第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座決定トーナメント決勝を争う壱(左)と森岡
2022年11月19日(土)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2022 vol.7』の前日計量&記者会見が、18日(金)都内にて正午より行われた。
セミファイナル(第6試合)の第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座決定トーナメント・決勝3分5R延長1Rで対戦する、壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム)と森岡悠樹(北流会君津ジム)は共に55.0kgのリミットちょうどでパス。
壱は2019年12月のムエタイオープンで岩浪悠弥にまさかの初回KO負けを喫し、14連勝が途切れた。2021年11月には小笠原瑛作が保持するKNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座に挑戦したが、判定負けでリベンジ&王座奪取に失敗。2022年1月、横野洋を2RでKOして再起を果たすと7月にはNKBバンタム級王者・海老原竜二をTKO。9月のトーナメント1回戦では大野貴志を判定で破り決勝進出を決めた。戦績は21勝(8KO)1分。
森岡は2021年1月に横野洋に勝利。6月大会では鈴木貫太をヒジ打ちによるカットでTKOに降し、8月にはスーパーバンタム級トップの一角である壱・センチャイジムに挑んだが判定で敗れた。今年1月大会では三冠王・石川直樹と引き分け。9月のトーナメント1回戦では炎出丸を2Rにマットに沈めた。
続いての会見で森岡は「明日は優勝候補をぶち倒して自分が盛り上げる。そして初めてのベルトを巻きます」とアツい意気込み。対する壱は「明日が特別な日だとは思っていないので、普通に勝って僕がKNOCK OUTを背負います」といつも通り軽い調子でコメント。
どのような試合を望むかとの質問には、森岡は「KNOCK OUTの王者になる日なので、自分がKOして最後はKOで締めたいと思っています」とKOすると言えば、壱は「KOにこだわるのはもちろんですが、REDルールらしい試合を見せたいと思います」と、ヒジ打ちを使うことを予告。
両者は2021年8月に対戦し、この時は壱が称している。再戦について森岡は「もちろん一度負けてからずっと準備してきました。自分はパワーだけだと思っていると思うので、右ストレートをおとりにしていろいろ出していきたい」とパワー以外の部分でも勝負したいとする。それに対して壱は「めちゃくちゃ基礎トレーニングをやってきました。筋トレ、ランニング…基礎のレベルが前回とは違うと思う。森岡選手はパワーだけじゃないと思っていますが、僕はあえてそこで勝負しようかと思っています」と、基礎体力を上げてきたのでパワーで勝負してやると言い放った。
また、ベルトへの想いを聞かれると森岡は「俺はこの一戦に懸けているので必ず獲りに行きたい。毎試合倒せる王者が必要だと思っているので俺が明日からなります」と、自分こそがKNOCK OUTの王者にふさわしいとする。これに壱は「明日は俺がKNOCK OUTの代表になる日なので、明日勝ってKNOCK OUTの代表になります。王者に必要なのは“華”だと思う、スター性。森岡選手は1回戦でいい勝ち方をしているので、今回は俺が実力でも魅せたいと思います」と“華”のある王者は自分だと返した。
今回王者になったら来年はどのようにしたいかと先のことを聞かれると、森岡は「王者になってから来年どうしようかと考えたい。まずは明日のことだけ考えて来たのでベルトを獲ることに集中したい」と明日のことしか考えていないとし、壱は「龍聖君とか鈴木千裕君みたいなKNOCK OUT代表の王者になるために頑張っていきます。そのための一戦が明日なので絶対に落とせないと思っています」とKNOCK OUTを代表する選手になっていくことだと答えている。
最後に森岡は「自分は1年前、3Rにダウンを取られて判定負けなので、今回は5Rありますが、3Rを一番楽しみに見ていてください」と3Rに何かが起こると予告。壱は「森岡選手は調子が良さそうなのでいい試合ができそうだと思っています。森岡君、また明日」と最後まで余裕を見せていた。