10・8オランダ大会の全対戦カードが決定、バダ・ハリvs.アリスターのほかに4大タイトルマッチも(C)GLORY
2022年10月8日(土・現地時間)オランダ・アーネムのGelredomeで開催される『GLORY COLLISION 4:HARI vs.OVEREEM THE FINAL ROUND』の全対戦カードが発表された。
メインイベントは既報通り、バダ・ハリ(オランダ/モロッコ)vs.アリスター・オーフレイム(オランダ)のヘビー級キックボクシングレジェンド同士の対戦。両者は過去2度対戦しており、2008年大みそかの『Dynamite!!』でアリスターがカウンターの左フックで1R KO勝ち。2度目の対戦は、2009年12月の『K-1 WORLD GP準決勝』でバダ・ハリがカウンターの右ストレートでダウンを奪い、最後は左右ラッシュから左ハイキックで1R KO勝ちしている。今回は1勝1敗で迎える決着戦となり、サブタイトルは「THE FINAL ROUND」と銘打たれた。
今大会では4大タイトルマッチが行われ、GLORY女子スーパーバンタム級王者ティファニー・ヴァン・スースト(アメリカ)が、サラ・ムサダック(フランス)の挑戦を受ける。
ティファニーは少林流空手を幼い頃から学び、アマチュアでキックボクシングとMMAの試合を経験後、2011年10月にプロムエタイに転向。2013年7月にLION FIGHT女子フェザー級王座を初回TKO勝ちで獲得。11月には初防衛に成功したが、2014年2月に判定2-1で敗れて王座を失うと共に10戦目にしてプロ初黒星を喫した。2015年5月に王座に返り咲くと、2016年1月にはスーパーバンタム級王座も手にして2階級制覇を達成。5月からGLORYに戦いの場を移し、トーナメントを制してGLORY女子スーパーバンタム級王座に就いた。同王座は初防衛に成功するも、2017年12月にアニッサ・メクセンに敗れて失い、2019年11月にメクセンにリベンジして王座奪還。2021年1月に初防衛に成功すると、今年3月にはRISE QUEENフライ級王者・小林愛三の挑戦も5R TKOに退けて2度目の防衛に成功。戦績は24勝(9KO)6敗2分。
また、2011年6月にMMAデビューも果たしており、2016年9月にはInvictaに参戦。カリン・シュワルツにリアネイキドチョークで敗れたが、2017年5月の2戦目ではストライカーのクリスティーン・フェレアに判定勝ちを収めている。
挑戦者ムサダックは2019年3月にGLORY初参戦を果たすと、2連勝のあとスプリット判定で2連敗。その後、2年間のブランクを経て2021年10月『ファイティングエディション3』にて、プロ初のタイトルとなるISKAヨーロッパ-57kg王座を獲得。続く2022年5月にはWAKO世界-56kg級王座にも就き、2冠王となってGLORYに戻ってきた。戦績は8勝(1KO)2敗。
ライトヘビー級王座決定戦は、セルゲイ・マスロボジェフ(リトアニア)とタリク・クバベス(モロッコ/オランダ)で争われる。マスロボジェフはGLORYのリングで3連勝中で現在ライトヘビー級3位。一方、ヘビー級で活躍し、ライトヘビー級に転向したクバベスは、この試合がライトヘビー級デビュー戦となる。
ライト級王者タイジャニ・ベズタティ(オランダ)は、2度目の防衛戦で同級トップクラスのストヤン・コプリブレンスキー(ブルガリア)と対戦する。この2人は過去に2度対戦しており、『GLORY 49』ではコプリフレンスキーが判定勝ちを収め、『GLORY 62』ではベズタティが勝利しており、1勝1敗の決着戦をタイトルマッチで迎えることとなった。
そして既報通り、フェザー級王者ペットパノムルン・キャットムーカオ(タイ)が2020年2月以来となるGLORYのリングに復帰。アブラハム・ビダレス(メキシコ)を相手に、フェザー級王座の4度目の防衛戦に臨む。
ヘビー級の新星で同級3位のレヴィ・リガース(オランダ)はタリク・オサロ(ナイジェリア)と対戦する。2020年12月にデビューしたリガースは、3度のKO勝ちを収め、一躍トップクラスに躍り出た。昨年5月のGLORYデビュー戦でKO勝ちを収めたオサロを相手に、その勢いを持続させたいところだ。
プレリミのヘッドライナーとして、ミドル級トップクラスのセルカン・オズカグライヤン(トルコ/オランダ)が王座挑戦権を懸けて4位のシーザー・アルメイダ(ブラジル)と対戦。ライトヘビー級トップ5のフェリペ・ミケレッティ(ブラジル)とドネギ・アベナ(スリナム)も王座挑戦権を懸けて激突する。ミドル級のマイケル・ボアペア(ガーナ)とセルゲイ・ブラウン(ドイツ)の一戦もプレリミで行われる予定だ。同大会は日本ではU-NEXTにてライブ配信される。