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2022年11月6日(日)に愛知・ドルフィンズアリーナで開催される『RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA』で、修斗王者のSARAMI(パンクラスイズム横浜)と対戦するラーラ・フォントーラ( Constrictor Team)が4日、個別インタビューに応じた。
RIZINのケージで行われる「女子スーパーアトム級“裏”トーナメント」とも呼ばれる一戦。
PAWCストロー級&COFフライ級王者のフォントーラは、7勝1敗、内5つが腕十字による一本勝ちと極めの強さを見せているが、2022年7月のGP1回戦では王者・伊澤星花相手に果敢に攻め寝技を仕掛けるも、最後は逆転一本負けにより敗退となっている。
対するSARAIは、2021年11月に3度目の対戦となる黒部三奈とベルトを賭けて対戦し、フルマークの判定勝ちを収め第2代修斗女子世界スーパーアトム級王者に。満を持してRIZIN初参戦となった22年4月大会では浅倉カンナ相手に判定負けしており、その悔しさをバネにラーラ・フォントーラに修斗王者の強さを証明できるか。
総合力でSARAMI、グラウンドでは寝技に特化したフォントーラといわれるなか、試合の鍵になるのは打撃か。フォントーラは「今回は打撃で行きたい。3ラウンドを通して血が出るような、骨折するような、激しい戦いをしたい」と語った。
前回はたくさん会場に人がいてパニックで冷静さを失ってしまったが、今回は準備万端
──試合を2日後に控えた心境は?
「ここにまた来れてとても嬉しいです。休むこともできましたので、まず、明日の公開計量、そして明後日の試合に臨みたいと思います」
──7月の伊澤星花戦以来、再来日となります。コンディションはいかがですか。
「またここに来られてとても嬉しいです、機会をいただいてありがとうございます。戦略的に言って、絶対に自分の試合で勝ちたいと思っています」
──対戦相手のSARAMI選手の印象は?
「対戦相手はとてもいい選手だと思っていますが、自分は勝ちたいという気持ちが強いです。勝つことに渇望している。血の出るような激しい試合になると思います」
──動画ではかなり大自然に囲まれた地域で練習しているように見えました。
「川の近くの農場のようなところに住んでいます。自分の家にタタミがあるのでそこに練習しつつ、パンデミックが落ち着いたので街の道場にも出ています。毎日練習して。だいたい朝は柔術、午後に打撃の練習。教えてくれているコーチは前回と同様、常に同じコーチです」
──この試合のために強化したこと、新たに取り入れた練習は?
「前回の自分の試合を2千回くらい見て、やってはいけないことがよく分かりましたし、前回はたくさん会場に人がいてパニックで冷静さを失ってしまった。今回はたくさん練習もして完全に準備万端なので、自分の試合をしたいと思います」
──「自分の試合をしたい」と。今回のテーマは?
「冷静に戦いたいと思います。3ラウンド戦い切りたい、血が出るような、骨折するような、激しい戦いをしたいです」
──ラーラ選手は寝技が得意な印象ですが、「血が出る」というのは打撃を見せたいということでしょうか。
「そうですね、今回は打撃で行きたいと思っています。ムエタイ、ボクシング、キックボクシングをたくさん練習してきたので、それを見せたいと思います」
──たしかに互いに組み技を得意とするなか、SARAMI戦は打撃がキーになるかもしれません。具体的にどんな攻撃が得意ですか?
「得意技はヒザ蹴り、そしてつま先で蹴るような、鋭い蹴りです」
──三日月蹴りのような感じでしょうか。前回の伊澤戦は初黒星。どのようにご自身では受け止めましたか。
「もちろん負けて嬉しくはないです。でも学ぶべきこと、変えるべきことがあると気づかせてくれます。自分はこのままではいけないと気づかせてくれました」
──初めての敗北に精神的なダメージもありましたか。
「落ち込みませんでした。負ける日もあれば勝つ日もあると分かっています。あのあとブラジルに帰って、たくさん練習しました。いつか伊澤選手にリベンジしてチャンピオンになりたいと思います」
──前回のRIZINの初舞台の印象はどうでしたか。
「前回は負けてしまいましたけど、信じられないくらい素晴らしい体験でした。大きなイベントに出てたくさんの観客の前で試合ができて緊張しました。今回はその面も対策してきたので冷静に戦いたいと思います」
──この試合の先に見据えているのは?
「チャンピオンベルトを取りたい。持っているのが伊澤選手であれば再び彼女と戦いたいと思います」