試合ありがとうございました。すごい強かったし、一緒に練習してーなって。一緒に練習して教わりたいと思いました。
ラバダノフ ダゲスタン共和国に是非いらしてください。そして一緒に練習しましょう、ウェルカムです。
武田 機会を作って行きます!
ラバダノフ 最後に皆さんが心を砕いて今回の大会を盛り上げて、私たちが気持ち良くファイトする条件を全て整えてくれたことに感謝しています。もう一度ありがとうございました。