▼第5試合 フェザー級 ムエタイ 3分3R
〇ジミー・ビエノ(フランス/同級4位)
[判定3-0]
×ニコラス・ラーセン(デンマーク)
ビエノはアマチュアムエタイを経て2013年にタイでプロデビュー。ペッブンチュー、シンマニーらムエタイトップファイターらとの対戦を経験し、2019年4月には外国人として4人目のルンピニースタジアム王者に就いた。2016年にはWPMF世界王座(-72.5kg)、2017年にはWBCムエタイ世界王座(-72.5kg)、2018年にはWMC世界王座も獲得するなど、フランス人ムエタイ選手としてトップの地位を築く。ONEには2022年5月に初参戦してペットモラコットの持つONEムエタイ世界フェザー級王座に挑戦したが、判定2-1で惜敗。また、2021年9月にはUAEウォリアーズ22でMMAデビューも果たし、ダニエル・ドンチェンコに勝利した。185cmの長身を誇る。
ラーセンは地元デンマークで10代の頃にムエタイを始め、ヨーロッパや中国の様々な団体で活躍。183㎝の長身で変則的なリズムから繰り出す蹴りを得意としており、基本はアウトボクシングタイプだが飛びヒザ蹴りが得意。WKU世界スーパー・ウェルター級王座を獲得し、2020年3月の「第3代K-1スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント」に出場が決まっていたが、新型コロナウイルスの影響により来日が中止となった。これまでマサロ・グランダー、アンディ・リスティ、ブアカーオ・バンチャメークといった世界トップファイターとも対戦しているがいずれも敗れている。GLORYでは3勝3敗の戦績を残して2022年6月にONE初参戦を果たしたが、タワンチャイに2RでKO負けを喫した。
1R、サウスポーのビエノにいきなり左右フックで襲い掛かるラーセン。ケージ際まで追いかけると一度退く。ビエノはアップライトのムエタイスタイル、ラーセンはクラウチング気味にステップを踏む。左ストレートを伸ばし、左ヒザ2発につなぐビエノ。ラーセンの左フックにはヒジを見せる。長いリーチを活かして顔面、ボディへジャブ&ストレートを放っていくビエノ。距離を完全に支配したビエノはラーセンが入ってくると首相撲に捕まえて崩す。
2R、ラーセンが左右フックで入り込んでくるところへ必ずストレートかミドル、ヒザを合わせるビエノ。それ以上ラーセンが入ってくると首相撲に捕まえてしまう。この首相撲の中でビエノはバッティングで切れたか左目上から流血。するとラーセンの右ストレートがクリーンヒット。自ら組みに行ったラーセンはヒジを突き上げる。流血のビエノはドクターチェック。再開後、ビエノの視界の悪さを突くような右のフック気味のストレートを連発するラーセン。ビエノも組んでのヒザ蹴りで対抗する。ビエノは右アッパーを突き上げ、左ヒジ。再び距離を支配し始める。
3R、ビエノはラーセンの左フックを鮮やかにスウェーでかわしての左ストレートを繰り出す。ラーセンが左右フックで入ってこようとすると右手を伸ばしてストップ。距離を保つ。ラーセンが入ろうとすると左ミドル、そしてワンツー。ラーセンも右ストレートを返す。どんどん前へ出るラーセンは距離を詰めるとヒジ。ビエノも首相撲からのヒジ&ヒザで対抗する。前へ出るラーセンだが攻撃を合わせるか、かわすビエノにヒットを奪えない。最後は前蹴りで思い切り突き放したビエノ。
判定3-0でムエタイテクニックを見せつけたビエノが勝利を収めた。
Jimmy Vienot 🇫🇷 with the DUMP!#ONE162 | #ONEChampionship
— ONE Championship (@ONEChampionship) October 21, 2022
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