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【RIZIN】牛久絢太郎はなぜクレベルに対策していた三角絞めを極められてしまったのか「やってはいけないことをやって空回りした」

2022/10/23 21:10
 2022年10月23日(日)マリンメッセ福岡A館『湘南美容クリニック presents RIZIN.39』のメインイベント、RIZNフェザー級(66kg)タイトルマッチ5分3Rで挑戦者クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)に敗れ、王座を失った牛久絢太郎(K-Clann)がインタビューに答えた。 クレベル選手という圧を、僕が感じていたんじゃないか ――試合後の率直な感想は? 「自分のやって来たことが出せなくて、やってはいけないことをやって空回りしてしまいました」 ――やってはいけないこととは? 「1R目に僕が左フックを出してしまったんですが、左フックを出すと絶対に組まれてしまうのであれは絶対に出さないという作戦をずっとやってきたんですけれど、あの距離で出してしまったのが…凄く悔しいです」 ――左フックを出してから作戦が崩れた? 「相手も凄く冷静で。僕が左フックを出す距離に冷静に入ってきたので、相手もそれを狙っていたというか、待っていたのに僕がまんまと出してしまった感じです」 ――決まり手は三角絞め。みんなが、分かっているのに極められてしまうという三角絞めを実際に受けてどう感じた? 「練習でも、バックからの、バックを取りかけて下になっての三角絞めを僕も練習でもらったことがあったので、やっぱりクレベル選手という圧を、僕が感じていたんじゃないかなっていうのを、今、冷静に思うと感じますね」 ――実際に対戦したクレベル選手はイメージと違うところは? 「そうですね、凄く強かったですね」 ――今後の展望は? 「うーん…まあ、一回ちょっと冷静になって、話して決めたいですね。簡単には言えないです」 ――最初に出してはいけない左フックを出したというのは誘われてしまったから? 「そうですね、誘いに僕が乗ってしまったっていう感じです」 ――分かっていても出てしまった? 「そうですね、僕が冷静じゃなかったですね」 ――それは独特な緊張感とか相手がクレベルだからということ? 「その圧を凄く感じていたのではないかと、いま冷静に思うと感じていますね」 ――打撃を自分だけ当てていく展開を考えていたのかと思ったが、どのような作戦を考えていた? 「足のステップを使って、あの距離を作っちゃいけないなというのを凄くずっと練習していて。一発目に関節蹴りも蹴って。で、あの距離の一歩遠い距離をずっと僕が作っていかなくちゃいけなかったですね」 ――それが作れなかったのは、クレベル選手がガーッと前にきて、スーッと入ってきた感じが強かった? 「そうですね、間合いの取り方も上手でした」 ――早い段階で組まれたり、引き込まれることは想定していなかった? 「打撃を嫌がってクロスガードに入る展開を練習でも作っていて。で、僕が左フックから下になっちゃったじゃないですか。そこはやっぱちょっと想定外でしたね。その展開を作っちゃっいけなかったんですけど」 ――左フックを出さなければその展開にもならず、対処もできたと? 「それだけではないですけれど、ひとつのミスとしてそれを今、感じています」 ――左フックの時に組みつかれたとはいえ、その後バックを譲らずに、マウントを譲ってもいいので正対して。そこから相手の肩固めをリバーサルして上になっているので、その点ではまだクローズドの中に入っているとはいえ、上だったと思う。そこで牛久選手としては削ることは難しかった? 「でも、相手も削れているのは感じていて。で、1Rが終わってインターバルの時に、凄く消耗しているのは僕も感じていました」 ――その意味では、まだイーブンというか、上になって、極められることはなかったと? 「そうですね、1R目は…僕も映像をもう一回見返したい部分もあるのですけれど」 ――最後はクローズドの中で少しヒジ受けるくらいだった。 「あのクローズドの展開はずっと練習してきたので、あそこで三角は極められないなとは思いましたね、1R目の状態で。2R目の時に僕が上を取ろうとした時に取られて」 ――あれは蹴り足を取られてからの展開。そこから立ち上がって首投げに行って、その際でバックを取られかけながらセットされた。あの瞬間は、投げ切るというか、ダブルアンダーで両脇をとって牛久選手も投げようと思っていた? それともクレベル選手の首投げに両方とも残した感じ? 「もう一回見てみたいですね」 ――あの投げられた際で三角をセットされることはある程度想定していた? 「練習からその展開はなっていたので、ああなったらこうしなきゃいけないというのはあったのですけれど、ちょっと僕が…そうですね、1R目に下になっちゃった展開で僕自身も結構削られてしまっていたのかと感じますね」 ――最後の三角は右腕が外に出ていて、まだ凌いでいたと思う。そのまま最後、正対しかけたところで極められた。あの瞬間はなんとか耐えられそうだった? 「いや、あのセットをされたらダメですね。もう、僕もあそこで出来ることをやって、まず右に手を出してちょっと空間を作ったりも意識はしていたのですけれど、そこは相手の得意なポジションですね」 ――想定していたクレベル選手と実際に戦ったクレベル選手との違いとは? 「でも、想定していた通りでやっぱり強かったですね」 ――1R、相手の攻撃を極めさせなかったとも見れる。1Rが終わった時点で行けると思ったのか、まずいなと思ったのか? 「1R終わって、想像より僕が力を使っちゃってるなという感じで、ぱんぱんというか。先にそうなっていた印象が強かったですね」 ――圧力を感じていた? 「それももちろんあります」 ――それで思ったより疲れた、と? 「僕が下になる展開は作っちゃいけなかったので、あの展開になってしまって気持ち的に焦っちゃったんじゃないか、と今は思いますね」
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