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レポート

【Bellator】パトリシオ“ピットブル”がボリッチを完封でバンタム級王座も視野に。ライト級AJマッキーがカーライルの突貫ファイトに完勝、ピコは左肩脱臼TKO負け、アーチュレッタがバルゾラとの接戦制す、マチダ空手アルメイダが連勝

2022/10/02 08:10
 2022年10月1日(土)米国カリフォルニア州ロングビーチ・コンベンション&エンターテイメントセンターで『Bellator 286: Pitbull vs. Borics』(U-NEXT配信)が開催された(※選手会見コメント)。  メインイベントの「Bellator世界フェザー級選手権試合」(5分5R)に臨む王者パトリシオ・フレイレ(ブラジル)は144.6ポンドのアンダー、挑戦者のアダム・ボリッチ(ハンガリー)は145ポンドのジャストで計量をパスした。フェイスオスで対峙するとその身長差12㎝は歴然。  果たしてパトリシオはAJ・マッキーから奪還した王座の初防衛なるか。挑戦者のボリッチは前戦でマッズ・バーネルを5Rの末に下したファイトIQと身長差を活かした必殺の跳びヒザでハンガリー初のBellator王座戴冠なるか。  その前フェザー級王者のAJは初のライト級で、RIZINで武田光司に一本勝ちしたスパイク・カーライルと対戦も、カーライルは初回計量で1ポンドオーバー。再計量では0.6ポンド(0.2kg)オーバーでキャッチウェイト戦で戦うこととなった。  計量後、カーライルは「(体重計が)0.2ポンドずれていた。降りたら今ここに0.2が表示されてるじゃないか。もう1回乗らせてくれ、こんなのフェアじゃない」と不満を語り、計量時間についても「11時だと言われていたのに(10時になった)。まだ髪も乾いてないままだ。ロン毛だから乾かすのに10分は必要なのに! これまで俺は体重を調整できなかかったことはないんだ」と、濡れた長髪のまま体重計に乗った理由を語っている。  一方、当初の予定ではバンタム級戦だったフアン・アーチュレッタ(米国)とエンリケ・バルゾラ(ペルー)の試合は、ファイトウィークになり、アーチュレッタ陣営の意向により141ポンド契約に変更されている。  また、メインカードでは、注目のフェザー級戦で、6連勝中のアーロン・ピコ(米国・4位)が、元UFCのジェレミー・ケネディ(カナダ・6位)と対戦する好カードも組まれており、両者ともに計量をパスしている。大会速報は以下の通りだ。 [nextpage] Bellator 286: Pitbull vs. Borics 速報 2022年10月1日(日本時間2日)米国カリフォルニア、ロングビーチコンベンション&エンターテイメントセンター ▼Bellator世界フェザー級選手権試合 5分5R〇パトリシオ“ピットブル”・フレイレ(ブラジル)王者・34勝5敗 144.6lbs/65.58kg[判定3-0] ※48-47, 49-46, 50-45×アダム・ボリッチ(ハンガリー)挑戦者・18勝2敗 145lbs/65.77kg※パトリシオが奪還後、初防衛に成功  メインを戦うフェザー級王者パトリシオは、2022年4月の『Bellator 277』で、王者AJ・マッキーと再戦し、判定勝ちで王座奪還に成功するとともにリベンジを果たした。同級では、1度目の戴冠時は2度防衛、2度目はAJに敗れるまでは、5度の王座防衛に成功しており、今回の3度目戴冠では初防衛戦となる。  挑戦者のボリッチは、MMA18勝1敗。唯一の黒星は、2020年1月の『Bellator 238』でのダリオン・コールドウェル戦で、Bellator5連勝でコールドウェルに挑んだボリッチは、1Rに速攻のテイクダウンからバックを奪われ、リアネイキドチョークを極められている。  しかし、マイク・ハメル、エリック・サンチェス、元UFCのジェレミー・ケネディ、マッズ・バーネルにいずれも判定勝ちで、バーネル戦では来るべき王座戦を想定してか、5Rに渡り、遠間も中間も近い間合いでも戦い、25分間をアウトボクシング&TDで捌き続けて競り勝っている。  