━━アメリカはアメリカ人選手ばかりなので、この試合で勝つとアジアのMMAの価値が上がる?
「メディアというのは一番MMAの大きい団体であるUFCに注目しがち。その下にBELLATORやPFLがある。そういう中で、アジアとヨーロッパにもMMA団体があると忘れられがち。UFCは日本で興行していない。日本ではRIZINが一番知られている。シンガポールにはONEがあり、ヨーロッパにKSWがある。アメリカ以外にもMMAの団体はたくさんある。RIZINは昔のPRIDEのような団体で、世界にもっとMMA団体があることを知らせたい。自分の使命はここで勝つことにより、RIZINの名を世界に広めることです」
━━タイで長い期間練習していたが、その経験は?
「日本でもいい練習ができていますし、先生も練習パートナーもいるけれど、自分としては外に出て練習する必要があった。アメリカのATTでも練習しましたKSWに出た時から常にタイでキャンプをはってきた。いつもとは違う練習をすることで得るものがあります、エネルギーを一新する意味もある。ATTではUFCの選手など強い選手とたくさん練習して自分の能力を試し、自信がつきました。タイではムエタイのチャンプとも練習し、自信をつけて成熟した選手になってきました。
ボンサイの道場が今の自分の拠点。サトシ、マルキーニョス、ダイ先生と練習して、それが自分にとって一番の拠点。それでも、上達するためには快適なゾーンから一度自分を出さなくていけない。日本がすごく快適ということでもないのですが、慣れている場所からチャンピオンとして、出て、強くなれる場所を探す必要がある」
━━RIZINのベルトを獲って初めての試合になるが、心境の変化はある?
「今回の試合はタイトルマッチではないのですが自分にとってとても重要。ベルトを獲ってから、この団体のチャンプであると自覚しているので、最善の形でこの階級、この団体を守る必要があると思っています」
━━“ボペガー”はパトリシオ選手にも通じると思うが、ボペガー対決になりそうか。
「その言葉は自然に出た言葉だけれど、今では自分のトレードマークのような言葉になっている。例えば試合の中で、彼が自分を極めようとしたら彼が言うでしょうね、それが自分のフレーズで日本で有名であることもご存知でしょうから」
━━ファンにも「ボペガー」と言って応援してもらいたい?
「自分から言う必要はないいつも観客がチャンスで叫んでくれているのは聞こえているので、そのチャンスがあれば必ず観客が叫んでくれると思っています」
━━対抗戦で「副将戦」で、その後にサトシが「大将」で続くことはどう思っている?
「この試合を受けたのはサトシのためでもある。サトシがやると決めたとき、自分もやるかを聞かれた。サトシには『ベルトを獲ったばかりなんだから休めば』と言われたけど、サトシは自分がチャンプになる前にチャンプになっていて、いつも良いエネルギーを自分に与えてくれていた。だから良いエネルギーのバトンを今回もサトシに渡したい。サトシは僕にとって親友でもあり先生と生徒の関係でもあり、兄弟のようなコネクションでもある。今回も勝って、いいエネルギーのバトンをサトシに渡したい」