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【RIZIN】堀口が金太郎を極める! 伊澤がアナスタシアに一本勝ち、シウが浜崎を下し決勝進出、GP覇者・扇久保がスーチョルに敗れる、鈴木が萩原に一本勝ち、グスタボが大原を1R TKO=『RIZIN.38』詳報

2022/09/25 16:09
『RIZIN.38』速報 2022年9月25日(日)17時~さいたまスーパーアリーナ(※選手名から見どころ記事)12時から『超RIZIN』(メイウェザーvs.朝倉未来)試合リポートも ▼RIZINバンタム級(61.0kg)5分3R〇堀口恭司(アメリカントップチーム)[2R 2分59秒 肩固め]×金太郎(パンクラス大阪稲垣組)  UFCフライ級で、王者デメトリアス・ジョンソンにも挑戦した堀口は、2017年からRIZINバンタム級に参戦。2019年にはBellatorとRIZINのダブル王者となった。  右膝前十字靭帯断裂と半月板損傷の手術を経て、2020年の大晦日に朝倉海と再戦し、1R TKO勝ちでRIZIN王座を奪還。  2021年12月に、怪我で返上していたBellator王座の奪還も目指し、当時の王者・セルジオ・ペティスに挑戦し、4Rまで圧倒しながらも、スピニングバックフィストを受けてKO負け。  2022年4月の『Bellator 279』では、バンタム級ワールドGPに参戦し、パッチー・ミックスのバックコントロールに判定負けで2連敗を喫していた。  堀口の日本での1年9カ月ぶりの試合の相手となった金太郎も、2連敗からの再起戦となる。  2021年6月のRIZINバンタム級ジャパンGP1回戦で伊藤空也に判定勝ちした金太郎だが、GP二回戦で井上直樹に判定負け。2021年12月の元谷友貴戦でも判定負けと2連敗中だ。  サウスポー構えの金太郎は、井上直樹の出入りとカーフキック、元谷の組みも混ぜたMMAに持ち味を封じられているが、自身より小さな堀口を相手に、左の攻撃を活かして前に出る圧力をかけられるか。堀口にとっては久々の日本リングで、日々アップデートされる最先端のMMAを披露するか。  レフェリーのチェック後、グローブタッチ。  1R、サウスポー構えの金太郎は今度はグローブタッチ無しし、いきなり蹴りで飛び込むも、かわす堀口はオーソドックス構え。  左ローの金太郎。圧力をかける堀口も右インロー。さらに右ハイは金太郎がかわし左ロー。左オーバーハンドをブロック上に当てる金太郎! 後退し回る堀口の右ローに、金太郎はカウンターの左ストレート! ダウンした堀口だが、金太郎の鉄槌を後転してかわしてすぐに立ち上がり。サッカーキックを打ち込む金太郎に、サイドに回り、金太郎の跳びヒザにシングルレッグテイクダウン!  そのままサイドからバックに回ろうとするが、正対する金太郎に離れる堀口!  右インローの堀口。そこに左を狙う金太郎。右インローを当てる堀口い左ローを返す金太郎。堀口は左前手で飛び込む。さらに右前蹴り。左ローは金太郎。圧力をかける堀口の左ハイ、さらに右を振りながらのニータップに金太郎がダウン気味に下に。そのまま堀口はマウントになるもゴング。  2R、ツーステップで右ハイを打つ堀口。さらに右ローもそこに左を狙う金太郎。左前手を上に上げながらダブルレッグテイクダウンは堀口! 金太郎はヒザ蹴りが間に合わず。ハーフガードの金太郎に左のパウンド。さらに前腕をのどもとに押し付ける。脇差しパスを狙う堀口。さらにまたいでマウント! 左腕を首に巻き、金太郎の左腕を頭で押し上げて頭を突っ込み、右サイドに抜けて肩固め! 左腕の絞めもキツく、堀口は「He is out!