180cmの長身から繰り出される打撃には、打点の高い跳びヒザもあり、オーソドックス構えからの突き刺す右ヒザ、さらに走り込む2段のヒザは右から跳んで左ヒザでヒットさせている。一方でバーネル戦でボリッチは左ボディも被弾しており、パトリシオの出入りをどうさばくか。  パトリッキーがセコンドにつくパトリシオ陣営。  1R、向かい合うと身長差12cm、リーチ13cm差が際立つボリッチの長身。ともにオーソドックス構え。左インローを打つボリッチ。ジャブから左ミドルをガード上に当てる。  パトリシオも右ミドル。ボリッチは左インローを打つ。ボリッチの跳びヒザを左を顔面に当てて迎撃し、打ち落としたパトリシオ!  パウンドに亀になり立ち上がるボリッチ。組んで四つから小外を狙うボリッチに、差して後方に投げるパトリシオ! クローズドガードのボリッチにインサイドから細かいパウンドを腹につきブレーク待ち。  スタンド再開。ボリッチのワンツスリーをステップバックでかわすパトリシオは跳びヒザを見せると、ボリッチの入りに右を当ててゴング。  2R、じりじりと詰めようとするボリッチを押し戻すパトリシオ。ワンツスリーとフックまで繋げるボリッチに左から右フックを返すパトリシオ。  左ジャブを当て、ボディストレートも当てるパトリシオ。右カーフキックはボリッチ! さらに右カーフも外に向けるパトリシオ。左ジャブにカウンターの右をかぶせる。  右カーフを打つボリッチ。パトリシオも右を返すとボリッチは左ミドルを当てる。左インローを2発当てるボリッチ。互いに手数が減るなか、ワンツーをブロッキング上に突くボリッチ。蹴り足を掴んでテイクダウンはパトリシオ! 倒れ際にヒジを突くボリッチだが、パトリシオは上をキープ。  3R、左ボディストレートを突くボリッチにダブルレッグを仕掛けたパトリシオ。切るボリッチに深追いしない。左ミドルハイを打つボリッチ、続けて右から左のの跳びヒザも、待っていたかのようにキャッチしテイクダウンするパトリシオ! ボリッチのブリッジに両足を固め、枕に巻いてマウントを保持。ヒジ打ち、ボリッチが後ろを向いたところで股の間で動かしてバックに。  背負って立ち上がるボリッチにパトリシオは着地し、背後から崩して再び立ち上がり際に背中に飛び乗ると、再び降りて四つに組む。体を入れ替えるボリッチに、パトリシオも入れ替えてゴング。  4R、チャンピオンシップラウンド。左ボディストレートを突くボリッチ。ワンツーは間合いでかわすパトリシオ。左ハイもかわす。詰めるボリッチに左回りのパトリシオ。インローを打つボリッチは左ジャブを突く。さらに右ロー。右クロスを狙うパトリシオ。  左の蹴りのダブルはボリッチ、パトリシオも右カーフでボリッチのバランスを崩す。左ジャブ&ローも慎重なボリッチ。右にはパトリシオも右を返す。右アッパーはボリッチも空を斬る。左から右のワンツーはボリッチ。ブロッキングのパトリシオにさらにインロー。  右ローを突くパトリシオ。ボリッチはワンツーの長い右を伸ばすがブロックするパトリシオ。ワンツーを返すパトリシオ。ボリッチの打ち返しからの組みに、差し上げて投げるパトリシオ。  5R、右ローを当てるパトリシオ。前に出るボリッチは左ボディストレートで牽制。金網を背負わせてワンツー、左まで繋ぐボリッチ。さばくパトリシオの左足は腫れている。  ワンツーの右を当てて跳びヒザはボリッチ。しかしこれをキャッチしテイクダウン、立ち際にバックを奪うパトリシオ。背負って歩くボリッチは脇を潜り落とそうとするが、落ちないパトリシオは自ら着地し左足をかける。そこに正対し両脇を差してテイクダウンはボリッチ!  ハーフガードのパトリシオは抱き寄せてスペースを作らず。脇を差し上げてスイープを狙うボリッチは正対。そこにキムラクラッチでジャンピングガードするパトリシオは後方に回したところでゴング。判定へ。  判定は3-0(48-47, 49-46, 50-45)でパトリシオが危なげなく勝利。  フェザー級王座を防衛したパトリシオは、「なんでブーイングなんだ? 俺がチャンピオンだ。これからも勝ち続ける。次は誰か分からないけど、バンタム級に落とそうと思っている」と、バンタム級挑戦も示唆した。