クレベルが海外修行で気付いたことがフィードバックされている
──ところで豊橋のBELLWOOD FIGHT TEAMの鈴木選手にとって、地元・愛知でのMMAの試合は初めてですね。
「初めてですね、名古屋でプロになってから戦うのは。地元の仲間も来てくれるので、普段と違った緊張感もあるかとは思うのですけど、本当に戦うことだけを考えてるので、地元のお客さんが来てくれるからというのは今は、明日までは思ってます。本番はケージの中だけを考えます」
──ヤマニハ選手とともに出場となります。
「はい。一緒に練習をやってきました」
──ONEキックでは経験しているケージ、MMAではケージは初めてになります。ケージで戦うイメージは?
「頭のなかではありますけど、本当に“ケージ・リング、ああとかこうとか、細かいことうるせえな”ってなっちゃうんで、もうシンプルに目の前の人間をぶっ倒しに行くだけで、あまり場所や何もかもも関係ないって、今回思ってます」
──対戦相手の青井人選手の印象は?
「老舗団体でずっと試合していて長いですよね。歳はひとまわりくらい下(鈴木37歳、青井25歳)ですけど、総合格闘技ではキャリアのある選手かなと思っています」
──今回強化してきた、新たに取り組んだ部分は?
「今まで通り、しっかり練習を積んでますけど、練習仲間のクレベルが海外に修行しに行って、色々、気付いたことがあったというのを話していて、それが試合でも出ていたので、そういう意味でのMMAの練習をより意識してきましたね」
──寝技もかなり強化してきた?
「MMAを強化してきましたね」
──どんな試合展開を予想していますか。
「どんどん勝負をかけてフィニッシュしたいなと。いつもフィニッシュしたいとは言ってるのですけど、今回はより思います。大会を盛り上げることであったり、仲間たちが観に来ることであったり、観ている人が面白いようにとか、全部総じて“フィニッシュ”すれば精算できると思っているので、シンプルに青い選手を仕留める。以上です」
──「LANDMARK」は2戦全勝ですが、今回も期待できますか。
「期待してもらっちゃいますかね! 本当は前回のLANDMARKで、グローブをリングに置いて『LANDMARKを卒業します』というネタをやろうと思ったのですが。ナンバーシリーズで勝負していきたいと思っていたので」
──セコンドは?
「今回はサトシと内藤大樹と、いつもセコンドについてくれてる堀さんという方ですね。クレベルともすごい一緒に練習してきて、今日も一緒に来てくれて、すごい好きな仲間なんですけど、試合中だとちょっと日本語の理解に時間を食ってしまうので、本当にそこだけは申し訳ないのですけど。普段の会話だと処理する時間があっても大丈夫なのですが、本番は“ん?”ってちょっと処理する時間がかかるので、そこだけです。本当ごめん、クレベル」
──クレベル選手からのアドバイスは?
「内緒ですね。『いちばん大事なのは勝つこと』とはいつも話しているので、そのために全部やってきました。ただ、練習はクレベルとよくやってきましたので。セコンドに入らないのは本当に日本語だけです」
──秘策も?
「秘策は、無いのかな? あるのかな? どっちだろうな?っていう感じです」
──クレベル選手とサトシ選手が同時にチャンピオンになったことは、鈴木選手にどんな刺激をもたらしましたか。
「刺激というか、すごい場所にいるんだなと。もちろん負けてられないとは思います。早く試合をやりたい、その一言に尽きます」