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【UFC】堀口恭司とRIZIN以来、8年8カ月ぶりに再戦するマネル・ケイプ「今回の試合は『パワー』が大きく展開を左右することになる」「何よりも重要なのは、自分が“ホーム”で戦うということ」=6月21日(日)ラスベガス

2026/06/17 15:06
 2026年6月20日(日本時間21日)、米国ネバダ州ラスベガスのMeta APEXで開催される『UFC Fight Night: Kape vs.Horiguchi 2』(U-NEXT配信)で、UFCフライ級2位のマネル・ケイプ(アンゴラ/ポルトガル)と、同級5位の堀口恭司(日本/アメリカントップチーム)が対戦する。RIZIN以来、8年8カ月ぶりの再戦に向け、ケイプが現在の“ホーム”ラスベガスで動画インタビューに応じた。 再戦はフライ級で、APEXケージでの5R  2017年10月にRIZINバンタム級トーナメントに初参戦したケイプは、1回戦で山本アーセンを1R 左ハイキックKO。12月29日の2回戦でイアン・マッコールを1R TKO。翌々日の大晦日の準決勝で堀口恭司と対戦し、自身のバッティングで一時中断もあるなか、3Rに堀口の肩固めで一本負けも、そのポテンシャルが注目されていた。  8年8カ月ぶりの再戦は、両者フライ級に階級を変え、リングから今回はAPEXの小さめのケージでの5Rの戦いとなる。その間、両選手ともに「当時とは全く異なる」と自負するファイターに進化した。  ケイプは、高い身体能力を軸に、近年は冷静な試合運びのなかで強い攻撃力を示している。勝負どころでも力み過ぎず、バネのある的確な打撃を打ち込み、モカエフ戦以降は、3試合連続TKO勝ちをマーク。  さらに、かつては苦手としていた組み技も、立ち技の巧みなステップやアングルで距離感を制することでテイクダウンディフェンスも強化。組まれてもケージレスリングに長け、倒されても立ち上がる力が進化している。  対する堀口は、スタンドからステップで間合いをコントロールし、遠い距離から飛び込むスピード、さらに遠間からのカーフキック、三日月蹴りなどの打撃を最大の武器とするが、近年は何より、そのスタンドのコントロールからの自分主体の組み、トップからの寝技も強化され、よりオールラウンダーとしてMMAの進化を遂げている。  8年8カ月前に堀口の飛び込みを肌で体幹しているケイプは、いかに立ち合うか。  序盤からの注目は、スタンドからいつもの圧力をかけるのはどちらになるか、だ。堀口が打撃でコントロールできれば、より強化された組みに繋ぎやすくなるし、ケイプが角度をつけた入りで圧力をかけられれば、テイクダウンディフェンスにも生きる。 これまでの投資のすべてが報われることになる  ラスベガスのエクストリームクートゥアーやUFC PIでトレーニングキャンプを行ってきたケイプは堀口戦に向け、『Home of Fight』の動画で、「正直、とても気分が良いし、自信に満ち溢れている。この試合に対して非常に楽観的な気持ちでいる。9年前の試合とは全く違う展開になるだろう。100%、自分が勝利すると感じているし、勝利のビジョンが見えている。我々が取り組んできたトレーニングは、ただ勝利を迎えるための準備そのものだった」と自信を語る。  名将エリック・ニクシックをはじめとするコーチ陣のもと、メガジムで様々なトップファイターたちとトレーニングを積んできた。 「もちろん、ここにはこれだけの設備があり、練習相手となるハイレベルなファイターたちがたくさんいて、最初からの私のコーチ陣も含め、素晴らしいコーチたちに常に囲まれている。そしてUFCの環境は、単なるファイターではなく、より優れたプロフェッショナルなアスリートになるための素晴らしい施設を提供してくれる。それが今の私の実感さ。自分を単なるファイターではなく、このスポーツにおける非常に優れた“アスリート”だと感じている。  当然、今回のファイトキャンプにも多額の投資をした。