再起戦に臨むAKARIは「楽しむ」ことを目標に掲げた(C)RISE
2022年10月30日(日)東京・後楽園ホール『RISE 162』にて、ミニフライ級(-49kg)3分3R延長1Rで同級4位ERIKO(TKDJ市川式)と対戦する同級1位AKARI(TARGET)が都内所属ジムにて公開練習を行った。
AKARIは「前に出てくる相手なので」と、押し負けないように男子選手との相撲トレーニングを公開。1勝2敗の成績を残した。続いてのマススパーリングでは、なぜか男子選手と近距離でのパンチの出し合い。これは「私には予想外で、普通にパンチのマスをやるかと思ったら後輩にゴリゴリ来られたのでやったろうって感じでしたね」と、そのつもりではなかったと笑った。
6月の王座決定戦でerikaに敗れ「気持ちの面だったりとかは、勝とう、勝とうとしすぎてもつまらない試合にしかならなかったから、自分自身が楽しいと思える試合にしようと考えながらやってきました」と、試合に向かう気持ちに変化があったとする。
練習は「やらないといけないことはひとつだと思ったので、そこの意識をしっかりしつつ、自分自身が楽しいと思えるファイトスタイルが出来るように練習してきました」とという。
デビュー戦以来の再戦となるERIKOについては「そんなにデビュー戦の時と直近の試合を見てもあまり変わったところはない。でも(ルール変更で)グローブが小さくなったりとかもあって、前にやったよりかはパンチが重そうだなって印象はあるけれど、ここ最近の相手に比べたら…って感じですね」と、怖いものはないとする。
どういう試合にしたいかを聞くと「私がどうしようって迷ったりした時はつまらない試合になる。ここ3試合同じような試合になったので、自分が一番楽しめるようにしたいです」と、やはり自分が楽しめる試合をしたいとした。
公開練習で見せた近距離でのパンチについては「いざとなったらのパターンで、その準備は出来ています。自信を持てるようになりましたね。パンチの勝負でも負けないなって思っているし。接近戦で、いざとなったら喧嘩だよって言われているので」と、得意の蹴りを活かせる離れた距離でなく、入り込まれての近距離でも戦える準備をしている。また、出産のため直接指導が出来なかった師匠の神村エリカが現場に復帰したことで「ちょっとずつ作戦と動きのすり合わせはやっています」と心強い。
ERIKOとはSNSで煽り合っているが、本人ではなく所属ジムを通じてのツイートに「ダサいなあ、いい年をした大人がジムを通してしか煽れないのってダサいなって」とご立腹。
今後の目標を聞かれると「目の目の試合に集中して、その中で成長できたなって感じられる試合にしたい。私の好きなファイトスタイルを確立したいです。足りない部分とかは試合を見返したり、ここでこうすればみたいなことはやってきました」と、自分のファイトスタイルを確立させることをあげた。
「負けた試合を見返すと全部一緒なんですよね、ダメだったところが。これが出来ないとこれも出来ないってことが分かりやすくあったから、そこをしっかり修正して。試合の中で試して出来るようになればまた大きな自信になると思います」
女子の共通課題であるKOについては「格闘家ってみんな倒したい気持ちはあるわけじゃないですか。そこは私も変わらずなので、自分的に一番面白いなって試合をしたいと思います。私にしか出来ないこともたくさんあるし、その中で倒すのは分かりやすいし、自分も出来たら嬉しいというのがあるので、いいところをしっかり出せたらなと思います」と、もちろんKOしたいが面白い試合をしたいとする。そのうえで「自分の持っている力を100%出し切って倒したい」とした。
そして「自分のやりたいことを出して、笑ってリングを降りられることを目指します」とし、「ハロウィンも近いし、試合前日ですかね、楽しみにしておいてくださいと予告しておきます」と、前日計量&記者会見も楽しみにしていて欲しいと予告した。