望み通り極真空手で実績を持つソウクップとの対戦が決まった関根
2022年12月28日(水)東京・両国国技館『INOKI BOM-BA-YE×巌流島 in 両国』の対戦カード第一弾が、11月25日(金)都内にて行われた記者会見で発表された。
参戦が発表されていたジョシュ・バーネット(USA/キャッチレスリング)は無差別級でシビサイ頌真(日本/武術)との対戦が決定。ルールはまだ未定だが、ジョシュは巌流島ルールでの参戦を希望しており、巌流島ルールになることが濃厚。
ジョシュは1997年に18歳でプロMMAデビュー、2000年11月にはUFC参戦を果たし、2002年3月にはUFC世界ヘビー級王者となった。その後はパンクラス、K-1、PRIDE、戦極、DREAMなど日本の団体で活躍。2003年8月にはパンクラス無差別級王者に。2013年から2016年には再びUFCに参戦した。「INOKI BOM-BA-YE 2003」にも出場している。
シビサイは柔道ベースで柔術を学び、2011年にKrushでプロデビュー。2012年にMMAデビューするとHEAT、DEEP、ZST、GRACHANなどに参戦。2017年からは巌流島を主戦場とした。2018年7月からはRIZINに参戦し、2021年6月にスダリオ剛にリアネイキドチョークで一本勝ち。しかし12月に関根“シュレック”秀樹にTKO負け。復帰戦となった2022年4月のRIZIN.35で“ラトビアの怪物”リハーズ・ビギスにTKO勝利。9月のRIZIN.38ではカルリ・ギブレインにリアネイキドチョークで一本勝ちしている。
ジョシュは「12月28日に猪木さんの追悼イベントが行われるということで、ぜひ参戦したいと自分から申し出ました。私は幸運にも猪木さんに師事し、彼の魂を受け継ぎました。私が猪木さんから学んだのは、格闘技の世界においてプロレスラーとはどうあるべきかということ。そして、いつなんどき誰の挑戦でも受けるということ。プロレスラーはどんな境遇でも逃げずに立ち向かうものです。猪木さんは自分とは異なるジャンルの格闘家たちと戦い続けました。私がその魂を継承し、現代において実践してみせます。巌流島は私にとって新たな挑戦の場となります。シビサイのことはRIZINや巌流島の試合を見て知っています。UWF的なスタイルもできる良い選手だと思います。手強い相手だと思いますが、巌流島のマットで勝利するのはこの私です」とのビデオメッセージを寄せた。
会見に出席したシビサイは「今回試合をすることに対して、こんなに楽しみな気持ちになったのは初めてです。いつもは緊張してしまったりもあるんですが、こんなにも試合が待ち遠しいのは初めてです。自分が格闘技を知った時から活躍していた選手なので、その選手と自分が試合できるのが楽しみです。ましてや巌流島ルールで戦える時が来るとは思っていなかったので、相手のメッセージから熱い気持ちも受け取りました」と、今からジョシュとの対戦が待ち遠しくて仕方がないとコメント。
ジョシュの印象については「トータルファイターですね。打撃もレスリングも強い。関節技も出来る。自分もトータルに何でも出来るので、全面的に勝負していきたいと思います。ケンシロウのモノマネで『お前はもう死んでいる』とよく言っていますが、死ぬ気でぶつかっていけば自分が勝つと思っています」と、死ぬ気でぶち当たりたいと宣言した。
関根“シュレック”秀樹(日本/柔術)は「やるからには猪木vs.ウィリー・ウイリアムス戦みたいな試合がしたい」と意気込んでおり、その望み通り対戦相手は極真空手のヤン・ソウクップ(チェコ/空手)に決定。
ソウクップは2004年に来日して極真会館鹿児島支部(現ワールド極真会館)に入門して日本で彼手を学び、2007年に開催された『第9回全世界空手道選手権大会』では決勝戦に進出。エヴェルトン・テイシェイラに敗れるも世界準優勝の実績を残した(ウィリーの最高成績は世界3位)。2009年8月からはK-1に参戦し、2勝3敗の戦績を収めている。
関根は「猪木さんは自分が物心ついた時からスターであり、自分は小学校の時にいただいた赤いタオルを最近まで宝物のように使っていました。その猪木さんのための令和猪木軍に入れてもらって、プロレスラーとして上がれるのが自分の中で震えているところです。昭和のプロレスファン、アントニオ猪木という稀代のプロレスラーを見て育った世代として猪木vs.ウィリーを再現するような試合をしたいと思っています。楽しみにしていてください。ヤン選手は2位ですが極真空手そのものだと思っています。自分はプロレスラーとして戦います。それだけです」と意気込みを語った。