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【RISE】那須川天心の妹・梨々が計量パス、兄を超える4戦目での初戴冠に自信

2019/07/04 18:07
【RISE】那須川天心の妹・梨々が計量パス、兄を超える4戦目での初戴冠に自信

計量をクリアーした那須川と紅絹。4戦目での王座獲得か、それともベテランがかつて逃したベルトを手にするのか

2019年7月5日(金)東京・後楽園ホールで開催される『RISE 133』の前日計量が、4日(木)14:00より都内で行われた。

 今大会のメインイベントはRISE QUEENアトム級(-46kg)王座決定トーナメントの決勝戦(王座決定戦)。日本女子キック界を牽引してきたベテランの紅絹(もみ/NEXT LEVEL渋谷)と、那須川天心の妹・那須川梨々(TEAM TEPPEN)が、女王の座を争う。


 計量は紅絹が45.75kg、梨々が45.55kgで共に一発クリアー。片手ガッツポーズを取りながら笑顔を浮べた16歳の梨々に対し、35歳の紅絹は気合いの入った表情で両手ガッツポーズを取って風格を漂わせた。

 RISEが後楽園ホール大会で女子の試合をメインイベントに据えるのは今回が初めて。11月8日(金)には東京・新宿FACEで女子単独の大会が初開催されることもこの会見で発表され、女子部門が盛り上がりをみせ始めている。


 伊藤隆RISE代表も計量後の会見で、「女子はアトム級とミニフライ級(-49kg)が久しぶりに動き出しました。歴代の女王はRENAと神村エリカ。過去の試合に勝てるような内容の試合、記憶に残るような試合をして、胸を張って王者になって欲しい」と、紅絹と梨々にエールを送る。

 紅絹は2006年10月にプロデビュー。キャリアは50戦を超え、パンチを主体としたトリッキーなファイトスタイルを持ち味に各団体で活躍してきた。2012年11月にJ-GIRLSミニフライ級王座を獲得したのを皮切りにタイトルマッチを多数経験。今回のRISEトーナメントでも、NJKFミネルヴァ日本アトム級王者・百花を破って決勝に進出し、ベテラン健在を示している。


 そんな紅絹がRISEのタイトルマッチを戦うのは、2013年9月の第2代RISE QUEEN決定戦で神村エリカに判定負けして以来、約6年ぶり。再び巡ってきたチャンスを掴むべく、紅絹はかつて拳を交えた神村と練習を共にし、「明日のためにすごく時間をかけてトレーニングを積んできました。神村エリカからも脅されながら絞ってきました(笑)。明日は全てを懸けてベルトを獲りにいきます」と、準備は万端だ。

 一方、梨々は兄同様、ジュニアキックを経て2018年6月に高校生でプロデビューし、いきなり元TRIBELATEピン級王者・佐藤レイナに勝利。同年11月の2戦目で百花に初黒星を付けられたが、今年3月のRISE QUEEN同級王座決定トーナメント1回戦では、優勝候補と目されていた平岡琴を延長戦で振り切り、決勝に駒を進めている。


 兄の天心がタイトル初戴冠を果たしたのはプロ6戦目(2015年5月のRISEバンタム級タイトルマッチで村越優汰にTKO勝ち)。“神童”と呼ばれた兄よりも早いタイミングでの戴冠も期待されるが、その点については梨々も「自分も4戦目でベルトを獲ることができると思うので、そこは兄より早くていいかなと思います。今、ジムにはベルトが(白鳥)大樹くんと天心が獲ったものが2本あります。明日、自分が3本目をジムに飾りたいと思います」と意識しているようだ。

 しかし今回の試合は、キャリアで大きく上回る試合巧者のベテランが相手。それでも自身が入念に講じてきた対策には絶対の自信を示し、「自分より身長の低い選手と対戦するのは初めてなので、身長差も活かして戦いたいです。紅絹さんはすごく試合慣れしていますが、自分は若さで勝っていきたいです」、「相手は『打って避けて』という選手ですが、自分は『前に出て前に出て』の選手です。相手の離れ際に、しっかりといいパンチを当てたいと思います」と意気込んだ。

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