MMA
レポート

【DEEP】原虎徹が小川徹を1R TKO! 駒杵がRYOGAに一本勝ち、伝統派空手&BRAVEの野村が小金をKO! 窪田が3年ぶり復帰戦勝利、渋谷が松丸に競り勝つ、狩野が3連勝

2022/12/11 11:12
 2022年12月11日(日)東京竹芝・ニューピアホールにて『宗明建設 Presents DEEP TOKYO IMPACT 2022 7th ROUND』が開催された(※夜大会の『DEEP 111』詳報)。 『DEEP TOKYO IMPACT 2022 7th ROUND』速報 2022年12月11日(日)ニューピアホール開場/11:30 開始/12:00 ※11時45分からアマチュアファイト ▼メインイベント DEEP フライ級 5分3R×小川 徹(TRIBE TOKYO M.M.A)57.05kg[1R 1分24秒 TKO] ※パウンド〇原 虎徹(CAVE)57.20kg  夜大会の「DEEP 111」と同日の昼大会「DEEP TOKYO」のメインでは、フライ級GPで敗れた小川徹と原虎徹がサバイバルマッチ。  元PANCRASE王者の小川は、「前回負けて悔しい思いをしたので、しっかり明日勝って、いい年越しにしたいと思います」とコメント。原は「明日は実績のある選手とメインでやれることを非常に光栄に思います。勝ってその壁を乗り越えたいと思います」と下剋上を宣言した。  1R、ともにオーソドックス構え。小川の左ボディに左を当てて片ヒザを着かせた原。詰める原は右を当てて、組もうとする小川を剥がしてサイドバックからパウンド。崩れた小川に右を連打し、レフェリーが間に入った。  試合後、原は「ずっと負けてばかりで辛い1年でしたが、最後に実績ある選手に勝てて良かったです。これからももっと強くなります」とマイク。バックステージでは、「(セコンドの石渡から)『練習でやった通りやれ』と言われてました。フライ級GPでも伊藤(裕樹)選手との試合(スプリット判定負け)でできることを証明したと思うし、今回の試合もステップアップになると思います。来年もトップ戦線の選手と戦いたいです」と語った。 [nextpage] ▼セミファイナル DEEP 59kg以下 5分3R〇駒杵嵩大(fightbase 都立大)58.90kg[1R 2分22秒 腕十字]×RYOGA (KRAZY BEE)58.85kg  セミでは、フライ級GPを減量失敗で欠場し、5月のTAKER戦で一本勝ちの駒杵嵩大が、11月大会で新星・濱口奏琉を1R 腕十字に極めたRYOGAと対戦する柔道ベース同士の好カードが組まれた。  計量をパスした駒杵は、「この場をお借りして、前回、計量を失敗したこと申し訳なく、誠にすみませんでした。今回は12月復帰ということで、しっかり一本取って、勝っていきたいと思いますので応援よろしくお願いします」と挨拶。  連戦のRYOGAは「10月30日の沖縄大会から前回の東京大会、今回のDEEP TOKYOと3大会連続で出場させてもらって、ファイターでこれが仕事なので嬉しいという気持ちと、だからと言って質を落とさないように、明日、しっかり自分らしい試合をしてKOか一本で決着したいと思います」と意気込みを語った。  1R、RYOGAの蹴り足を掴んで崩す駒杵に首投げのRYOGA。しかし背中を着かない駒杵が残してともに立ち上がり。四つから崩した駒杵が、下になるRYOGAの足をさばきサイドから腕狙い。亀になる立とうとするRYOGAのバックに乗る。  駒杵はスタンドバックでチョーク狙い、凌ぐRYOGAは正対するが、マウントの駒杵はパウンドからうつ伏せで腕十字へ。RYOGAを前転させて仰向けにさせて極めへ。  