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇AJ・マッキー(米国)19勝1敗 ※ライト級初戦 155.8lbs/70.66kg[判定3-0] ※29-26, 30-26, 30-27×スパイク・カーライル(米国)14勝4敗 156.6lbs/71.03kg ※200g体重超過  二階級制覇を目指すAJ・マッキーが、2014年のアマチュアMMA以来、プロでは初のライト級戦に臨む。  その対戦相手は、前戦で4月の『RIZIN.35』で武田光司にギロチンチョークで一本勝ちしたスパイク・カーライル(米国)に決定した。  2021年12月のBellatorデビュー戦では、ダン・モレットととの元UFC対決をリアネイキドチョークで一本勝ちで制しているカーライルは、ライト級の厳しさをその厚い身体を持って示すか。それともAJが階級を超えて、ライト級でも天賦の才を発揮するか。  ハルク・ホーガンのコスプレと『Real American』で入場したカーライル。マッキーは札束を振りまいて入場。  1R、ともにサウスポー構え。跳びヒザで飛び込むカーライル。さらに左右を強振し怒涛のラッシュで前進するが、マッキーも右ローから左を当てると、カーライルの組みを切り返してダブルレッグテイクダウン。  出血してクローズドガードのカーライルは体格差を活かしてリバーサル! 三角、オモプラッタ狙いのマッキーを外してハーフから背中を着かせてハーフに。左足を抜いてパウンドする。  潜り腰を切りフルガードに戻すマッキーに再び片足を抜くカーライル。マッキーはスイープから上に。スクランブルするカーライルにヒップアタックからバックテイク! リアネイキドチョークを狙うが、アゴを引くカーライルがリバーサルして上になりゴング。  2R、先に詰めて後ろ蹴りのマッキー。詰めるとそこにダブルレッグはカーライル。切るマッキーはシングルレッグもギロチンチョーク狙いのカーライル。引き込むが足を越えているマッキーはすぐに首を抜く。亀になるカーライルの首を狙うマッキー。首を防御するカーライルは立ち上がるも、すぐにダブルレッグでアタックする。  金網使い立つカーライルは組むが、がぶるマッキーはアナコンダチョーク狙い。亀でしのぐカーライルに腰を振り引き落とすマッキーは首を掴み、ペルビアンネックタイ狙い。  これも外してクローズドガードのカーライルは背中を着いて蹴り上げも、さばいてパウンドのマッキーが上のままゴング。  3R、オーソドックス構えから入るマッキー。カーライルの組みに左で差して早々にテイクダウンしサイドに。ヒジ打ちにカーライルは出血。  ケージを蹴ってシングルレッグで立とうとするカーライルが正対したところで、再びダブルレッグでテイクダウンはマッキー。  立ち上がるカーライルの足首をつかんでピックして倒すマッキー。しかしカーライルもシングルレッグから脇を潜りバックへ!  これをヒップアタックでかわしてアンクルホールドはマッキー。さらにギロチンから後方に回してマウント、リアネイキドチョークもカーライルも凌いでゴング。  1Rからノンストップの攻防を繰り広げるも、後半でスミタナが落ちたカーライルに攻勢となったマッキーが判定3-0(29-26, 30-26, 30-27)で勝利。  試合後、マッキーは笑みを浮かべながら「もっと簡単にいけると思っていた。(カーライルは)タフだった。ライト級はいい感じだよ。大きくなってより強くなった。ベルトはいつも目標だ。(2023年のライト級GPは)(地元の)ロングビーチでやってやるぜ!」と語った。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇ジェレミー・ケネディ(カナダ)6位・18勝3敗 145lbs/65.77kg[1R 終了時 TKO] ※ドクター判断、レフェリーストップ×アーロン・ピコ(米国)4位・10勝4敗 144.6lbs/65.58kg  ロングビーチ大会に、南カリフォルニアのスター、フェザー級4位のアーロン・ピコ(25歳)の参戦が決定した。  