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インタビュー

【RIZIN】榊原CEOが語る大晦日プラン「対抗戦のほかに10試合強が追加される」「朝倉海も大晦日に全く出ないということでもない」「地上波は無いけど……」=会見全文

2022/11/07 08:11

元谷、弥益、SARAMI──判定決着を通り越して、しっかり生き様を見せた試合には最高の評価を与えたい

──KOや一本ばかりが重視され、そうでない場合に選手たちも気にしてしまうことがありますが、上の試合が判定が続いたなかで、榊原代表は「いい試合だった」と評価された。そのなかで元谷友貴選手が、あんないい試合をしているのに「こんな試合をしてしまって」と言っていて、そういう元谷選手に何か一言あれば。

「終わったあと、倉本選手とも話しをしましたが、やっぱりプロとして、ルールミーティングでも勝ちにこだわることもそうですが、負ける勇気を持って、最後の最後まで一本を取りにいってくれ、とプロモーターとしての思いを伝えるので、どうしても選手たちにもそういう『判定=悪』というものがあるやもしれないです。今回、倉本選手にも労も労いましたし、元谷選手もほんとうに素晴らしい試合でした。KO・一本でなくても判定であれだけ最後まで観客も飽きさせずに、折れないハートに感動したと思います。判定決着を通り越して、しっかり生き様を見せた試合には最高の評価を与えたいと思うので、今度、元谷選手に会ったら言っておきます」

──平本選手は今回もメインを託されましたが、前回からの評価は?

「前回は同じ立ち技からの転向という鈴木博昭選手が相手だったので、打撃の攻防以外のいま積極的にアップデート中のグラウンドの展開を見たかったのですが、今日の弥益選手を相手にしたときの戦い方、タクティクスでいえば──観ている人たちも同じ感覚だと思うが──その部分で全然、納得が(いく内容だった)。しっかり(MMAに)対応できる、レベルアップしているので、今回は十分メインの仕事を果たしてくれたんじゃないかと思います」

──メインイベンターになることで選手の成長をうながす部分もある?

「あると思いますね。今回の平本選手も弥益選手もそうだし、メインを託されることを意気に感じる、責任を感じる部分もあるし、当然、メインイベンターとしてどんな試合をファンが求めているかも、大きく選手たちにも届くので、それ(期待)に応えようということで押されてレベルアップし、意識も変わるのが、平本選手を見ても感じますね」

──今回も含め、平本選手のメインでの起用率を考えると、体重変更の件も含め、弥益選手がのまざるを得なかった状況かと思います。弥益選手の今後のチャンスについては?

「もちろんですね。ただ、弥益選手の思い──ほかの選手のように、格闘技だけで生業を立てようというスタイルじゃなくて、格闘技を常に愛していて、完全な仕事にしたくないという、ちょっと変わった関わり方を選んでいる選手でもあるので、仕事は仕事でしながら、常に格闘技は愛しているもの、大切なものでキラキラしてものであってほしい、というなかで、弥益選手も対戦相手はいろいろ選ぶというか、我々からのオファーを何でもかんでもやります、という状況ではきっとないと思います。本人もこれからの選手生命も含め、そんな試合数をべらぼうにやっていくというわけでもないと思うので、今回もいろいろ平本選手の怪我の都合もあるなか、メインとしての役割も果たしてくれていますので、復帰のタイミングや相手も含めて、弥益選手と相談して組ませていいただきたいなと思います」

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