RYOGAもクラッチして足をかけて防御しうつ伏せ、中腰にまで戻すが、なおも深くヒジを巻き込んでいる駒杵は腕十字でタップを奪った。 [nextpage] ▼DEEP ライト級 5分3R×小金 翔(UFC Gym Japan)70.70kg[2R 1分00秒 TKO]〇野村駿太(BRAVE)70.75kg  ライト級戦。小金は、2021年9月DEEPに参戦し、大原樹理にはスプリット判定で敗れたものの、渡辺悠太、ケンヤスキー相手に2連勝中。  野村は伝統派空手出身&BRAVE所属。7月大会で泉武志をスプリット判定で下している。  小金は、「明日は応援してくれる人たちのために全力で勝ちたいと思います。勝ちます」。野村は「明日はしっかり勝って、次のステージに行けるよう頑張ります。応援よろしくお願いします」と小金越えを果たしたいとした。  1R、ともにオーソドックス構えから、小金はスイッチしオーソに戻す。右インローは野村。互いに入れないなか、野村はワンツーの飛び込み、右カーフ。左インローと出入り。さらに前手の左フックの飛び込み。右ローの小金も左ジャブを合わせて野村の右目を赤くさせる。右の飛び込みを当てた野村は右で差して組むが、すぐに体を入れ変えた小金は左で差して押し込みゴング。   2R、左インローを当てる野村。右ローも前足に突く。左の飛び込みを当てた野村に、小金が後退! 金網に詰まると、さらに野村が右の突きで小金は半身に。そこに左右を突いた野村に小金が横を向いて崩れ、レフェリーが間に入った。野村はこれで3連勝。MMA4勝1敗に。  バックステージでは、「下から崩して、ワンツーで頭を外して当てました。1R目から(小金が)反応が出来ていないことを感じたので、今回はいい意味で自己中で試合できました。(練習で)武田光司さんとほぼ毎日やっていたので。今回の試合でも立ち位置を感じて、もっと上を見れるんだなと感じました。大原選手は小金選手に(2021年9月のノンタイトル戦で)2-1の判定勝ちだったので、自分もチャンスをもらえるかなと。判定で勝っても言えないので、KOで勝ててアピールできたと思います。(宇佐美正パトリックとは)あのときはMMAデビューから2カ月だったので空手だけで戦っていました。いまはちょっとずつ総合にアジャストできています。機会があれば」と、4勝1敗の黒星の相手との再戦、ライト級王座挑戦について語った。 [nextpage] ▼DEEP 63kg以下 5分2R×木下尚祐(和術慧舟會 GODS)63.00kg[判定0-3] ※19-19マスト窪田×3〇窪田泰斗(フリー)62.95kg  2回目の計量で残り150gを落としてパスした木下は4連勝から青井人に2R TKO負けも、9月に佐藤勇駿に判定勝ちで再起。対する窪田は3年ぶり復帰戦。2019年12月の前戦では鈴木琢仁にスプリット判定負けで強豪相手に3連敗を喫していた。  1R、サウスポー構えの窪田。オーソの木下はサイドキック。左で差して組む窪田に四つで体を入れ替える木下だが、払い腰で投げた際ですぐにバックに回る窪田。両足はかけさせない木下は立ち上がりアームロック狙いも、捨て身となりパウンドを受ける。  すぐに立ち上がる木下。スタンドバックから崩して背中に飛び乗る窪田は4の字ロックに。背負う木下は右脇を潜り前に落とそうとするが、落ちない窪田は左手で背後からパウンド。着地した窪田に木下が正対してゴング。  2R、圧力をかける木下は右ボディストレート。窪田も左インロー。木下は左ジャブ、窪田も左ミドル。詰める木下は右ボディストレートも、強い左ミドルを当てた窪田はニータップで押し込み、金網際で右で差す。その組みに前転して抜けた木下。ついていく窪田。  しかし正対して押し込む木下が右で前に。