ピコは、4歳からレスリングを始め、、カデットとジュニアでフォークスタイル、フリー、グレコの3つのスタイル全てで国内王者に輝くと同時に、ボクシングの全米ジュニアゴールデングローブでも優勝。  10勝3敗のMMAキャリアのすべてをBellatorで戦っており、初戦こそギロチンチョークで一本負けも、以降4連勝。ヘンリー・コラレス、アダム・ボリッチには敗れたものの、その後は6連勝中だ。  コラレスに出鼻をパンチで砕かれ、ボリッチには跳びヒザでKO負けを喫したが、その後の育成カードではランキング外の選手との対戦で連勝。  2021年11月には、8位で元LFAフェザー級王者のジャスティン・ゴンザレスにも判定勝ちを収め、2022年4月の前戦ではローカル大会で9勝1敗のアデリ・エドワーズを3R 左ボディブローを効かせてパウンドアウトしている。  卓越したボクシング技術を誇る一方、打たれ弱さもあるパンチ勝負に偏らず、レスリングも活かし、ディビジョン1レスラーのゴンザレスを相手にテイクダウンで圧倒したピコにとって、安定してきた強さを測るのに、最適な相手が次戦に選ばれた。  ピコにとって初の元UFCファイターとの対戦になるジェレミー・ケネディ戦。当初、4月に対戦が決まっていたが、試合1週間前にケネディが欠場。ピコは代役のエドワーズと戦っていた。  MMA17勝3敗のケネディは、ビビアーノ・フェルナンデスの紫帯。MMA8連勝でUFC入りし、オクタゴンでも3連続判定勝ちも、現王者アレクサンダー・ヴォルカノフスキーに2R TKO負けの1敗でリリース。  その後は、Brave CF、PFLで活躍し、2020年11月のマット・バセットとの元UFC対決でBellatorデビュー戦を判定勝利も、2021年4月のボリッチ戦では右カーフキックを効かされ判定負け。2021年12月には、パトリシオとブーネルに敗れているエマニュエル・サンチェスを判定で下し、再起を遂げている。  ボリッチ戦以降、「スタイルを変えた」というケネディは、サンチェス戦で粘り強いレスリングとスクランブルゲームでサンチェスを削って組み勝っており、それをレスリングパートを増やしてきたピコ相手にも上回ることができるか。勝てばピコの座を奪い、トップ5入りとなる。  1R、詰めてワンツーの左フックを当てたピコ。ケネディはクリンチ。離れるピコに右カーフキックはケネディ。さらにピコの左をかわしてダブルレッグで脇を潜りスタンドバックに。  正対を試みるピコは左方を指差す。見えていないケネディは足を踏む。正対すると腰を抱いてダブルレッグを持ち上げてテイクダウンはケネディ。  身体が伸びるピコは左腕か肩を傷めたか。右腕のみを動かし凌ぐがタップはしない。バックから4の字に組むケネディ。ピコは防戦一方。  ゴングにすぐに立ち上がるピコはコーナーに戻り、なんと外した左腕をセコンドにはめさせる。脱臼癖か。いったんはハメたかと思われたが、レフェリーは「タイム」。  ピコに左手を挙げさせようとするが、左腕は上がらず。ドクターチェックの末にストップ。ケネディのTKO勝ちに。  ケージの中で「途中では気付いていなかった。なんだかイージーになって……ここは地元のピコのホームだろうけどブーイングをしないでくれ」と語った。  解説の堀口は「あのハメ方だとまた外れやすくなる。マイク(ブラウンATTコーチ)なら100%ストップです」とコメントした。 [nextpage] ▼141ポンド契約 5分3R〇フアン・アーチュレッタ(米国)26勝4敗 141lbs/63.95kg[判定3-0] ※30-27×3×エンリケ・バルゾラ(ペルー)18勝7敗2分 137.4lbs/62.32kg  バンタム級から141ポンド契約戦。元王者でマゴメド・マゴメドフと並ぶバンタム級3位タイのアーチュレッタは、半年ぶりの再起戦。2021年5月のセルジオ・ペティス戦で王座陥落後、2022年4月のバンタム級ワールドGP1回戦兼暫定王座決定戦でも、ラフェオン・ストッツに3R、左ヒザからのパウンドでKO負け。GP一回戦敗退となっていた。  対する10位のバルゾラは、2020年3月のUFCでハニ・ヤヒーラとマジョリティドロー(※1者がバルゾラを支持)後に、Bellatorに移籍。  