自分は平本選手と対戦したいと思っていました
──今までのリスクのある試合にさらにリスクが乗ったような見方も出来るが、本人としては?
「自分がRIZINに出させていただいてやっている試合って、なんかこうすんなりいかないといういか、急だったり体重が違ったり、余白がある。それはいいことでもあると思いますし悪いことでもある、ただそういう余白があるということは人が語れる余地があると考えたら、いろんな人がいろいろ議論できるというか、語りあえるスペースが増えているんじゃないかなと思いますので。もちろん競技者としては『なんだろこれ』という気持ちもあるんですけど、ただ、人に見てもらうことをしている、ということを考えたら、その余白は決して悪いだけとは言えないかなと」
──平本選手の70kgにしてほしいという要望は、直前でやらないというよりはましと言っていたが、それは沖縄大会のメインが飛んだことが彼の頭にあってこういうことになったのかなと思う?
「彼がどういう気持ちでこういう流れになったのかはやっぱり聞いてみないとわからないですし(苦笑)、それはちょっと聞いてみたいなという気持ちはあるのですけど(苦笑)。ただ自分としては平本選手と試合がしたかったんです。最初は正直なんで試合するんだと思いましたけど、ただこの試合が決まって、それに向けてリング上でも挨拶とか、会見とか各種インタビュー受けさせていただいて自分自身も気持ちを高めてこられましたし、それなりにストーリーというか、彼と戦う意味みたいなものは作ってきたし発信してきたつもりなので、自分は平本選手と対戦したいと思っていましたし、彼が出場してくれるっていうことに感謝したい気持ちでもあります」
──平本選手のディスノートの感想は?
「はははは(笑)。ごめんなさい、しっかりは見ていないんですよ、端折りつつは見て、気持ちが強いなというか(笑)。あの空気感のなかで、あの会見って人もそんなに周りにいなかったと思うんですよ。だからリアクションもそんなにないですし、どういう反応がされているか分からないっていう状況のなかで、あれを続けられるメンタルはもうすごいなと思いましたし、それに対して鈴木千裕選手がつっこんだじゃないですか。鈴木千裕選手って、方向性的にアツイ少年漫画の主人公みたいなキャラクターじゃないですか。だから平本蓮がいないと映えないなというか。そのふたりがいるからこそお互いを立てている感じがして、『いいコンビだな』と思いながら見ていました。間の榊原さんがいい味を出していましたよね」
──平本戦で得られるメリットは?
「なんですかね、ツイッターのフォロワーとYouTubeの回転数じゃないですかね。冗談ですけど。平本選手はこれから本当に伸びていく選手だと思いまし、彼がこのまま真摯に格闘技に向き合い続けたら一定の成果の出る選手だと思っていますので、その選手と交わることができるのは幸せだと思っています」
──自身が逆の立場だったらどうしてた?
「わからないです。怪我がどこかというのがわからないのでそれ次第もあります。自分はずっと茨城で格闘技をしていて、多少の怪我なら出ろという環境で育てられていますので(笑)。もちろん場所によります。致命的な場所だったら無理と言いますけど、場所によるとしか言えないです。極力出るようにはしますし、体重もつくるようにはするつもりです、ただそれを彼にそのまま適用できるかは彼の状況が自分にはわからないので簡単には言えないですね」
──自分が体重変更を申し出る可能性も?
「体重変更は…そこまでの強気にはなれない(笑)。そこは小心者なので」