鋭い視線を交わす中村(左)と伊藤
2022年12月10日(土)東京・後楽園ホール『RISE 163』の前日計量&記者会見が、9日(金)都内にて14:00より行われた。
メインイベントのライト級(-63kg)3分3R延長1Rで対戦する、中村寛(BK GYM/同級3位)は62.85kg、伊藤澄哉(戦ジム/スーパーライト級6位)は62.85kgでそれぞれ計量をパス。
続いての会見で3連敗中の伊藤は「僕も後がない状況ですが求められている試合内容も理解している。明日は思い切りぶっ飛ばしてやりたい」、中村は「明日の対戦相手は知名度以上にセンスがある相手。根競べじゃないけれど、求められている試合をするのが楽しみなので、僕が一番楽しみにしている」と共にメインイベントで求められている試合は分かっているとした。
伊藤は「今回のメインに関しては相手があってのメインだと思うので、せっかくメインに選んでもらったからには、メイン相当な試合をしたいと思います。今回の相手は人獣なので自分も本能で戦う。頭を使う戦い方は今回は捨てようかなと思っています」と中村と同じ“本能”で戦うとする。
それを聞いて笑みを浮かべる中村は「それは俺がメインやろっていうような魅力は、画面の向こうのみんなも明日を楽しみにしてくださっているみんなも思ってると思う。こんな大会のメインどころじゃないような試合をしようと思っているので。大きい大会のメインの方が相応しいと試合を観れば分かることなので。そこでぶつかってしまった相手にはしょうがないかなって思う、きっちりやられてもらおうかなと思います」と、ビッグマッチのメインでもおかしくないほどの試合を見せる、その相手になる伊藤は気の毒だと言わんばかり。
公開練習では伊藤から「どっちが本物の人獣なのか決めようぜ」との言葉があった。それを聞いた中村が「“獣”というワードが欲しいんですか?」と聞くと、伊藤は「いらないですね」とバッサリ。
中村は「本能的な戦いをどうしてもやらなあかんわけではないし、伊藤選手が俺とやって俺のことを一番倒せるやり方で来て欲しい。あんま記者もプレッシャーかけたらあかん(笑)。僕は普通に、素直に殺しに行ったろと思っています」と凄みのある言葉で返す。
それに伊藤は「大丈夫です。人間が人獣をぶっ倒します」と“人獣狩り”を宣言した。
最後に伊藤は「明日は久しぶりに8オンスで試合が出来るのもあるし、相手もいい選手だし、メインということでメインにふさわしい最高の内容で今年最後の試合を終わらせたいと思っている」と、改めてメインの仕事をすると約束。
中村も「メインの試合までたくさんいい試合があると思うけれど、メインは全て相手選手の立てたプランや技を全部踏みにじって受け止めたうえで、残酷な倒し方をしようと思っている」と不気味な予告をした。