2022年1月にダリオン・コールドウェルを3R TKOに下すと、4月のGPワイルドカード戦でも、ヒョードル軍のニキータ・ミハイロとのスクランブル戦を制し、フルマークの判定勝利でGP準々決勝行きを決めた。  6月24日の前戦では、マゴメド・マゴメドフと全局面で激戦を繰り広げ、4Rにマゴメドフがギロチンチョークで一本勝ち。ワールドGP準決勝でのパッチー・ミックス戦を決め、敗れたバルゾラはGP敗退となっていた。  TUFラテンアメリカウィナーのバルゾラは、攻められても凌ぎ、組みで逆転する粘り強さを持つ根性ファイター。  対するアーチュレッタは、ステップを駆使した距離のコントロールと、元NCAAディビジョン1で活躍したレスリングを活かしたテイクダウンを武器に、ストッツ戦では近い距離での打撃戦も見せている。3Rマッチで競り勝つのは3位のアーチュレッタか、元UFCのバルゾラか。  GP初戦でミックスに敗れた堀口恭司の次戦も注目されるなかで組まれたアーチュレッタvs.バルゾラは、バンタム級王座戦線への生き残りを賭けたサバイバルマッチとなるだろう。  1R、ともにオーソドックス構え。いきなりワンツスリーで前に出るアーチュレッタ。さばくバルゾラに手数多く右から左を突くアーチュレッタ。ワンツーから右ボディも突く。  詰めるアーチュレッタにクリンチボクシングはバルゾラ。離れるアーチュレッタはシングルレッグから組んでスタンドバックを狙う。正対して離れるバルゾラ。  右のダブルを突くアーチュレッタ。バルゾラは首をとらえてアッパー狙い。左ローを当てるアーチュレッタ。バルゾラの入りを右で回ってさばくアーチュレッタに、シングルレッグからテイクダウンのバルゾラ! 背中を見せてスクランブルするアーチュレッタのバックに回るバルゾラ。  立ち上がるとスタンドバック。アーチュレッタはスイッチ狙い。バックからリアネイキドチョークを狙うバルゾラを落としてサッカーキックをガードの上に打ってしまうがレフェリーは流し、バルゾラは抗議する。  2R、謝罪するアーチュレッタ。ワンツーにダブルレッグに入るバルゾラも切るアーチュレッタ。シングルレッグに入るバルゾラを切るアーチュレッタは右ヒジを振る。  またも前足を取りに行くバルゾラを切るアーチュレッタがシングルレッグで尻を着かせるが、後方に回して立ち上がるバルゾラ。シングルレッグからダブルレッグテイクダウンするアーチュレッタ!  背中を着いたバルゾラは下からヒジ。金網に上体を立てるが、両足を束ねるアーチュレッタ。足を抜いて金網で立ち上がる。  すぐにダブルレッグに入るアーチュレッタを切るバルゾラ。組むアーチュレッタは脇を潜りシングルレッグで押し込み。ダブルレッグに移行するが、左で小手に巻くバルゾラ。シングルレッグに切り替え持ち上げテイクダウンするが、すぐに立ち上がるバルゾラが体を入れ替える。  バルゾラのシングルレッグにスイッチから体を切り返して押し込むアーチュレッタ。シングルレッグに入るがそこにバルゾラはヒジを連打する。  3R、詰めるバルゾラ。右回りのアーチュレッタ。しかしそこに走ってダブルレッグテイクダウンはアーチュレッタ。金網で立つバルゾラ。背後から崩そうとするが、突き放すバルゾラ。  左から右アッパーを突くバルゾラ。かわすアーチュレッタだが、追うバルゾラ。頭を下げたダブルレッグにヒジを落とすバルゾラ。右で差し上げて突き放す。  右から左で詰めてダブルレッグテイクダウンはバルゾラ。しかしすぐにスイッチから立ち上がるアーチュレッタ。なおも詰めるバルゾラはワンツーから左もかわすアーチュレッタはシングルレッグ。そこにヒジを落とすバルゾラが追い、ダブルレッグテイクダウン。  亀になるアーチュレッタに両足をフックするバルゾラ。残り10秒で正対しスタンドバックを放して、跳びヒザを見せたアーチュレッタ。ゴング。  判定は3-0(30-27×3)でアーチュレッタが勝利。バルゾラは2R以降のテイクダウン、ヒジ打ちの評価が厳しい判定だった。勝者は「22年間収監された兄がここで見てくれて嬉しい」と語った。 [nextpage] 【プレリミナリー】 ▼バンタム級 5分3R〇ボビー・セロニオ3世(米国)3勝0敗 136lbs/61.69kg[判定3-0] ※30-27×3×ミゲール・ペインバート(米国)1勝2敗 131lbs/59.42kg 再三ビッグテイクダウンを奪うセロニオがドミネートし判定勝ちでプロMMA=Bellator3連勝。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇イスラム・マメドフ(ロシア)22勝2敗1分 155.2lbs/70.39kg[判定3-0] ※30-27×3×ニック・ブラウン(米国)13勝2敗 156lbs/70.76kg  1R、ともにオーソドックス構え。シングルレッグのブラウンはスクランブルするマメドフのバックから後ろ三角絞め狙いも落としたマメドフが上に。立ち上がり際にともに右を当てる。  2R、ニータップを狙うブラウン。切るマメドフ。さらに左右の前進に、かわして右を当てるマメドフ。左で差して組むブラウンはシングルレッグへ。右で差し上げ小手に巻くマメドフは突き放す。  右で飛び込むブラウン。さばいて右を打ち返すマメドフ。左ジャブからダブルレッグ、腰を抱きテイクダウンはマメドフ! 首を抱えて下になったブラウンだが、ハーフィのマメドフは右ヒジ! パウンド。出血したブラウンに右を振り落とすマメドフ。マウント狙いに足を戻してフルガードに戻すブラウンだが、金網に頭が詰まる。  3R、テイクダウンするマメドフが背中を着けさせてハーフからパウンド。判定勝ちした。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇ジェイ・ジェイ・ウィルソン(ニュージーランド)9勝1敗 156lbs/70.76kg[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×ヴラジミール・トコフ(ロシア)6勝2敗 154.6lbs/70.12kg  1R、ともにオーソドックス構え。ウィルソンの右の蹴りを掴んで、右を内ながら金網までドライブするトコフ。スタンドバックにつき、背後からヒザ。ウィルソンはキムラ狙いも潰してバックに引き込むトコフ。ウィルソンも小手に巻きバック狙いも立ち上がり右で差して押し込み、そこに小手巻き払い腰のウィルソン! 下からオーバーフックし、腕十字を狙う。そのまま右脇をすくってラバーガードを狙うウィルソン。正面に戻す上のトコフ。ウィルソンは三角絞めも外す。  2R、先にテイクダウンはトコフ。ウィルソンはハイガードから仕掛けるが、正面にステイして細かく鉄槌。ウィルソンはラバーガードを狙うも仕掛けを潰していくトコフ。ウィルソンの蹴り上げ、ヒップスローも潰して上をキープ。  3R、ウィルソンの右の蹴りを掴んでテイクダウンはトコフ。下からヒップスローでスイープしたウイルスはマウントからバックへ。バックマウントからパウンドも、リバーサルするトコフが上に。三角絞め狙いも外してヒップアタックするウィルソンを潰して上に。  下のウィルソンは糸通しから三角絞め! マウント三角からヒジも。しかし肩を回して外したトコフが上をキープ。細かいパウンド。スクランブルするウィルソンを最後もトコフがダブルレッグテイクダウンで上に。ゴング。  判定は2-1(29-28×2, 28-29)でATTのウィルソンが勝利。セコンドのキング・モーと歓喜し、首斬りポーズでしめた。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇ハリド・ムルタザリエフ(ロシア)16勝3敗 186lbs/84.36kg[2R 3分02秒 TKO] ※パウンド×ハジムラト・ベスタエフ(ロシア)11勝5敗 185.2lbs/84.00kg  サウスポー構えのベスタエフに、オーソドックス構えのムルタザリエフ。2Rに右ミドルでベスタエフのバランスを崩すと、パウンド打ちながら片手ででコントロールし、マウント奪取、パウンドで極めた。 [nextpage] ▼フライ級 5分3R〇スミコ・イナバ(米国)5勝0敗 124.8lbs/56.60kg[判定3-0] ※29-28, 30-27×2×ナディーヌ・マンディアウ(ベルギー)125.8lbs/57.06kg  1R、ともにオーソドックス構え。