技と技のつなぎの間隔が短く、次々と技を仕掛けていくババヤン
2019年6月30日(日)東京・両国国技館『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K-1スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント~』。
同大会で行われるスーパー・バンタム級(-55kg)世界最強決定トーナメントの1回戦で、K-1 KRUSH FIGHTバンタム級王者・晃貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と対戦するOMKE 54kg&WKN 53.5kgスペイン王者サンベル・ババヤン(アルメニア)が28日(金)都内にて公開練習を行った。
前に出る突進力と回転の速いパワフルなパンチを武器にする超攻撃型ファイターで、スペイン、フランス、イタリアといったヨーロッパマットで活躍。戦績は9勝(5KO)1敗1分で、身長160cmの21歳。
公開練習のミット打ちでは、パンチから蹴り、蹴りからパンチと次々と繰り出すコンビネーションを多数披露。蹴り技もハイキック、バックスピンキック、ヒザ蹴りと多彩で、パンチと蹴りを出す数が半々くらいのバランスだった。
「コンディションはとてもいいです」とにこやかに応えるババヤン。「僕はバルセロナのジムでキックボクシングをやっているアルメニア人。K-1でいい経験を積ませてもらうために来ました。とにかくアグレッシブなスタイルです」と自己紹介した。
対戦する晃貴の印象は「とても素晴らしい選手。戦うのが楽しみです」だと言い、武尊の弟分だということを知っているかと聞かれると「もちろんです。それを知らない人はいないでしょう。そういう選手に勝って自分が注目を浴びたいです」と答える。
多彩な蹴りが目立っていたと言われると「テコンドーもやっていたからね」と、テコンドー仕込みの足技であったことを明かしたババヤンだったが、手と足の攻撃の数がほぼ同じであることや、派手な蹴り技を実際に試合でも使うのかと聞かれると「それは秘密だ」となかなかの秘密主義者ぶりの一面も見せた。
最後には、同じアルメニア人で初代K-1スーパー・ウェルター級王座に就いたマラット・グレゴリアンに続き、「トーナメントの3試合全てKO勝ちすることを望んでいる。間違いなく日曜日は皆さんを楽しませます」と、不敵な笑顔を浮かべた。