キャンプには本当に、本当にたくさんのお金を費やしている。そして、これらの投資のすべてが、6月20日(日本時間21日)に実を結ぶだろう。そうあるべきだと信じている」と、充実のスパーリングパートナーやコーチ、トレーナー陣のチーム編成でファイトキャンプに「投資」をしてきたという。  ケイプで懸念されるのが計量ミスだが、ここ数試合は栄養士も含めたチーム体制のなか、体重コントロールもできている。 「私がUFCに移籍した際、UFC側には自分の適正体重は135ポンド(バンタム級)だと伝えていた。確かに2回ほど計量を失敗してしまったけど、私のように元々体が大きくて、135ポンドからこの125ポンド(1フライ級)を盛り上げるために落としてきた人間にとっては、時には起こり得ることだ。そして私は、このフライ級を大きく盛り上げることに貢献してきたと自負している。話題を作り、この階級があるべき場所、そして尊重されるべき場所に引き上げた。もちろん、PIからのサポートもあったけど、私自身が専属の栄養士や自身のチームを抱えており、彼らが私を大いに助けてくれた。だから非常にうまくいっている。何一つ不満は無い。基本的には、これまでの投資のすべてが報われることになるだろう」 [nextpage] ケージの中央を支配するための『パワー』。私がそこに立ち続ける  25年12月の前戦ではブランドン・ロイヴァルを相手に、サウスポー構えになって前手の右をヒットさせてダウンを奪い、パウンド連打で1RでTKO勝ちしている。UFC直近8試合で7勝1敗。  ケイプは、「もちろんあのパフォーマンスには本当に、本当に満足している。タイトルマッチを2回経験し、当時のランキングでも1位にいたような相手を、あのように仕留めて眠らせたわけだから。自分が彼らに対してどのレベルのコンペティションに位置しているかを証明できたパフォーマンスだったと思う。ブランドンは本当にタフで素晴らしいファイターだけど、あの夜は私が全く違うレベルにいることを見せつけた。私が言った通り、彼を倒したし、彼をあのような形で失神させたのは私が初めてだと思う」と、ロイバルをKOしたことで、自身がフライ級のトップ戦線の実力を持つことを証明できたという。。  堀口と初めて戦ってから8年8カ月が経った。お互いに「今は違うファイターになっている」という。 「恭司との試合もロイバル戦と変わることはない。同じ展開になるだろう。彼に対しても素晴らしいゲームプランを用意しているし、今回の試合でも間違いなく私は成功を収めるだろう」と自信に揺らぎはない。 「正直に言って、彼の試合を見ていても、もちろん進化は感じられる。彼は非常に規律正しいファイターであり続け、空手ベースのスタイルを持っている。しかし、彼はもう35歳だ(ケイプは32歳)。今回の試合は『パワー』が大きく展開を左右することになるだろう。ケージの中央を支配するためのパワー。私がそこに立ち続ける。なぜなら、私が圧倒的なパワーを持っている側だから。この試合をフィニッシュするための選択肢を、私はすでにいくつも持っている。ただそこに立って、彼を仕留めるためにどの選択肢を選ぶかを決めるだけだ」と、堀口とはパワー差があると豪語する。 私は『A+』や『A』のレベルにいるが、恭司は『B』のレベルだ 「想像してみてほしい。9年前の私には、今のように戦術的な分析や対策を徹底的にこなしてくれるようなチームはいなかった。しかし今の私には、私たちが取り組んできたすべてがあり、それが確かな理にかなっている。それが私の視野を広げ、私のゲームを進化させた。相手の多くのミスや、私たちが突くことのできる多くのギャップが見えている。昔は、そういったことを教えてくれる人が誰もいなかった。それにもかかわらず、9年前の彼にとって最もタフな試合だったのは、私との試合だった。あの9年前からの進化を踏まえれば、私たちは間違いなく全く異なるファイターだと言える。私は『A+』や『A』のレベルにいるが、彼は『B』のレベルだ」と、自身の伸びしろや進化の方が大きいと、当時からの環境の変化を語る。  