マンディアウはリーチを活かして左右で前進も、近距離で右縦ヒジを打つイナバ。詰めて組むマンディアウに体を入れ替えるイナバ。左から右ヒジを突く。  右ミドルはマンディアウ。しかしワンツー・フックから小外がけテイクダウンはイナバ。マンディアウは下から足を手繰り立つ。  詰めるイナバは速いワンツーで前進。マンディアウの打ち返しに前蹴りでこかすと鉄槌! マンディアウは下から腕十字もゴング。  2R、右前蹴りのイナバ。下がりながらもワンツースリー、さらに右前蹴りでマンディアウを1R同様にこかす。左ジャブのダブルで前進するイナバ。跳びヒザのマンディアウを潰して上に。オモプラッタ狙いも潰すが、下から三角絞め、腕十字狙い。エルボーを受けるがイナバも腕を抜く。  3R、左ジャブのダブルを突くイナバ。マンディアウはシングルレッグで前に。体を入れ替えるイナバ。さらに入れ替えシングルレッグのマンディアウ。しかしイナバはハーフネルソンでめくりサイドバックに回りパウンド。金網際で右ヒジも当てる。  判定は3-0(29-28, 30-27×2)でイナバが勝利。MMA戦績を5勝無敗とした [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇ウェバー・アルメイダ(ブラジル)7勝1敗 144.6lbs/65.58kg[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×ライアン・リリー(米国)11勝9敗 144lbs/65.31kg  マチダ空手のアルメイダにはシンゾー・マチダがつく。スイッチからオーソで右カーフを当てるアルメイダ。リリーの入りにサウスポー構えから左を当て、組みを切り、2Rに右の後ろ廻し蹴りでかかとを頭に当ててダウンを奪う。3R、前進するリリーにカウンターの左を当てるアルメイダ。  判定はなぜか割れて2-1(29-28×2, 28-29)でアルメイダが勝利。MMA戦績を7勝1敗とした。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇ランス・ギブソンJr(カナダ)7勝0敗 155.4lbs/70.48kg[1R 1分49秒 三角絞め]×ドミニク・クラーク(米国)15勝13敗 158.2lbs/71.75kg ※体重超過  飛び込んできたクラークをかわしたギブソンJrはヒザ蹴りも、そこにダブルレッグテイクダウンはクラーク。金網使い立つギブソンJrに、さらにボディロックテイクダウンも、ギブソンJrは三角絞めにとらえて下からエルボー連打。クラークがタップした。ギブソンJrは7連勝をマーク。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇C.J・ハミルトン(米国)15勝9敗 135.2lbs/61.32kg[2R 2分12秒 TKO] ※自身の左インローで負傷×リチャード・パレンシア(米国)10勝0敗 136lbs/61.69kg ※元LFA王者  プレリミナリーでは、LFAでバンタム級のベルトを巻いた10勝無敗のリチャード・パレンシアがBellator初参戦。MMA15勝9敗のシージェイ・ハミルトンと対戦する。  8月5日にLFAで同級のメインに臨む田中路教が、UFC以外の団体として一度は視野にも入れたBellatorで、果たしてパレンシアはどんな戦いを見せるか。試合は、オーソのハミルトンにサウスポー構えから左インローを打ったパレンシアが負傷。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇ケオニ・ディッグス(米国)9勝2敗 155.6lbs/70.57kg[判定3-0]×ヒカルド・セイシャス(ブラジル)9勝3敗 156lbs/70.76kg [nextpage] 【中止】※コミッションがストップ ▼ライト級 5分3Rマックス・ロシュコフ(米国)7勝1敗 155.4lbs/70.48kgマイク・ハメル(米国)9勝5敗 155.6lbs/70.57kg
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