(失神した)」とアピール、金太郎がタップした。  カウンターをもらって以降は、組み技軸に切り替え、ダウン以外は危なげない勝利。試合後、堀口はリング上で、「格闘技、こういうことがあるんで、ぜひ会場に来てください!」とマイク。ATTのマイク・ブラウンらと記念撮影に収まった。  また、試合後会見では、ダウンの瞬間について「『何やってんだ?』とマイク・ブラウンに言われて。『もっと最初からテイクダウンに行け』と怒られました。打撃で行こうと思っちゃって、フラッシュダウンでした。相手に研究されていて、タックルに行き辛い感じでした」と振り返ると、可能なら次戦からでもフライ級への転向を希望。UFCへの再挑戦も視野に「まずはBellatorでベルトを獲りたい」とフライ級の新設を望んだ。 [nextpage] ▼RIZINスーパーアトム級(49kg)ワールドGP準決勝 5分3R〇伊澤星花(日本・フリー)[2R 4分56秒 腕十字]×アナスタシア・スヴェッキスカ(ウクライナ・SC BORETS/SUBHUNTER)  現RIZINスーパーアトム級王者で、1回戦でブラジルの強豪ラーラ・フォントーラに一本勝ちした伊澤は、「まずアナスタシア選手、来てくれてありがとうございます。明日は世界的に注目されている試合だと思うので、そこで伊澤星花の強さを世界に証明したいと思います」と、セミファイナルの試合で王者の強さを見せたいとコメント。  スタンド、組み技とオールラウンドなMMAでRENAを苦しめたウクライナのアナスタシアは、「再び日本に来ることが出来て光栄で、嬉しいです。見応えのある試合をしたいと思います。全力で頑張ります」と笑顔で語った。  ウクライナ国旗とともに入場したアナスタシア。伊澤は空色のコスチュームで入場。  1R、ともにオーソドックス構え。伊澤の左ローに左右を突くアナスタシア。伊澤は前蹴り。アナスタシアの右の蹴り返しに、カウンターのダブルレッグテイクダウン! すぐに上四方に回ろとするが、足を戻したアナスタシアは足をかけてバック狙い。正面に戻る伊澤にハイガードで下から腰を切って腕十字狙い。  ここも防ぐ伊澤だが、アナスタシアはフラワースイープ狙い。さらに下からラバーガード、左右でヒジを打つ! さらに四角に組みデッドオーチャードの形もいったん上体を立てた伊澤にアナスタシアは下から三角狙い。伊澤はストレートフットロック狙いも、突っ込んで外したアナスタシアが上を取り返してゴング。下から攻めたアナスタシアのラウンドに。  2R、左ミドルの伊澤、アナスタシアはワンツー&ミドル。伊澤のバックフィストの打ち終わりに組み付き、前転する伊澤についていき上に。しかし伊澤は下から三角絞めを逆足で組んで下からヒジ! さらにオモプラッタも回らなないアナスタシアは足関節からストレートフットロックへ! ここでの上の取り合いで首を抱えるのは伊澤!  アナスタシアも下からインバーテッドガードで互いにセンタク挟み! しかし上四方の伊澤はアームロック狙い。アナスタシアが正対したところに三角絞め、アナスタシアが右手を股間に入れて防ぐと、伊澤は腕十字に移行し、タップを奪った。パク・シウが待つ12月のGP決勝に進出。2021年10月のDEEP以来の再戦となる(※前戦は伊澤がシウに判定勝ち)。  ハグをかわした両者。唯一の日本人選手として決勝に残った伊澤は、「今回は泣いてません! 二回戦、遠いところから来ていただきありがとうございました。ほんとうに強かったです。やっていて初めて相手と通じ合えた気がしました。弟の風我、セコンドのCOROさんがタイトルマッチがあるので見てください。ポンコツと呼ばれていますが、すごい尊敬している先生です(笑)。決勝戦も頑張ります」と笑顔で語り、アナスタシアとともにウクライナ国旗を掲げた。 [nextpage] ▼RIZINスーパーアトム級(49kg)ワールドGP準決勝 5分3R×浜崎朱加(日本・AACC)[判定0-3]〇パク・シウ(韓国・KRAZY BEE)  1回戦で浅倉カンナに判定で完勝したパク・シウは、すべて日本語で「ここに来るまで決して簡単ではなかったですが、今ここにいることに感謝しています。ひたむきに格闘技を続けています。浜崎選手と試合が出来てとても光栄です。明日はパク・シウのポテンシャルを見せます」とコメント。同じ大会に出場するキム・スーチョルからも大きな拍手を受けた。  1回戦で難敵ジェシカ・アギラーを圧倒して勝利した元王者の浜崎は、「私も同じようにパク選手と試合が出来て、本当に嬉しく思っています。明日は2人でいい試合をしましょう」と、互いにエールをかわして意気込みを示した。  1R、サウスポー構えの浜崎、オーソドックス構えのパク・シウ。左ジャブを突き、左ローを当てるシウ。浜崎も右ローを返す。その入りに右を当てるシウ。ニータップの動きを見せる浜崎。外すシウは右ミドルをガード上に当てる。  右ジャブを見せる浜崎。さらに左ストレートも左に回りかわすシウ。浜崎がオーソにスイッチするとそこにシウは右をかすめる。  スイッチを見せてサウスポー構えからニータップでテイクダウンは浜崎! 蹴り上げで立とうとするシウ。コーナーを使って背中を見せずに立ち上がる。  離れ際に右を当てる浜崎。シウは左ローもスリップ。しかしバックステップで立ち上がる。互いに右で当てるのは浜崎! シウもワンツーの右ストレートを当てる。浜崎は右のカーフを蹴る。  2R、ワンツーで前に出る浜崎。シウは左ローをヒット! スイッチするシウ。浜崎は右を当てて前に出て組むが、ロープでの反動で浴びせ倒して上に。しかし、下の浜崎も草刈でシウのバランスを崩して立ち上がる。右カーフを当てる浜崎! さらに右カーフ。右外足を取ろうとうするが、そこに内側からワンツーの右はシウ! さらに左ロー!  浜崎は軽く右ロー。さらに足払い狙いも残したシウ。浜崎はニータップも切るシウは右ストレート! 足をシャッフルするシウに右のダブルは浜崎もシウはバックステップでかわす。  シウの打撃に打ち返しは浜崎、右前手フックはシウもかわす。右ミドルハイをブロック上に当てるシウ。組んで首相撲気味にヒザから左で押し込むシウ。浜崎の足が遅くなる。  3R、右ローの浜崎に回転の速い左右はシウは右前蹴り! 浜崎は右の飛び込みもかわすソウは右ストレートでダウンを奪う! パウンドに行かず立たせて堅実にスタンド勝負のシウ。さらに右から左のシウは右ストレート! 浜崎の足が止まったところに左ロー、右前蹴りを当てる。  右ミドルをブロック上に当てるシウ。ワンツーからの左はかわした浜崎は右フックを返す。浜崎の組みを切るシウ。バックステップでかわすシウを追う浜崎。シウのアイポークで中断。セコンドの藤井恵が声をかける。  シウに「注意」後、再開。ニータップを仕掛ける浜崎。切るシウは右ミドルハイ! さらに三日月蹴りも! 右ミドルを突くシウ。浜崎の組みを切り、見合ったままゴング。  判定は3-0でダウンを奪ったシウが勝利。浅倉カンナ戦、浜崎朱加戦と急速な成長を見せるシウは、12月のGP決勝進出。リング上で日本語で「今日、試合勝ちました。良かったです。浜崎選手、ありがとうございました。以上です」と笑顔で語った。 [nextpage] ▼バンタム級(61.0kg契約)5分3R×扇久保博正(パラエストラ松戸)[判定0-3]〇キム・スーチョル(韓国)  スーチョルは、ROAD FCを主戦場にONE FC、RIZINでも活躍。一時、引退を表明していたが、2021年9月のROAD FCフェザー級王座決定戦で復帰。パク・ヘジンにギロチンチョークで一本負けしたものの、再起戦となった2022年5月のパク・ヘジンとの再戦では、2Rに左ハイキックを効かせて、左右連打でダウンを奪うとそのままパウンドアウト。リベンジを果たすとともにベルト獲得に成功している。  今回、約6年9カ月ぶりとなるRIZINマットでバンタム級GP覇者の扇久保博正を相手に、韓国最強と言われるその強さを証明するか。この2戦をフェザー級で戦っているスーチョルが、無敵を誇ったバンタム級に戻して戦う動きにも注目だ。  ともにMMAとしての完成度が高く、気持ちの強い両者。打撃のなかの粘り強いテイクダウン、左ハイを得意とするなど、武器も似ているMMAの実力者同士の戦いは、扇久保が怪我をする前に一度、決まりかけていたが、治療を経て、ついに実現することとなる。  扇久保は主催者を通じて、「昨年末2試合を終えて長らくお休みをもらっていましたが、また試合ができる様になるまで心と身体が回復してくれたのでとてもワクワクしています。いま日本の中で一番強いのは間違いなく僕です。この誇りを胸に今後は世界の選手を迎え打ち、家族の為にまだまだ戦っていきたいと思っています。そのスタートとなるのがROAD FCチャンピオンの【キム・スーチョル選手】。きっと、総合格闘技が好きなファンの方にとっては極上の試合になると思います。打、投、極、そして根性、全ての面で僕が勝ちます。日本の皆さん、その姿を見届けてください」との意気込みを発表。  対するスーチョルも、「ROAD FC元バンタム級、現フェザー級チャンピオン・キム・スーチョルです。素晴らしい舞台にふさわしい、いい相手との試合をオファーしてくださって心から感謝いたします。誰よりも激しい戦いをして、RIZINファンの皆様にMMAの面白さをお伝えいたします」と、ともにMMAの最高峰の戦いを見せるとしている。  小走りで入場のスーチョル。扇久保はリングインし、空手の十字を切る。  1R、ともにオーソドックス構え。先に右ローを突く扇久保。スーチョルは前足を挙げてチェック。詰めるスーチョルに扇久保は右で差して組み。扇久保は右ヒザを突くが、それがローブローに。中断後、再開。  スーチョルの左ミドルを掴んで組む扇久保はヒザ蹴り。右で差して押し込むダブルレッグも、差し上げるスーチョル。互いに左ハイ。ワンツー右アッパーの扇久保に左を当てるスーチョル。しかし扇久保も右を当てて前に! 打撃でもアグレッシブな扇久保。  左右で押し返してきたスーチョルに左で差して押し込み。右は組ませないスーチョルにいったん離れて右! さらに右を突いて再び組みに。払い腰を狙うスーチョル。残す扇久保は左差し。しかしスーチョルは左レバー打ち!  さらに小外でテイクダウンを奪うスーチョルだが、すぐにスクランブルで立つ扇久保。スーチョルは長い左を伸ばして前に。コーナーを出て体を入れ替える扇久保。  スイッチの手をさし入れるスーチョルにバックを奪いに行く扇久保。落としたスーチョルに、すぐに立ち上がる扇久保。そこに左ハイはスーチョル。ブロッキングする扇久保。  2R、左フックを当てて前に出るスーチョル! さらにヒザ蹴りに腰が落ちる扇久保。四つん這いになる扇久保にさらにヒザ蹴り連打! 立ち上がる扇久保は大きく左目を腫らしている。ドクターチェック。  再開。左ローを突く扇久保。スーチョルの右に再び左ヒザを落とす扇久保はシングルレッグも切るスーチョル。オーソから左ミドルを当てる扇久保。しかしスーチョルも左ミドルから左レバー打ち! 当てられた扇久保も押し返すが、扇久保の組みに左も当てる。  右ボディを当てる扇久保! さらに右ローも。しかしスーチョルも左ミドル。スイッチするスーチョルの左サイドキックの打ち終わりに組むが、切るスーチョルはダブルレッグでクラッチ組み、テイクダウン! 下の扇久保はフルガード。そこにヒジを落とすスーチョル。蹴り上げから立ち上がる扇久保。  なおもダブルレッグ。スプロールする扇久保の立ち際にスーチョルはサッカーキックも打つ。右前蹴り、左ハイの扇久保い、スーチョルは左の小外でテイクダウンし、ゴング。スーチョルが大きく制したラウンド。  3R、スーチョルの左右からの詰めにコーナー背に扇久保は右腕でギロチンチョーク! しかし首を抜いたスーチョル! クローズドガードの扇久保は力を使い背中を着いたまま。腰に足を当てて蹴り上げから立ち上がる。  左目が塞がる扇久保は左ミドルを当てる。さらに右ロー。スイッチしたスーチョルは左ミドルをヒット! ワンツーの左を伸ばすスーチョル。扇久保はダブルレッグも切るスーチョルは回る。さらにダブルレッグも差し上げるスーチョルは切る。  右ボディを当て、左フック、右フックは扇久保! しかしスーチョルは左前手でジャブ連打。扇久保はダブルレッグでコーナーに詰めるが右手がロープに挟まる。  スタンドバックにつこうとする扇久保に、スクランブルで立ち上がるスーチョルは扇久保を左右を掻い潜り、ダブルレッグを尻下で組んでテイクダウン! ここでゴング。  判定は3-0でスーチョルがタフファイトを制して勝利。スタンド、グラウンド打撃ともに決定打を当てて、GP王者を下した。  試合後会見で、スーチョルは「今日、2Rでフィニッシュ出来ていたら、堀口恭司選手とやりたいとアピールするつもりでした。いつか堀口選手と対戦したいです」と語った。 [nextpage] ▼ヘビー級(120.0kg)5分3R〇シビサイ頌真(パラエストラ東京/巌流島)[1R 1分48秒 リアネイキドチョーク]×カルリ・ギブレイン(BRAZILIAN THAI)  柔道ベースで柔術を学び、Krushでプロデビューしているシビサイ。2018年7月からRIZINに参戦し、2021年6月にスダリオ剛にリアネイキドチョークで一本勝ち。しかし12月に関根“シュレック”秀樹にTKO負け。復帰戦となった2022年4月のRIZIN.35で“ラトビアの怪物”リハーズ・ビギスにTKO勝利を収めている。  対するギブレインは、現・GLADIATORヘビー級王者。ブラジルでプロデビュー後、2018年9月のHEATでイ・サンスの持つヘビー級のベルトに挑み、3R TKO勝ちで王座獲得に成功。初防衛戦で石井慧に一本負けで王座陥落も、2019年3月に韓国Double G FC 2でヤン・ドンギを1R TKOで再起。2022年4月にRISEに初参戦し、南原健太をKO。続く5月のGLADIATORで王者・大番高明もTKOに下し、ベルトを巻いた。7月のRISEでは、MAX吉田にフルマークの判定勝利を収めている。  組みのシビサイと打撃のギブレインの構図で、組み際の打撃も強いギブレインをシビサイはいかに組み伏せるか。大振りのフックながらガードの上からでも効かせられる強打を持ち、後半の逆転勝ちも多いギブレインは組みを凌いでの打撃を当てられるか。  1R、ともにオーソドックス構え。先に中央を取り、圧力をかけるギブレイン。コーナーから出るシビサイ。ギブレインも左ジャブを当てる。遠間からダブルレッグはシビサイ。ギロチンのギブレインを押し込み、小外でテイクダウンのシビサイ。ギブレインの立ち際にバックを奪い、4の字ロックのシビサイはリアネイキドチョークをパームトゥパームで絞める。左指を差し込んでいたギブレインだが、シビサイは組み手を頭後ろに変えて絞り、タップを奪った。  試合後、シビサイは、「あんまり長くしゃべるつもりはありませんが、31年間生きてきたて初めて鼻血を出しました……。これからも応援、よろしくお願いします。あと、つまんないインスタをやっているので、よろしくお願いします」と笑顔で語った。 [nextpage] ▼RIZINフェザー級(66.0kg)5分3R×萩原京平(SMOKER GYM)[2R リアネイキドチョーク]〇鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)  会見で「負ける気が1ミリもしない。打撃でも組みでも寝技でも全局面で勝てる」という鈴木に、萩原は「最近“ママ活問題”で話題になってたけど大丈夫? その話題を避けるということはやましいことがあるということ。そういうことをやってる格闘家はシンプルにカッコよくないので、そういう奴はぶっ飛ばすだけ」と応え、舌戦を繰り広げた両者。  萩原は、2020年12月に平本蓮に2R TKO勝ち後、朝倉未来に判定負けも、昇侍、鈴木博昭に勝利。しかし、2022年3月に弥益ドミネーター聡志に腕ひしぎ三角固めで一本負けすると、5月にクレベル・コイケにもリアネイキドチョークで一本負け。プロデビュー年以来の連敗を喫していた。MMA戦績は6勝6敗。  今回の試合に向け、プーケットのタイガームエタイでの合宿に続き、ブラジル「ピットブル・ブラザーズ」に武者修行を敢行している。  対する鈴木は、現KNOCK OUT-BLACK スーパーライト級王者。キックとMMAの二刀流を目指し、PANCRASEでは現王者の猿飛流、実力者・杉山廣平に判定勝ち後、2021年9月にRIZIN初参戦。昇侍との打ち合いでは、2R KO負けでRIZINデビュー戦は飾れずも、以降、山本空良、平本蓮を相手に、いずれも判定勝ちを収めている。MMA戦績はPANCRASE時代も含め7勝3敗。  互いに打撃を武器とするが、その距離は鈴木の方が近く、左右フック、山本を崩した近距離での打撃に加え、平本蓮のヒザを落とさせた右のストレートもシャープだ。また、組みの部分でも身体の強さを見せており、一本勝ちは無いものの、削っての白星もマークしている。  対する萩原は、オーソから懐深く当て勘のいい上下の打撃と、ストライカー相手には組んで倒して押さえて削れるMMAが、体幹の強い鈴木相手に出せるか。タイ、ブラジル修行で得たMMAとしての引き出しが問われる相手となる。  1R、ともにオーソドックス構え。鈴木は左ローもそこに右を狙う萩原。先に中央を取る萩原は右ロー。鈴木は左ミドルを返し、右カーフも。萩原は後ろ蹴りも見せる。  互いにカーフの蹴り合いから、回転技のフェイントを見せる萩原は右カーフを効かせて鈴木のバランスを崩す。さらに右カーフ! 鈴木は身体のバランスを崩す。左ハイをかわした萩原。鈴木は組んで四つで押し込む。  左で差す萩原は右ヒザ。さらに近距離で右ヒジを振るがかわす鈴木はコーナーに押し込み。左ヒジを突くと、萩原は小外。そこに鈴木は大内刈を合わせてテイクダウン!  ギロチン狙う萩原だが、首抜く鈴木はハーフからパウンドでサイド。キムラを狙う。しかし脇差しスイープする萩原が上に。鈴木はすぐにスクランブルからシングルレッグで押し込み。このシングルレッグを切れない萩原はスタンドバックを許し、鈴木はジャーマンを投げっぱなしで後方に投げる。鈴木は組みに勝機を見出すも、カーフを当てた萩原のラウンドに。  2R、右カーフを当てる萩原。鈴木はオーソから左ハイ! ブロッキングする萩原に右を振ってガードさせてダブルレッグテイクダウン! 立とうとする萩原のバックに回る鈴木に、腰をずらし正対を試みる萩原。しかしその際でマウントを奪う鈴木は腕十字狙いから背中を見せた萩原に、左腕で喉下に巻き、すぐに両足をかけてリアネイキドチョークでタップを奪った。  鈴木は3連勝。萩原は3試合連続の一本負けに。試合後、鈴木は「『THE MATCH』が終わり、スター不在のなか、二刀流、僕は新時代を作りに来ました。最大の無料広告塔、平本くん、いつも宣伝してくれてありがとうね」と、SNSで舌戦を繰り広げている平本にメッセージを送り、リングを降りた。 [nextpage] ▼RIZINライト級(71.0kg)5分3R×大原樹理(KIBAマーシャルアーツクラブ)[1R 1分22秒 TKO]〇ルイス・グスタボ(EVOLUCAO THAI)  現DEEPライト級王者の大原は、2020年9月のRIZINに初出場を果たすと、矢地祐介に判定勝ち。その後もDEEPでベテラン北岡悟、連勝中の大木良太、ZST王者・小金翔を破り5連勝。21年11月のRIZIN.32でラウェイ元世界王者の渡慶次幸平にTKO勝利を挙げると、22年3月のRIZIN.34大阪大会ではアキラに判定で勝利。さらに2022年7月にDEEPに凱旋し、挑戦者・石塚雄馬を1R 右ストレートからのサッカーキックでKO。8連勝を飾っている。  DEEP王座防衛後のインタビューでは、RIZINライト級王者・ホベルト・サトシ・ソウザへの挑戦について、「日本人では俺が一番近い位置なんじゃないですか。対国際戦もやれと言われたらやります」と、RIZIN王座とのダブルタイトルに意欲を示していた大原にとって、今回勝てば、現在、右手の出術明けで戦線から離れているサトシとのタイトルマッチに近づく1戦だ。  対するグスタボは、2018年8月の矢地祐介 戦での2R KO勝ちでRIZINデビューを果たすと、2019年10月のRIZINライト級トーナメント1回戦で上迫博仁を1R TKOに下し初戦突破。しかし、続く大晦日のトーナメント準決勝で、パトリッキー・“ピットブル”・フレイレに1R TKO負け。コロナ禍の渡航制限が解除された2022年4月のRIZIN TRIGGER 3rdで、約4年ぶりに矢地との再戦に臨み、2R TKO勝ちで再起を遂げている。  ともにオーソドックス構えのストライカー。175cmのグスタボは右の蹴りを起点に、圧力をかけてロープ、金網に詰めての左右ラッシュ、相手の頭が下がれば首相撲ヒザと、打撃の嵐のなかに巻き込んで白星を掴んでいる。  対する大原は、180cmの長身を活かした右ミドル、テンカオ気味のヒザ蹴り、際のサッカーキックとグスタブと武器が似ている。一方で打ち合いにも応じるタフさは、海外勢相手にどこまで通用するか。2017年12月のガイ・デルモ戦の判定負け以来、約4年9カ月ぶりの国際戦で近年の進化の成果を見せるか。  1R、オーソドックス構えの両者。左ミドルハイから入る大原。ブロッキングのグスタボ。大原の入りにグスタボは右を狙う左ミドルを当てる大原。グスタボは右ロー。詰める大原は右ハイも。さらに右ストレートを当てるが、グスタボは左を当てると、一気に前に。右ヒザ、ワンツーの右を当てると大原はロープを背にガード。グスタボは左フックをアゴに当てると、大原の動きが止まり、グスタボの左右高速連打に前のめりにダウンした。  勝利のグスタボは「ここに来れてすごく嬉しい。日本は第二の故郷。ここでキャリアを積みたい。ヴァンダレイ・シウバのようにここで、次はチャンピオンになりたい」と大きな笑顔で語った。大原は連勝が「8」でストップ。
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