全くダメージを感じさせない、元気な姿で一夜明け会見に出席した武居
2019年6月30日(日)東京・両国国技館で開催された『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~K-1スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント~』の一夜明け会見が、7月1日(月)都内にて行われた。
「K-1 WORLD GP 2019スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント」で、3試合全てKOでトーナメントを制したK-1 WORLD GPスーパー・バンタム級王者の武居由樹(POWER OF DREAM)が会見に出席。昨夜の試合を振り返った。
「昨日はとにかく頑張りました。全試合KOを目指して1試合1試合倒しに行って、気持ちがいつもより前に出て動きが固かったんですが結果的に勝ててよかったです」との感想を述べた武居。
「1回戦のリーバスは分かっていたんですが思っていたよりもパンチのスピードが速くて、1~2発もらったのでそこは反省点。パワーもあったので強かったです。準決勝の玖村修平戦は見て分かる通り相手にダメージがあったので、最初から行こうと思って行きました。向こうはバックハンドブローが得意だったので、自分も狙ってダウンが取れてよかったです。決勝の玖村将史戦は緊張と倒そうという気持ちが出すぎて固かったんですが、KRUSH王者だけあって強かったです」と、トーナメントを1試合ずつ振り返った。
試合前には「全試合1RでKOして優勝」を目標に掲げ、1回戦と準決勝は1RでKOを収めたが、決勝は2RでのKOに。「1Rにダウンをとって倒さないと、と焦ってしまって2Rまでいってしまいました。あと30秒足りなかったですね。時間オーバーしてしまいました」と、目標が達成できなかったのは残念だったと語る。
決勝の玖村将史戦は蹴り上げによる壮絶KOとなり、「パンチが効いたのが分かって、蹴りにつなげようと思って蹴った時に、頭がここ(腰より下)にあったので蹴りの軌道を変えました」と、とっさの判断で蹴り上げにしたのだという。
3試合全てKOできた理由は「ずっと倒そうという意識があって。それはトーナメントなのでダメージなく終わらせたかったのと、結果を見せたかったのでとにかく倒そうという気持ちにつながりました」と話す。
また、同じく試合前に「前回の会長の採点は40点だったので、今回は60点を目指したい」と60点を目標にしていた古川誠一会長の採点は「20点でした」と苦笑。「一度40点が出たんですが、そのあと0点が出て、最後に20点が出ました。動きが止まったり、パンチがかすったのもあってそれが減点になりました」と、圧倒的な勝ち方ながらも前回より下がってしまったようだ。
「良くも悪くも気持ちが出すぎたのがよくなかったのかな。昨日みたいなガチャガチャした試合をするなら、ボクシングに転向しろと言われました」と、厳しい評価だったと打ち明けた。
全試合KOによる完全制覇。もはやスーパー・バンタム級では敵なしを証明し、2階級制覇を目指すのかと聞かれると「それも面白いですが、後輩の江川(優生=K-1 KRUSH FIGHTフェザー級王者)がいるし、どうしようかな。それは会長と相談して。自分の体重的には今のスーパー・バンタム級がベストで、フェザー級だとちょっと小さいんですが、挑戦するという意味ではフェザーに上げるのもいいかなと思います。そのうち上げるのは上げると思うので、2階級制覇は最低でもすると思います」と、フェザー級への挑戦も“あり”だと口にした。
試合後のマイクアピールでは「いま格闘技を引っ張っている凄い2人がいるんですが、そこに置いて行かれないように僕も頑張ります」と発言。そのことについて聞かれると「自分も格闘家なのでいつかは追い越さないといけないと思っています。今はそれだけです。そのためには、こうやって昨日みたいに結果を出すしかないのかなって。それしか自分にできることはないのかなと思います」と、立ち技格闘技界のトップを走る2人に追いつき追い越せで頑張っていきたいと話した。
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