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【Level-G】高橋“SUBMISSION”雄己が、グラップリング団体『Level-G』を「KROSS×OVER」と旗揚げ「グラップリングをグラップリングとして成立させる文化を作りたい」

2022/10/17 10:10
【Level-G】高橋“SUBMISSION”雄己が、グラップリング団体『Level-G』を「KROSS×OVER」と旗揚げ「グラップリングをグラップリングとして成立させる文化を作りたい」

(C)KROSS×OVER

 2022年10月16日(日)、東京・新宿FACEで「KROSS×OVER」が開催され、高橋“SUBMISSION”雄己がプロデューサーとして、グラップリング団体『Level-G』を「KROSS×OVER」と協力して立ち上げることが発表された。

 ルールは欧米のトッププログラップリングリーグを意識して、「Polaris」ルールをベースに、サブミッションオンリーグラップリングルール(レフェリー判定あり)を採用する。プロマッチのみならずアマチュアも整備していく予定で、高橋は、「日本グラップリング界のアマ~プロのピラミッドを構築する母体を作っていきたい」と語った。

 まずは、11月27日の次回「KROSS×OVER」GENスポーツパレス大会にて、「Level-Gプロマッチ」が3~4試合組まれ、同日のアマチュア大会「NEXT.03」でも「Level-Gアマチュアマッチ」が行われる。

 プロ部門では、11月27日大会に世羅智茂(CARPE DIEM)の出場が決定。その後、年明けからグラップリングオンリーのプロ&アマチュア大会が本格的に始動する。


(C)Polaris

 今回のグラップリング団体『Level-G』の旗揚げについて、高橋は、「競技としてのグラップリングの自立」「日本独自のグラップリング文化の創生」を目標に掲げる。

 その意図を高橋は「グラップリングをグラップリングとして成立させるため」だという。

「MMAや柔術でなく、グラップリングをグラップリングとして始めた人が、グラップリングの試合の結果で上を目指せるシステムを作りたいと考えています。ここがしっかりしてないと、グラップリングは競技として自立出来ません。

 現状の日本で、プログラップリングマッチへの出場ルートは、プロMMAやJBJJFなどのブラジリアン柔術で名前を残し「組技が強い人」という評価を得るというプロセスを経る事が多い。つまり“グラップリングの専門家”として名前を上げるには、いったん隣接する他競技で結果を出さなければならないというケースがほとんどです。


(C)Polaris

 もちろん、世界的にみても柔術・MMAとグラップリングは不可分で、それはそれぞれの業界にとって良い事だと思います。ただ、アメリカでは10th planetなどが、グラップリングだけをやってグラップリングで出世していける文化を作り上げていて、日本でもそういったものを整備したいと考えて『Level G』を発足させました。

 つまり、10thが道衣のポイントゲーム柔術と分化したアメリカ独自のグラップリング文化を作り上げたように、日本独自のグラップリング文化を作る背骨に出来たらと。

 そのために、みんなが出られるアマチュア部門があって、そこで強さを見せたアマチュアが、みんなが憧れるプロの舞台に上がれるという、いわば修斗やPANCRASEがMMAでやっている事を、グラップリングでもやりたいということです。

 その最重要課題として、アマチュアの整備に力を入れて取り組み、その上にあるプロをキラキラとしたかっこいい舞台に仕上げる、という形で運営に邁進していきたいです」(高橋“SUBMISSION”雄己)

 評価基準は「ニアサブミッション>ポジションコントロール>ポジション奪取に繋がるアタックの成功(テイクダウンやガードパスなど)>その他積極性」を優先順位とするもので、アマ初級3分、アマ中級5分、アマ上級7分、プロ前座7分、プロメインカード10分(※アマ中級以上は禁止技等のルールは同じ)を予定している。

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