『THE MATCH 2002』で負傷した中島(左)が復帰戦にして初防衛戦で西元を迎え撃つ(C)K-1
2022年12月18日(日)東京・後楽園ホール『Krush.144』の対戦カード第1弾発表記者会見が、11月4日(金)都内にて行われた。
Krushスーパー・フェザー級王者・中島千博(POWER OF DREAM)が、今年6月の『THE MATCH 2022』で負傷して以来の復帰。西元也史(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)を挑戦者に迎えての初防衛戦が決定。
中島は極真空手で2017年第34回全日本ウェイト制軽重量級優勝、2017年オールアメリカン大会無差別級3位、2018年USウェイト制軽重量級優勝などの実績を引っ提げてキックボクシングに転向。2019年5月にプロデビューし、2勝(2KO)を飾ったが2020年2月に横山朋哉に敗れプロ初黒星。9月も山本直樹に敗れ連敗となったが、2021年5月大会で伊藤健人からダウンを奪って勝利。2022年1月「第10代Krushスーパー・フェザー級王座決定トーナメント」を制して王座に就いた。6月の『THE MATCH 2022』では笠原友希に判定負けを喫し、今回が再起戦となる。戦績は6勝(4KO)3敗。
挑戦者の西元は14勝のうち12勝がKO勝ちというK-1 JAPAN GROUPきってのハードヒッター。直近2試合は判定勝利が続くも、9月の第5代K-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメントではリザーブファイトに出場し山本直樹を撃破し、初の王座挑戦のチャンスを引き寄せた。
悲願のタイトル挑戦のチャンスをつかんだ西元は「何度も中途半端なところでコケて遠回りをしてきた。3分3R倒す気で全力で挑めば結果はついてくる」と王座奪取に自信。
KOマシーンの異名を持ちながらも直近2試合は判定勝利に終わっているが「最後の1秒まで倒しにいく気持ちがあったからああいう勝ち方になった。最後の1秒まで目を離さずに楽しみにしていてください。壊し合いを見せたいと思います」と、判定勝利という経験を得たからこそ磨かれた倒す姿勢で挑む。
中島は、ケガで参戦できなかった9月のK-1のトーナメントを振り返り「自分が出ていたらどうなっていたんだろうという気持ちはある。悔しさがほとんどなので、しっかりその分をこの試合にぶつける」と、たまった鬱憤を荒らす腹づもりの模様。その一方で自身のキャリアを上回る西元に対して「胸を借りるつもりじゃないですけど、しっかり倒しにいきたい」とリスペクトの姿勢を見せた。
これを受けた西元は「胸を借りるとかチャンピオンに言って欲しくなかった」と中島のスタンスをバッサリと切り捨て「自分の方がチャンピオンにふさわしい」と先制攻撃。一本取られた形となった中島は「胸を借りるなんていっていたら飲まれてしまうので、先ほどのコメントは訂正で。しっかり練習して当日を迎えたい」と改めて初防衛への意欲を見せた。