2022年11月19日(土・現地時間)ドイツ・ボン Maritim Hotel『GLORY 82 PLAZIBATvs.CATINAS』の全対戦カードが決定した。
メインイベントはヘビー級で同級1位アントニオ・プラチバット(クロアチア)と同級10位ラウル・カティナス(ルーマニア)の対戦。
プラチバットは第1回K-1グランプリで優勝したブランコ・シカティックの弟子で、2017年11月の「K-1初代ヘビー級王座決定トーナメント」に初来日。1回戦でK-Jee、準決勝で上原誠に連続KO勝ちして決勝ではエル・ボウニに判定勝ちして初代ヘビー級王座に就いた。2018年3月の再来日ではロエル・マナートの挑戦を受けて初防衛戦を行ったが、判定負けで王座を失っている。2018年5月にはONEに参戦するも敗れ、2019年6月からはGLORYに参戦。7戦して6勝(3KO)1敗の戦績を収めている。特にここ3試合はいずれもKO勝ち。
カティナスは2009年3月にステファン・レコにKO勝ち、2010年5月にカーター・ウィリアムスにKO勝ちして同年10月の『K-1 WORLD GP 2010 IN SEOUL FINAL16』に出場するもマイティ・モーに判定負け。その後は『SuperKombat』などで試合を行い、GLORYには2021年9月に初参戦したがノーディン・マヒディンに判定負け。41勝(33KO)7敗の戦績を持つベテラン選手。耐久力とパワーパンチを持ち“鉄人”の異名がある。
(写真)ナビエフ(左)vs.セメリアでGLORY世界ウェルター級王座決定戦 セミファイナルではアリム・ナビエフ(アゼルバイジャン)とエンディ・セメリアがGLORY世界ウェルター級王座決定戦を行う。
同級2位のナビエフは2010年10月にデビューし、2013年2月にチンギス・アラゾフに判定負けするまで11連勝を記録。その後は5連勝するがジャバル・アスケロフにKOで敗れた。アーメン・ペトロシアンやニキー・ホルツケンからも勝利を収めている。2018年6月には2012年・2013年グランプロロシアオープントーナメント優勝、2013年W5 -71kgトーナメント優勝、2016年にはWMC世界ライトヘビー級王座に就いている。GLORYには2017年10月から参戦し、6勝2敗。戦績は52勝(21KO)8敗を誇る。
同級3位のセメリアは2016年キング・オブ・ザ・リングトーナメントで優勝すると、2017年からはEnfusionに参戦。2017年にはEnfusion -72.5kgトーナメントでジョーダン・ワトソン、ディオゴ・カラド、モハメド・カマル、そして決勝戦ではあのスーパーボン・バンチャメークに勝利して優勝した。GLORYには2022年9月に初参戦してシュコドラン・ヴェセリにKO勝ちして今回が2戦目。戦績は32勝(17KO)1敗で唯一の黒星は2019年2月にタイフン・オズカンに判定で喫したもの。
(写真)ドイツ人MMAファイターのルターバッハ(左)がキックボクシングデビュー戦でトリスバーグと対戦 ウェルター級では、MMAで36勝10敗1分の戦績を持つジョイルトン・ルターバッハ(ドイツ)がGLORYに初参戦でキックボクシングデビュー。16勝(2KO)3敗の戦績を持ち、同じくGLORY初出場となるマーク・トリスバーグ(オランダ)と対戦する。
(写真)ライト級5位のガーション(左)vs.アキパ ライト級5位で17勝(6KO)5敗1分のイタイ・ガーション(イスラエル)は初参戦のシハード・アキパ(ドイツ)と対戦。
(写真)ヘビー級のベテラン・ウィルニス(左)が約3年ぶりのGLORY参戦でブラウジェヴィチと対戦 ヘビー級ではジャーファー・ウィルニス(オランダ)が2019年12月以来の参戦を果たし、ミハウ・ブラウジェヴィチ(ポーランド)と対戦する。
ウィルニスは2010年3月デビューのベテランで、ジャマル・ベン・サディック、ヘスディ・ゲルゲス、ベン・エドワーズらに勝った戦績が光る。2015年に『Kunlun Fight』スーパーヘビー級トーナメント優勝、2016年2月にはEnfusionヘビー級王座を獲得。近年は黒星が込んでおり、GLORYでの戦績は7勝(3KO)8敗。戦績は32勝(8KO)13敗1分。対するブラウジェヴィチは11勝(5KO)1敗の戦績を持つ。
(写真)オズカグライヤン(左)vs.スーザのミドル級ランカー対決 そしてミドル級2位のセルカン・オズカグライヤンは同級10位ジュリ・ド・スーザ(ポルトガル)との対戦が決定。
オズカグライヤンはK-1ヘビー級で活躍したグーカン・サキの従兄弟。40勝(34KO)7敗という戦績を持ち、10月の『GLORY COLLISION 4』でシーザー・アルメイダに敗れてからの再起戦となる。スーザは8月にGLORY初参戦でGLORYミドル級王者ドノバン・ウィセに挑戦したが判定で敗れた。戦績は43勝(20KO)7敗1分。 今大会は日本ではU-NEXTでライブ配信される予定だ。