2022年11月13日(日)東京・後楽園ホール『NJKF 2022 4th』の全対戦カードが発表された。
トリプルメインイベントの第3試合では、WBCムエタイ日本統一スーパーライト級王座決定戦3分5RでNJKFスーパーライト級王者・畠山隼人 (E.S.G)とNJKFスーパーライト級暫定王者・真吾YAMATO (大和ジム)が対戦。
畠山は2006年5月プロデビュー。2018年6月にNJKF王座を獲得。2019年に開催されたS1ジャパントーナメント65kg級では決勝戦で中野椋太に敗れて優勝を逃したが、2020年10月に新日本キックで勝次に判定勝ち、2021年2月の防衛戦では真吾YAMATOを薙ぎ払うような左右フック連打で2R2分46秒、TKOに下して防衛に成功した。8月にはJAPAN KICKBOXING INNOVATIONのリングに乗り込み、INNOVATIONスーパーライト級王者・橋本悟を2RにKOで仕留めている。
真吾は2015年2月プロデビュー。183cmの長身を利した攻撃を得意とする。2021年11月にNJKF暫定王座に就くと、2022年7月には新日本キックに乗り込み重森陽太からTKO勝ちを奪う番狂わせを起こした。10月のBOMではWMC日本スーパーライト級王者決定戦でKJヒロシをTKOに破り、二冠王となった。
両者は2018年6月のNJKFスーパーライト級王座決定戦で対戦し、畠山が1RでKO勝ち。2020年2月のタイトルを懸けた再戦でも畠山が2RにKO勝ちと連勝している。
トリプルメインの第2試合は、S1女子世界バンタム級王座決定戦2分5RのS1女子日本バンタム級王者☆SAHO☆ (闘神塾)vs.WPMF女子世界バンタム王者ロックナム・コーコムクラム (タイ/コー・コムクラム)。
☆SAHO☆は軽快なステップを駆使し、回転の速いパンチにローキック&前蹴りを上手く織り交ぜるパワフルなファイタータイプ。2017年9月に杉貴美子からミネルヴァ・スーパーバンタム級王座を奪取し、2019年5月に佐々木みいりとの王座決定戦を制してWMC日本同級王座との二冠王に。2020年11月、4人の王者によって争われたS1レディース バンタム級ジャパントーナメントで優勝を果たした。2021年12月からはK-1にも参戦し、真優をパワーで圧倒。2022年6月にはK-1でジェシンタ・オースティンに判定で敗れている。戦績は12勝(1KO)2敗。
今回はWPMF女子世界バンタム王者の肩書きを持つロックナムと4本目のベルトを目指して戦う。
トリプルメインイベント第1試合では、S1ジャパンJr.ライト級王座決定戦3分5RとしてWBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者・山浦俊一 (新興ムエタイジム)とNJKFスーパーフェザー級王者HIRO YAMATO (大和ジム)が対戦。
山浦は15歳でプロデビューするも16歳から21歳まで現役を離れ、22歳で復帰。2019年9月にNJKFスーパーフェザー級王座を奪取している。2020年12月にWBCムエタイ日本スーパーフェザー級王座を奪取。2021年2月にはNKBで高橋亮と対戦したがハイキックでTKO負け、4月の新日本キックで高橋亨汰にも判定負けと連敗を喫するも、11月の初防衛戦で久井淳平に判定勝ちした。5月には『NJKF DUEL.23』のメインイベントでコンゲンチャイ・エスジムにKO負けを喫したが、9月にMA日本フェザー級王者・一仁に判定勝ちして再起。
HIROは、過去には元NJKFスーパーフェザー級王者の大輔や、MAトップランカーのMO刃KIにも勝利し、昨年7月の大和ジム50周年記念大会ではマキ・ピンサヤームと対戦。ダウンを奪われるも中盤より追い込む激闘を見せた。5月には梅沢武彦選手を破りNJKFタイトルを奪取。7月にHOOST CUP日本ライト級王座決定戦を平塚大士と争ったが判定で敗れている。
トリプルセミファイナル第3試合では、WBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王座決定戦3分5Rとして、JKIスーパーバンタム級王者&WBCムエタイ日本同級3位の岩浪悠弥 (橋本道場)とNJKFスーパーバンタム級王者&WBCムエタイ日本同級4位・日下滉大 (OGUNI-GYM)が対戦。
岩浪はINNOVATIONフライ・バンタム・スーパーバンタム級王座の三階級を制覇、WBCムエタイ日本フライ級王座、ルンピニースタジアムジャパン認定バンタム級王座、MuayThaiOpen同級王座も獲得。ヒットアンドアウェイを得意として高い防御力を誇るが、攻撃力も増してきた。2020年10月の石井一成戦でTKOに敗れ、その後は怪我など諸事情により長期戦線離脱していたが、今年7月に1年9カ月ぶりに復帰。元山祐希を判定で退けて防衛に成功している。
日下は175cmとこの階級では長身のサウスポーで、2015年4月のプロデビューから7連勝。2017年6月には玖村修平とNJKFバンタム級王座決定戦を争ったこともあり、その後も同タイトルに挑んで王座獲得に至らず足踏み状態が続いたが、2021年6月に久保田雄太を判定3-0で破り、悲願の王座奪取に成功した。今年1月にはジャパンキックボクシング協会に乗り込み、麗也JSKと対戦したがKO負け。左ミドルキックが得意。
トリプルセミファイナル第2試合は、NJKFライト級タイトルマッチ並びにWBCムエタイ日本統一ライト級王座挑戦者決定戦として、NJKFライト級王者・岩橋伸太郎 (エスジム)とNJKFライト級1位&WMC日本ライト級王者・羅向 (ZERO)が対戦。
岩橋は今年5月にTAKUYAを判定に破り、王座決定戦でNJKF王者となった。
羅向は攻撃力が高く、2020年11月に元WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者・琢磨からダウンを奪って勝利、2021年9月には川原龍弥に初回KO勝ちしてWMC日本ライト級王座に就いた。今年7月には新日本キックに乗り込み勝次を初回KOして攻撃力を見せつけたが、10月のBOMではブッダルイ・ショウブカイに判定2-1で惜敗した。
トリプルセミファイナル第1試合では、ミネルヴァ スーパーフライ級タイトルマッチ3分3Rで王者NA☆NA (エスジム)が同級3位ARINA (闘神塾)を挑戦者に迎えての初防衛戦。
NA☆NAは2019年6月にプロデビューし、J-NETWORKで試合経験を積んできた。小柄な体型ながら果敢な打ち合いを挑むタイプ。2020年6月、KrushでのちにKrush女子フライ級王者となる壽美とフルラウンド戦い、2021年1月には第5代Krush女子フライ級王座決定トーナメントにも参戦した。7月には『戦場』のリングで初のヒジ打ちありルールに挑戦し、有里から判定勝ち。11月はIMARIとのランキング戦でドロー、2022年初戦は2月に今回対戦するARINAに判定で敗れているが、6月の王座決定戦でIMARIに判定勝利して王座に就いた。
ARINAは☆SAHO☆と同門の新鋭で、2021年5月からKrushに参戦。TOODY NAOMIと小澤聡子に勝利して3戦全勝の快進撃を続けていたが、6月のK-1で池内紀子に延長戦の末に敗れた。スピードがあり、左右ストレートと右ミドルでアグレッシブに攻める。無敗同士の期待のホープ対決となった。