2022年12月25日(日)東京・両国国技館にて、RISEとシュートボクシングが協力して開催する『Cygames presents RISE WORLD SERIES / SHOOTBOXING-KINGS 2022』の追加対戦カードが、11月24日(木)都内にて行われた記者会見で発表された。
海人(TEAM F.O.D)の対戦相手がついに決定。その対戦相手はGLORY世界ライト級1位ストーヤン・コプリヴレンスキー(ブルガリア/Mike's Gym)となった。
シュートボクシング(以下SB)の絶対的エースの海人は2014年2月にデビュー。2017年11月にトーナメントを制してSB日本スーパーライト級王座を獲得し、2018年11月にはS-cup2018 -65kg世界トーナメント優勝。その活躍はSB内だけに留まらず、2016年以降はRISE、RIZIN、KNOCK OUTでも全勝。2022年6月の『THE MATCH 2022』ではK-1 WORLD GPウェルター級王者・野杁正明を延長R判定3-0(10-9×3)で破り国内頂上決戦を制すると、8月のRISEではvs.日本人無敗を誇ったサモ・ペティにも延長戦の末に勝利。9月のSBではケンダル・カラクァートにも判定勝ちして現在14連勝中。戦績は48勝(21KO)6敗1無効試合。
コプリヴレンスキーは海人と同じ身長180cm。“ザ・スナイパー”の異名を持ち、現GLORYライト級王者ティジャニ・ベスタティに『GLORY 49』で判定勝利しており、10月には3度目の対戦でベスタティの保持する王座に挑戦するも判定負け。現在GLORY世界ライト級1位で戦績は18勝(6KO)6敗。
伊藤隆RISE代表は「アグレッシブでコンディションが素晴らしい。海人にとって過去最強の相手になる」、緒形健一SB協会代表は「いろいろな選択があったが現段階で海人が戦える一番の強敵だと思う。素晴らしい攻撃力とGLORYの王者にも一度勝利している強豪。激しい試合になると期待しています」と、海人にとって“強敵”になると口をそろえた。
しかし海人は「GLORY1位の選手と決まりましたが、GLORYの王者しか興味がないし、試合が決まるまでいろいろな対戦相手の候補を用意してもらってその中で海外の選手にナメられていると思ったので、この試合でしっかりとGLORYの王者にも海外の選手にも日本一、そして世界一になる男の強さを見せたい。1位を倒せばあとは王者しかいないので、何もさせず完膚なきまでに倒しに行きたいと思います」と、通過点に過ぎないとした。
相手の印象を聞かれても「パワーのある選手ですが、何もさぜずに自分だけが印象に残るような試合をして、全て圧倒して倒して勝ちます」と圧勝すると予告。映像はすでに見たと言い、「警戒するのはコンビネーションですかね。上中下につなげるコンビネーションを流れるように打っていたので、それは上手いと思いました。でもコンビネーションもそうだし、パワーにも対応できるし、それを上回るものを出していこうと思っているので自分の範囲内です」と恐れるものはないとする。
「1位には興味がない。GLORYの王者にしか興味がないので、倒して王者しかいない状況にしてそこにも勝って、また違うところへ挑戦したいと思います」と、GLORYを完全制覇するとも言ってのけた。
「海外の選手にナメられていると思った」というのは、「対戦相手が決まる時になかなか決まらないというのがあって。その理由に関してナメられているんじゃないかと海外の団体も含めて感じたので、全て挽回できていったらなと思います」と、自分を甘く見ているとように感じたという。
先日行われたRISEの公開練習では、リカルド・ブラボが「海人は外国人選手との試合では実力が発揮できていない」との指摘があった。実際、8月のサモ・ペティ戦、9月のケンダル・カラクァート戦と苦戦が続いており、そのことに関しては「見といて欲しいと思うだけです。その事は知らないですけれど見ててもらったら分かる。次の試合を見ててほしい」と、次の試合で証明すると答えた。
伊藤代表が「過去最強の相手」と評価したことについては「どうですかね。ヒジ無しであればそうかもしれないが、試合を見てもらった時にそうではなかったという展開にしたい」と、あくまでも強気だ。
練習に関しては「自分が強くなることしかしないので、対戦相手の対策よりも自分を強くする練習をして、それが発揮できれば相手は何もできなく出来るのでそこを見て欲しい」と、自分を高めて完封するとした。
もし1位のコプリヴレンスキーに勝った場合、GLORYのタイトル挑戦権を得ることが出来るのか。伊藤代表は「当日はGLORY関係者も来日します。本人が望むのとあとはSBさんとの話し合いもありますが、やりたいというのであれば私も話をしたいですし、そのためにはインパクトのある勝ち方が必要。そうなった場合には僕らの方からも話をしていきたい、タイトルを獲れるように」と、コプリヴレンスキーにインパクトのある勝ち方をすれば可能性はあると答えた。 コプリヴレンスキーからはメッセージビデオが寄せられ「日本の皆さん、こんにちは。見ての通りジムにいます。今まで以上に厳しい練習をして日本でも普通通りに戦います。私のファイトスタイルを日本の皆さんにも好きになって欲しいです。私は日本で有名な海人を必ずKOします」と語っていた。
また、海人には大晦日出場も狙うのかとの質問もあり、海人は「さすがに5日後は考えてなかったです(笑)。でも相手がもしも心の底からやりたいような選手であれば考えます。…けれど、中5日はどうかなという感じです」と苦笑した。
最後に海人は「試合は皆さんがアツく盛り上がるような試合をして、圧倒的に自分が勝つので楽しみと期待とをしていてください」とメッセージ。
これにより、RISEvs.GLORYの対抗戦「RIVALS」は6vs.6に決定。当日は本戦17試合、オープニングファイト3試合の全20試合というボリュームになる。