窪田のシングルレッグをがぶり、足首を掴んでバックに回させず。四つ組みに体を入れ替え押し込む窪田。木下は入れ変えて右ヒザ! 再び窪田のタックルをスプロールして、最後は木下が四つから小外で押し倒して上でゴング。  終盤で追い上げた木下だが、判定は19-19マスト窪田×3で窪田が復活の勝利を挙げた。 [nextpage] ▼DEEP フライ級 5分2R〇渋谷カズキ(高本道場)57.05kg[判定2-1] ※19-19マスト渋谷×2、19-19マスト松丸×松丸息吹(パラエストラ千葉)57.00kg  1R、松丸の左をかわしてダブルレッグの渋谷。そこにギロチンチョークを合わせる松丸に、引き込みの渋谷が下に。  松丸は上からギロチン狙いも腕を外してトップ。渋谷はクローズドガードの中に入れて下からヒジ。ヒップスローも左で枕に寝かせる松丸。三角絞めの渋谷を察知し頭を抜く松丸。前がかりになる松丸に下から渋谷がスイープしてゴング。  2R、サウスポー構えの松丸。渋谷はニータップでテイクダウン。ハーフの渋谷は左で脇差し頭をマットにつけてパス狙い。腰切りクローズドから4の字に組んだ松丸は下からギロチンチョークへ。腰を上げて防御する渋谷は残り15秒で頭を抜き鉄槌でゴング。  判定は2-1に割れ、19-19マスト渋谷×2、19-19マスト松丸で渋谷が勝利した。 [nextpage] ▼DEEP フェザー級 5分2R×劉獅(KIBA マーシャルアーツクラブ)66.15kg[判定3-0] ※20-18×2, 19-19マスト狩野〇狩野 優(TRIBE TOKYO M.M.A)65.95kg  フェザー級で2連勝中の劉獅=高塩竜司が、POUNDSTORMで中村京一郎、DEEPで鬼山斑猫を下した狩野優と対戦する。  1R、狩野の打撃にダブルレッグテイクダウンした劉獅。オープンガードの狩野は右で抱えた頭を外して背中を見せた立ち上がり。  スタンドバックにつく劉獅は、右で腰を抱き左でパウンドも正対する狩野はサウスポー構えから左ミドル、ヒザで前進しシングルレッグからボディロックに移行しテイクダウン!  金網で上体立てた劉獅は、狩野のボディロックに金網を掴みテイクダウンを阻止。「警告」後、左ハイを当てるもバランスを崩して下になる狩野は左足を手繰りヒザ十字狙いもゴング。  2R、狩野の左の打撃に右で差して小外でテイクダウンの劉獅。しかし金網使い立つ狩野はシングルレッグで引き出し、その際でバックに。両足をかけて4の字ロック。リアネイキドチョークを狙う。頭後ろで組むが、その後ろ手を掴んで剥がす劉獅。  右脇を潜って正対しパウンドを狙う劉獅。背中を見せて立とうとする狩野のバックに跳び乗るも前に落とした狩野。スクランブルする劉獅の頭を三角にとらえたところでゴング。 判定は3-0(20-18×2, 19-19マスト狩野)で狩野が勝利。3連勝でMMA戦績を8勝2敗とした。 [nextpage] ▼DEEP フェザー級 5分2R×鬼山斑猫 (KRAZYBEE)66.05kg[1R 0分42秒 TKO] ※右オーバーハンド→パウンド〇梶本保希(パラエストラ八王子)65.75kg  1R、ともにオーソドックス構え。圧力をかける鬼山。梶本は右オーバーハンドを当ててそのままニータップでテイクダウン。  右を効かされていた梶本をパウンドアウトした。パラエストラ八王子の梶本は、照屋清太郎戦、星野豊戦に続く勝利でMMA3勝無敗。鬼山は狩野戦に続き2連敗に。 [nextpage] ▼DEEP ウェルター級 5分2R〇小林ゆたか(夕月堂本舗)77.30kg[判定3-0] ※20-18×3×マッスル岩倉(TEAM Aimhigh)76.65kg  1R、サウスポー構えの小林は赤のショートタイツ。