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【RIZIN】平本蓮が怪我を押して出場を公表「朝倉未来、ありがとう」、朝倉は「そろそろ自分の力で注目されるように頑張れよ」。摩嶋が怪我で欠場、鈴木千裕が今成と対戦に

2022/11/01 17:11
 2022年11月6日(日)愛知県ドルフィンズアリーナでケージで開催される『RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA』のオンライン会見が1日(火)17時より、RIZIN公式YouTubeチャンネルにて生配信された。  会見には、榊原信行CEOと平本蓮(ルーファスポーツ)、鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)が登壇。  今週末の名古屋大会のメインで、弥益ドミネーター聡志(team SOS)と対戦する平本は会見で、練習中に足を怪我をしたことを明かしながらも、当初の66kg契約から70kg契約に変更して弥益との試合に臨む決意を語った。  平本は、「試合の対策練習で足を骨折してしまい、ドクターからも『これはできないと思うよ』と言われ、練習でも踏ん張れず、3週間練習がままならなくて、結構、心底悩んで、過去いちの強敵でもあったのでほんとうに、葛藤があって最初、焦りました。実際“こんなんじゃ戦えないんじゃないか”とちょっと弱気になる自分がいて、戦うことができるのか不安な部分もあって、メンタル的にも結構、追い込まれていたんですけど」と、欠場も考えたことを明かした。  しかし、“宿敵”朝倉未来の言動が平本の“肩を押した”という。 「とある1人の男が僕の肩を押してくれて、それで腹を決めて出場を決めたんですけど……朝倉未来がね。たかがエキシビションで10オンスで頭痛がひどいからと、バラさん(榊原信行CEO)がAJ(マッキー)やピットブルを(Bellatorから)連れてきてくれて。(朝倉は)『やりましょうよ』なんて言っていて、いざ連れてきたら『試合に出ない』とか腑抜けた感じのことを言っていて、それを見たときに、“ここが時代の変わり目だな。自分が時代を作るんだ”と決意を固めて、喧嘩というか、自分の実力を信じてやってやろうと思って。朝倉未来、ありがとう」と、“ディスノート”を手に語った。 [nextpage] BreakingDownが本業のMMAより稼げたらリスクのある試合は──  そのディスノートで平本は、6つの項目を読み上げた。 「その一 去年『平本蓮は全然試合をしない』とかホザいていたけど、あなたとっくに引退した元プロボクサーを相手に2Rでボコられて『今年MMAをやらない』って、あなたBreakingDownの広報担当に成り下がったんですか?」 「その二 最近、自分の近い将来を見据えてなのか、育毛剤を出したみたいですけど、安心してください。あなた確実にもう剥げてます」 「その三 今年、朝倉未来がMMAの試合をしない理由が、最愛の彼女と別れてしまったのが原因ではないかと巷で噂されていますが、お元気でしょうか」 「その四 メイウェザーとの試合が原因で頭痛が治らないようですけど、たかが10オンスで殴られたぐらいで、あんな軽いダウンでまだ戦えるくらいのダメージでしたけど、ほんとに頭痛なんですか? 違う病気になったんじゃないでしょうか」 「その五 少し前に不整脈だなんだとなったみたいで、よく病気になりがちな朝倉未来さんですけど、関係者に聞いたら、病院で検査して診断されたわけじゃなくて、自分の手を押さえて“あっ、いま止まった。俺、不整脈だ”みたいになったと聞いたんですけど、これ事実なんですかね。もうほんとうに仮病が大好きですね。中学校のときとか、不良は保健室が大好きですけど、その癖が抜けてないみたいですね。すごく可愛いと思います」  ここで鈴木芳彦アナウンサーが「もう、このへんにしましょうか?」と挟むと、「最後にひとつ、いいですか」と音読を続行。 「あれだけBreakingDownが本業のMMAより稼げたら、そりゃリスクのある試合をしたくないですよね……」と言ったところで、同席して渋い表情で聞いていた鈴木千裕が「なげーえよ、オメーのせいでみんな振り回されてるんだからさ、ちゃんと言いたいことやれよ」と苦言を呈した。萩原京平戦前に朝倉と練習していた鈴木にとっては、黙って聞いているわけにはいかない内容だった。  しかし、平本は「うるせーよ、お前はママに会って来い」と一蹴。「黙れ、俺が喋ってるんだから」と指差すと、鈴木も「格闘家ナメんなよ、調子のんな。出すぎなんだよ」と応戦。「黙れ、1回」の平本の指示に、「はん? また泣かすぞ」と3月の判定勝ちを盾に舌戦を繰り広げた。平本は「俺が泣かしてやるよ」と笑顔。鈴木も「来いよ」と一触即発も、間に座る榊原CEOは苦笑。鈴木アナの「対戦相手が違います」の声に、平本はディスノートの台本に向き直り「いまでもブクブク太って、成金デブオヤジになりかけてますけど、来年には無差別級になってるんでしょうね。大好きなエンジェルシャンパンをとことん味わってください。僕からは以上です」と締めた。  一方、この会見を視聴していたと思われる朝倉は、会見直後にツイッターで、「平本、お前はそろそろ自分の力で注目されるように頑張れよ。お前も去年萩原に頭蓋骨やられて試合断りまくってただろ 俺の名前を使わないと目立てないやつが増えすぎてる」と、平本の挑発に「自分の力で注目されろ」と忠告している。  また、榊原CEOは、今成正和(今成柔術)と対戦予定だった摩嶋一整(毛利道場)が練習中に左肘関節内側側副靭帯損傷により欠場することを発表。代わりに鈴木千裕が今成と66kg契約で対戦することを発表した。  会見で鈴木は「急遽決まったけど用意してきた。ファイターである以上、常に用意している。いつも以上にパワーを出せる。今成選手をKOして上のステージに行く」と緊急参戦の意気込みを語った。  鈴木は、2021年9月のRIZINデビュー戦で昇侍に1R KO負けしたものの、以降3連勝中。山本空良、平本蓮に判定勝ちし、2022年9月の前戦で萩原京平に2R リアネイキドチョークで一本勝ちしている。  欠場者が出て、メインも飛ぶピンチのなか、それぞれがぎりぎりの判断で乗り越え、PPVの試合のために、アクシデントさえもやるからには、“売る”のがプロの仕事のひとつだ。  しかし、格闘技である以上、アスレチックコミッションのチェックが無い日本で、足の骨折はドクターからどの程度、回復が見込まれた上で試合に臨むのか。走り込みやバイク等の減量が困難な状況で、当初の66kg契約から70kg契約の変更は、平本のみならず、対戦相手の弥益にとってもどんな影響を及ぼすのか、などは今後の取材で明らかにしていきたい。
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