2022年12月28日(水)東京・両国国技館『INOKI BOM-BA-YE×巌流島 in 両国』の追加対戦カードが発表された。
11月25日に行われた記者会見で、対戦相手を公募していた元Bellator王者ラファエル・ロバトJr(米国)と岩﨑大河(大道塾・パラエストラ東京)の対戦が決定。
(写真)「我こそはという選手に名乗り出てきて欲しい」と対戦相手を公募していた谷川プロデューサー ブラジル人以外では史上初となるブラジレイロ優勝、アメリカ人ではBJ・ペン以来史上2人目となるムンジアル優勝など、柔術とグラップリングの国際大会で数々の実績を持つロバトJrは、MMAでも10戦無敗の実力者。
2019年6月の「Bellator 223」でBellator世界ミドル級王者のゲガール・ムサシに挑戦し、2-0の判定勝ち。王座獲得に成功したものの、2020年2月10日に「海綿状血管腫」と診断を受けたことを公表し、Bellator世界ミドル級王座を返上。以降はグラップリングに専念していた。
岩﨑は幼い頃から大道塾で空道を学び、『北斗旗全日本空道体力別選手権大会』では2017・2018・2022年260+クラス優勝、11月に開催された『2022アジア空道選抜選手権大会』の270+クラスでも優勝し、同大会のMVPに輝いている。
(写真)7月の修斗でイム・ドンジュにTKO勝ち、MMA8戦無敗をマークした岩﨑 また、2020年6月からはMMAにも挑戦。PANCRASE、修斗、TTF CHALLENGEなどに出場して8戦全勝。前戦は7月の修斗でイム・ドンジュ(韓国)にヒジ打ちによるカットで1R終了時TKO勝ちを収めている。
岩﨑は「自分の目標はUFC王者になること。初期UFCで市原海樹先輩が、そして加藤久輝先輩がベラトールでメルヴィン・マヌーフにKO負けしている。その忘れ物を取りにいく」と今回名乗りをあげてきたという。
ロバトJrが巌流島ルールを希望していたのに対し、岩崎は「今回は言い訳の効かないMMAルールでやらせてほしい」と逆直訴。ロバトも「新しいことをやりたかったが仕方ない。挑戦を受けるよ」と快諾し、この試合は88.5kg契約、5分3RのMMAルールで行われることが決まった。
(写真)空道の全日本体力別では3度の優勝を飾っている 谷川貞治プロデューサーは「満足度100%。私が格闘技を見てきた試合の中でも、特に強烈に印象に残っている試合を思い出させてくれた」とこの一戦が、1994年3月11日にUFCで行われたホイス・グレイシーvs.市原海樹を彷彿とさせてくれたという。
1993年11月に開催されたUFC第1回大会で、当時全く知られていなかったグレイシー柔術のホイス・グレイシーが圧倒的な強さで優勝を飾り、日本でも大きな話題となった。そこで真っ先に挑戦の名乗りをあげ、UFC第2回大会でホイスと戦ったのが当時大道塾のエースだった市原である。
また、『北斗旗全日本空道無差別選手権大会』で4連覇を達成し、当時大道塾のエースだった加藤久輝は2015年6月からBellatorに参戦。ハレック・グレイシーらに勝利し、3勝2敗の戦績を収めたがBellatorのタイトルには届かなかった。
柔術世界王者、そして元Bellator王者のロバトJrに岩﨑は大道塾・空道家としてのリベンジマッチに挑む。