他団体からもONEに選手が入ってくるなか、「最強・無敵」のチャンピオンになりたい
──デメトリアス・ジョンソンが、ジョー・ローガンとのポッドキャストで、彼のお気に入りの選手は秋元選手だと話していましたが、それを聞いてどう思いますか。
「自分が意識してトレーニングして、それを試合で出して、それを他の選手が、MMAの選手ですけど評価してくれて『好きな選手』として選んでくれるのはすごい嬉しいことだと思います。自分もデメトリアス・ジョンソン選手のことが本当に好きで、タイトルを獲得した時の右ストレートから飛びヒザまでの間が、僕はすごいなと思いますし、本当にリスペクトしています」
── ONEは今年の夏から、北米向けにアマゾン・プライムビデオでの生中継が始まり、これまでより多くの人から試合を見られるようになりました。これから、どんな自分を見せていきたいですか。
「もちろん格闘技といえばノックアウトを求められるところだし、自分も求めています。でも、それよりも自分が自信を持っているのはスピードとかテクニックの部分なので、自分はそういうところを見せて、もちろんKOもしたいですけど、完封するって言うのがテーマにあるので、そこを評価してもらえたり、見て楽しんでもらえたらって思います」
──現在、世界王者である秋元選手にとって、今の目標は何でしょうか。
「格闘家としては、これをどこまで守り切るかっていうのが一番の目標になる。これから他団体からもONEに選手が入ってくると思いますし、今いる選手もそうですし、一人ひとりを倒していって、この階級では最強、無敵のチャンピオンになりたいです」
──これまでのONEでの立ち位置を振り返ってみてどう思いますか。
「キックボクサーとしての自分は、世界に全く知られていないという状況でした。もちろん空手では世界チャンピオンになりましたが。それでONEのキックボクシングに参戦して、周りはもう既にどこかしらの世界タイトルを獲った選手しかきていない状況で、もちろん自分が下に見られるっていうのはしょうがないし、実際に当時の自分は、そこまで自信がなかったし。
でも、“そんなの関係ない”と思って、“絶対負けるか”っていう気持ちだけで駆け上がってきました。今回は流石にアンダードッグではないと思うんですが、少しずつ評価されていったのは嬉しいし、これからもそういう評価をされるような選手であり続けたいと思います」