メインイベントの5R戦を戦い抜くためのトレーニングも積みながら、フィニッシュでの決着も想定している。 「判定をジャッジの手に委ねるつもりはない。最初からフィニッシュを狙いに行く」というケイプは、直近2試合のTKOがラスベガスのAPEX会場だったことを指摘されると、「APEXのオクタゴンが大きくても小さくてもどちらでも構わない。ファンの前で戦うことは間違いなく大好きだし、それが自分をとても興奮させてくれる。現在、APEXはさらに拡張され、より多くのゲストを収容できるようになっている。何よりも重要なのは、自分が“ホーム”で戦うということ。試合を楽しんで、じっくりと時間をかけ、そしてフィニッシュする。私が求めているのはそれだけだ。しっかりと集中して、勝利後にお祝いをする」と、日々トレーニングする場所で、家族と住むホームで戦うことが何よりの利点だとした。 [nextpage] 私にはすでに自分の腰にベルトが巻かれている光景が見えている  フライ級では、アレシャンドレ・ パントージャに勝利し王者となったジョシュア・ヴァンが、5月に平良達郎にTKO勝ちし、王座を防衛した。  ケイプは、「私は最初からヴァンが平良に勝つと言っていた。平良は良いファイターだけど、まだあのような大舞台に対応できるほどの経験を持っていない。素晴らしいファイターではあるが、彼のゲームには多くの穴がある。“もし平良が私と戦っていたら”といつも想像するけど、間違いなく私が彼を気絶させて眠らせていただろう。ヴァンと平良の試合に関して言えば、すでに予想していた通りの展開だったので驚きはなかった。実際、ヴァンがグラウンドの展開において非常にスマートに試合をコントロールしていたことには驚かさたけど。無駄な動きをせず、スムーズに対処し、エネルギーを消費しすぎていなかった。あの若者(※ヴァンは平良より2歳若い24歳)は賢い立ち回りをした。見事な仕事をしたと思うし、彼を祝福するよ」と、ヴァンの試合運びを称賛する。  一方で、現王者のヴァンとは「手の合う相手」という。 「ヴァンは自分の仕事を全うしたけど、ヴァンは私にとって非常に噛み合う、戦いやすいスタイルの相手だ。もし私たちが戦えば、ファンにとっても素晴らしい試合になるだろう。素晴らしい打撃戦になるはずだ。彼は正真正銘のファイターだけど、私が非常に簡単に彼を倒せることが見えているし、ビジネス的にもとても売り出しやすい試合になるだろう。だが、私は間違いなく、まずは今回の試合(堀口戦)に集中する。そしてその次は、誰がベルトを持っていようが、必ずそのベルトを奪いに行く。私はそこへ向かう」  そして、「もしUFCがパントージャにリマッチの機会を与えたら、(ヴァンとパントージャの)どちらと対戦したいか」との問いには、「どちらでも構わない。全く気にしない。もし私の試合の後、UFCがパントージャに再びチャンスを与えるのであれば、当然彼はそれに値する選手だ。彼は元王者であり、ベルトを4回も防衛したのだから、そこに疑いの余地はない。その試合が行われている間、私はゆっくり休んで、次の王者が誰になるかを待つだけさ。両者ともに健闘を祈るよ。私は、目の前に用意されたどんな相手とでも戦うためにここにいる。それこそが、王者が持つべき思考であり、王者が取るべき行動だ。私には、すでに自分の腰に、自分の肩にベルトが巻かれている光景が見えている。だから、誰がそこにいようと関係ない。自分が王者になることは分かっている」と、いずれにしても最後に王座につくのは自分だとした。 「自分のチームの全員、そして私をサポートしてくれているファンの皆さんに感謝を伝えたいです。本当に素晴らしいキャンプを送ることができている。私たちは非常に集中していて、何よりもこのキャンプを楽しんでいる。ハッピーな状態で、6月20日に大きな声明を出す準備は万端だ」──ケイプは8年8カ月ごしの再戦で、王手を決めるか。
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