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【K-1】「サッタリ危うし」(中村P)ルーマニアの強豪と対戦決定、サッタリは抗議デモで混乱する母国イランへメッセージも

2022/10/26 18:10
 2022年12月3日(土)エディオンアリーナ大阪『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN』の対戦カード第2弾の発表会見が、10月26日(水)都内にて行われた。  クルーザー級3分3R延長1Rで、マハムード・サッタリ(イラン/TEAM OTA/ICF)vs.ステファン・ラテスク(ルーマニア/SCORPIONS IASI)が決定。  サッタリはWAKOアマチュアムエタイ世界ミドル級王者、ムエタイ・プレジデントカップ2012優勝、ムエタイ・アジアンビーチゲーム2014優勝、ムエタイ・アジアインドア&マーシャルアーツ2017優勝などの実績を持ち、プロ戦績は20勝(12KO)無敗。2020年10月のKrushに初参戦を果たすと谷川聖哉を右フックでKO、2021年3月のK-1では加藤久輝をもヒザ蹴りでKO。7月の第2代Krushクルーザー級王座決定トーナメントでもRUIと谷川を初回KOに沈め、圧倒的な強さで王座に就いている。12月にはANIMAL☆KOJIを1Rわずか30秒でKOし初防衛にも成功。  そして今年4月の「K-1 WORLD GP 2022 K-1無差別級トーナメント」では最軽量(85.20kg)にも関わらずK-JeeをKO、京太郎に判定勝ち、谷川をKOして優勝。6月の『THE MATCH 2022』ではHOOST CUP日本ヘビー級王者・内田雄大を1R1分18秒、左フックで豪快TKOして東京ドームを大いに沸かせるビッグインパクトを残した。  ラテスクは初来日。ジュニア時代にISKA世界クルーザー級王座に就き、プロではまだ無冠だが11勝(5KO)2敗の戦績を誇る。10月20日にモルドバで行われた試合でもKO勝ち。その端正なルックスと将来性を感じさせる戦いぶりから、現地では“GOLDEN BOY”と呼ばれているという。身長187cmでオーソドックス。20歳。  中村拓己K-1プロデューサーは「倒しっぷりのいい選手。世界の重量級を担っていくスター候補と言っていい選手がK-1に出てくれるのを嬉しく思う。サッタリ選手はヨーロッパの強豪と戦うのは初めてですが、かなり強い選手でサッタリ危うしという試合になる」と、かなりの強豪をサッタリにぶつけると語った。  サッタリは「9月は腰を怪我して試合が出来なかった。サポートしてくれる人たちのためにリングも戻ってこれて嬉しい。相手は若くていい選手だと思っているが、相手がどんな選手でも関係ない。私がリングに上がってやることは相手を倒すこと。それは誰が相手でも同じだ」と挨拶。  対戦相手について聞かれると「彼は若いのでモチベーションも高いと思うが、それは自分も同じ。K-1のリングで戦った経験は自分の方が上なので、それを見せたい。若くて勢いのある選手なので楽しい試合になると思います。自分は相手の試合映像は見てないが、写真や紹介ビデオは見た。あとはコーチが試合映像を見ていてとても強い選手だということは知っている。全力で戦う」と自信のコメント。  これまでの9戦は全て日本人選手が相手で、海外選手と戦うのは今回が初となるが「アマチュア時代にヨーロッパでも試合をしているし、プロの試合は中国でやったことがある。どこの国の選手だろうと関係ない。私はベストを尽くすだけ」と、どこの国の選手だろうが関係ないという。 「今の自分には素晴らしい練習環境が整っていて、ピーター・アーツとも練習している」と、K-1ヘビー級のレジェンドであるアーツとも「2~3カ月前から一緒に練習している。アーツのK-1での経験を学んでいて、その中でミット打ちをすることもある。自分の至らないところを指摘してもらって修正してもらっている」と教えを受けていると明かした。  今年は無差別トーナメント制覇、そしてTHE MATCHでのKO勝利で注目度が高まっていることには「トーナメントとTHE MATCHを通して自分が強いと思ってもらえることが出来てよかった。期待が高まっているのでその期待に応えるために厳しい環境が出来たとも感じている。その中でベストを尽くして練習して期待に応えられるようにしたい」と、高まる期待に応えていきたいとする。  今回もTHE MATCHの時のような豪快KOが期待されるところだが、「もちろんKOで勝つことが出来れば気分がいいし最高だ。でもKOすることばかりを考えているのではなく、3Rを通してベストパフォーマンスを出すことを考えて練習している。もちろん倒せればいいけれど、KOのことはそれほど考えてはいない」と、KOを狙ってやっているのではないと答えた。  目標とするK-1のタイトルに関しては「K-1のベルトのために日本に来たので、今回もベルトが懸かった試合だとよかったと思っているが、誰が相手でも倒すだけ。でも次はK-1のベルトを懸けて戦いたいなと思います」と、次こそタイトルマッチを組んで欲しいとし、現王者は同国人のシナ・カリミアンだが「まずは次の試合に向けて集中したい。勝ったら次にベルトへ向けたイメージを持ちたい。その時にベルトを持っている王者と戦うだけだ」と、やはり相手は誰でもいいとした。  最後には「イランのために言いたい。自由はみんなのためにある。誰にでも自由と人を愛する権利がある。それをまずイランの女性に伝えたい。世界中の皆さんにも伝えたい」と、女性がヒジャブ(スカーフ)の付け方を巡り道徳警察に拘束され、その後死亡したのをきっかけに抗議デモが各地で続いていることに対してメッセージを送った。
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