岩倉はオーソから前手の左を突く。小林は左ミドル、インロー、左ボディストレートも。岩倉は右ストレートを強振。  2R、右ストレートを喉元に当てる岩倉。さらにワンツー、右ミドルもその蹴り足を掴んだ小林が押し込。左を首に巻く岩倉だが、小林はボディロックテイクダウン。  両足をかけてリアネイキドチョーク狙い。背後からパウンド。残り10秒で右脇をすくって足をかけて腕十字もゴング。  判定は3-0(20-18×3)で小林が勝利。前戦の佐藤洋一郎戦の判定負けから再起した。 [nextpage] ▼DEEP ライト級 5分2R×涌井 忍(和術慧舟會 HEARTS)70.45kg[1R 3分05秒 TKO] ※パウンド〇岩倉優輝(NICE BAD GYM)70.65kg  1R、ともにオーソドックス構え。ライト級で出直しの涌井は右ローから。岩倉も右ローを返すと、さらに詰めて左から右をコンパクトに当てる。右カーフを当てる岩倉。  シングルレッグから軸足を払いテイクダウンした岩倉は、そのままマウントを奪い、パウンド、ヒジ。亀になる涌井にバックマウントからパウンドを落ち着いて当て続け、レフェリーを呼び込んだ。 [nextpage] ▼DEEP ライト級 5分2R×倉本大悟(トラフォース赤坂)70.75kg[1R 0分31秒 TKO] ※右フック→パウンド〇森 俊樹(MYD)70.60kg  1R、序盤から圧力をかける森が倉本を金網に詰めて右をヒット! ダウンした倉本にパウンドでレフェリーが間に入った。森はまたもトライフォース赤坂勢に勝利。 [nextpage] ▼DEEP フライ級 5分2R〇根本元太(パラエストラ柏)57.10kg[2R 3分28秒 リアネイキドチョーク]×三好マヒロ(K-clann)57.20kg  1R、ともにオーソドックス構え。先にダブルレッグテイクダウンは三好も、すぐに立つ根本。三好はローを蹴りシングルレッグから左で差して崩しも捨て身気味に。両者立ち上がる。左で前に出る根本に三好はガードから立ち上がり。ロールから左足に外掛けもパウンドで潰す根本は立ち際に左右。鼻血の三好もワンツーの右を返し、左で差して押し込みゴング。  2R、いきなりロールする三好だが、避ける根本。三好は左ミドルを突いて左で差して押し込む。こつこつ左で突いて突き放す根本。右の跳びヒザも当てて前に。スタンドバックから左足をかけて崩すが、亀で凌ぐ三好。根本はサイドバックからパウンド、リアネイキドチョークで極めた。根本は1年ぶりの試合で中村真人戦の判定負けから再起し、MMA3勝1敗。三好は3勝4敗と負け越しに。 [nextpage] ▼アマチュアファイト 11:45 開始DEEP JEWELS 55kg以下 1分30秒 2R アマチュアキックルール△ラジーナ(コンパス幼稚園)[判定1-0] ※20-19, 19-19×2△石井ゆめ(フリー)  1R、ともにオーソドックス構え。圧力をかける石井に、ラジーナも左右で応戦。間合いが出来ると右ハイなど右の蹴りを有効に当てる。石井の前進に左右もまとめるラジーナ。しかし石井もリーチを活かして前に。  判定は1者20-19でラジーナも、2者は19-19で1-0ドローとなった。 【PPV 配信】 宗明建設 Presents DEEP TOKYO IMPACT 2022 7th ROUND 2022年12月11日(日)11:40から生配信開始 12:00本戦開始※アマチュアファイトを11:45から開始 前売り予約2,500円(大会前日の24:00まで) 当日3,000円ゲスト解説:ジョビン SPWNニコニコ生放送
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント