2022年9月23日(金・祝)東京・大田区総合体育館『Shimizu presents BOM OUROBOROS 2022』のメインイベント(第19試合)にて、WBCムエタイ世界スーパーフライ級(52.16kg)王座決定戦をデットペット・ウォーサンプラッパイ(タイ)と争うイッセイ・ウォーワンチャイ(=石井一成/ウォーワンチャイプロモーション)。
8月11日のK-1初参戦で衝撃のKO勝ちから約1カ月でムエタイルールに復帰を果たす。2019年にルンピニースタジアムで挑戦して以来のWBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ挑戦となり、現ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級1位の強豪を相手にどう戦うか。主催者を通じて直前インタビューが届いた。
なお、オープニングファイト【WMC日本 70.00kg契約 2分2R延長1R ※ヒジなし】でJoe Isao(BOM SPORTS GYM 沖縄)と対戦予定だったカイ・ショウブカイ(尚武会)が欠場となり、代役としてYuki Shobukai(尚武会)が出場する。
僕は倒しにいくスタイルなのでそれを貫く
――8月11日のK-1初参戦では見事な3RKO勝ちでした。まさか約1カ月後にムエタイルールに復帰とは驚きの展開です。
「初めて掴みなしのK-1ルールをやってからムエタイルールに移行するのは初めての流れですが、今のところ何も問題はありません」
――K-1参戦を決めた時点でムエタイ路線と並行してやることは決めていたのですか?
「そこはK-1・中村拓己プロデューサーに伝えて試合を組んでいただきました」
――2つのルールは全くの別競技で並行していくのは難しいという選手もいます。
「そうですね。今は特に意識はしていませんが、ムエタイ用の練習に戻った時に相手の蹴りをキャッチして蹴り返してキャッチされる攻防をした時に、やはりムエタイはめちゃくちゃきついなと感じました。K-1の距離だとムエタイではヒジ打ちが飛んできたり組まれたりしてしまい、僕はムエタイでも組まれない距離で戦っていたのでK-1ルールでも問題なく戦えました」
――K-1ルールを経験したことで得たものはありました?
「試合では左拳が使えず、右で打つ練習をしていて2回のダウンはいずれも右のパンチでした。いつも左手でフィニッシュしていましたが、右手で倒す感触を掴めるようになったことがまず1つ。あと、カウンターの技術のバリエーションを増やすことができました」
――今回の相手デットペット選手にはどのような印象がありますか?
「僕がK-1で試合した時に向こうもタイで試合をしていて、うちのタイ人トレーナーいわく今若手で伸びている選手だと。今ラジャダムナンスタジアムのスーパーフライ級1位の組み主体で来る選手なので、どう対処するか色々と作戦を練っています。2019年ぐらいにタイに練習に行った時にペッティンディーアカデミーで同じ時間に練習したことがありました。向こうは住み込みで練習しているのかと思ったら、お父さんが毎日ジムに連れてきてきて練習していたので珍しい親子だなと思ってみていました。まるでうちの親子みたいですよね(笑)」
――試合展開をどう考えていますか?
「ずっとK-1ルールで打撃に特化した練習をしてきて、そのままの流れなので、組ませずに僕の一発を当てれば倒せる自信もかなりあります。あと、前回は3R制と試合時間が短かったこともあってローキックを出さなかったので、今回は5R制なので早いラウンドからローを効かせたいとも思います。僕はテクニックでムエタイの戦いをするのではなく、倒しにいくスタイルなのでそれを貫きます」
――今回、WBCムエタイ世界スーパーフライ級王者決定戦ですが、WBCタイトルに関しては思い入れはありますか?
「僕は3年前の2019年にルンピニースタジアムで今回のタイトルに挑戦し判定負けでベルトを逃しました。3年越しのタイトルマッチなので必ず獲ります。そしてその後はK-1のベルトも最短で獲ります。凄くいい展開なので、僕自身も今度どうなっていくのか凄く楽しみなので気合いが入ってます!」